強制しないでください。マスク着用もワクチン接種も。

願うのは、もう、それだけです。

 

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何か、毎週金曜日になると・・・という感じでしょうか。緊急事態宣言&蔓延防止等重点措置の大安売り(実際、国から都道府県へとお金が動くし)。

 

世の中分からんちんが多くて、ホント「もう、好きにしてください」ってなもん?

 

 

ということで、5月14日の総理大臣記者会見についてです。

 

 

まずは首相の冒頭発言から。

 

 そうした中で、比較的人口規模も大きな北海道、岡山県、広島県において、新規感染者数が極めて速いスピードで増加しております。これらの地域においては、これまで地元の自治体と連携しつつ対策を進めてきましたが、今朝の分科会においては、専門家の方々からより厳しい対応が必要との考えが示されました。
 

 政府としても、変異株が広がる中で、今が感染を食い止める大事な時期だという考えに変わりはなく、専門家の御意見も尊重し、今回、追加の判断を行いました。期間は東京などの都府県と合わせて今月末までとし、その後の対応については、その時点で改めて判断を行ってまいります。

 

 

いや、まあね、変異株の追い風(?)もあり「とにかくコロナ怖い」世論は未だ衰えを知らず。民主主義制度下の総理大臣である以上、菅さんに関しては、多少、同情の余地がなくもない、気がしないでもない、だけど認めたくない。

 

とりあえず「政治」ではあるのでしょう。

 

ですが、それにしても・・・

 

他者依存が過ぎると言いましょうか、場当たり的と言いましょうか、首相としての意志が見えないと言いましょうか。

 

日本学術会議相手のゴタゴタとか、慰安婦表記の閣議決定とか、その教科書記述に関する国会答弁とか、菅さん、色々頑張ってるんですけど、霞んじゃって残念です。

 

 

でもって質疑応答。

 

今回、かなり発言が多かった尾身さんですが、そのひとつ(太字・下線は引用者)。

 

 そうした中、本日、諮問を受けたわけですけれども、今回、北海道、岡山、広島について、このような意見を我々が述べさせていただいた理由は、いろいろありますけど、主に4点あったと思います。
 

 1つは、この3道県、北海道、岡山、広島については、いわゆるステージ分類で言えば、総合的に言えば、これはもうステージ4だと、このことが1点です。それから、変異株の影響が非常に最近強くなっているので、既に感染が拡大していますけれども、更なる感染の拡大というのが懸念されているということ。それから、3番目は、病床のひっ迫状況が数ではもういろいろ既に厳しいのですけれども、実態は数が示すよりも更に厳しい状況にあるというのが我々のいろいろなところからの判断です。それから、最後には、今、総理もおっしゃっていましたけれども、緊急事態宣言という強いメッセージ、これは重点措置よりは強いですね、この強いメッセージが今の状況を改善するには必要だと。
 

 そうした主な4点で、我々としてはこうしたことを率直に政府に述べるのが我々の責任だと思って述べましたところ、政府は非常に早い対応をして、我々の意見を採用していただいたということだと思います。

 

 

度々指摘しておりますが、これ、医学なの? 科学なの? てか、尾身さん、相変わらず文意の掴みにくい話し方でして、それこそリスク・コミュニケーションの観点からして、どうなの? です。

 

こんな感覚的・情緒的な物言いをされた日には「だったら指標は何のためにあるのさ」と毒づきたくなります。

 

もっとも、指標のほぼ全てが検査陽性者数に基づくもので、つまりは検査件数の関数でしかなく、そもそもあまり意味はないのだけれども。

 

てか、何よりかにより・・・

 

まずは都道府県知事に対して「コロナ対応病床増やせ」という「強いメッセージ」を発してくださいよ!

 

・・・ですわ。

 

 

 

ちなみにこれは、5月15日現在の「感染指標」の一部。

 

 

 

 

それでも、実際「赤いところ多いじゃん」とご不安の向きには、こちら。度々引用してますが、諸外国との比較です(赤矢印は引用者)。

 

 

 

新型コロナウイルス感染症対策本部(第 64 回)

最近の感染状況等について 令和3年5月14日(金) 厚生労働省

 

 

はい。日本は確かに「さざ波」ですね。

 

そういう言い方を「ケシカラン!」とお怒りの方々は、2018〜19シーズンまで毎年、国内で1000万人が罹患し(「無症状」を含めればもっといたはず)、2000〜3000人(「関連死」を含めると1万人以上)が亡くなっていた季節性インフルエンザ患者について、さぞや嘆き悲しみ、慟哭していたことでしょう。そのような人、ワタクシは、とんと存じ上げませんが。

 

 

ちなみに、ちゃんとした(?)大波に洗われた(ている)海外諸国ですが、それぞれにスポーツ・文化イベントの開催等、通常モードに戻しつつあるようです。

 

なのに「さざ波」の日本がオリンピック中止とか、そりゃ実際「笑笑」でしょう。

 

というか、そもそも・・・

 

五輪を開催するか否かは、IOCが決めることですから。

 

日本が言えるのは会場提供の取りやめであって、当然、主催者(IOC)に対する莫大な違約金が発生します。

 

 

そういう基本を押さえずにモノを言う人ってさ、例えば「コロナ怖い」にしても「ワクチン早く」にしても、とにかく・・・

 

「日本政府が困るなら何でもいい」

 

・・・ってことなんじゃないかと思います。

 

 

おそらくは同じ口で、感染予防対策の負の側面(倒産とか失業とか自殺とか)を言い募っているのでしょうし。

 

ワクチン接種が軌道に乗れば、今度は、おもむろにその副反応の怖さを強調しはじめるんだろうなってことが、容易に想像できてしまいます。

 

 

そんなわけだから、ワタクシ、色々と理屈を言うのもさすがに飽きました。

 

なので、今回は心の叫びでオシマイにします。

 

 

マスク着用もワクチン接種も・・・

 

貴方がソレデモシタイなら止めません。

だからソレデモシタクナイ私に強制しないでください。

 

・・・願うのは、もう、それだけです。

 

 

厚生労働省とか文部科学省とかも「強制ではありません」までは言ってくれます。個別事情への配慮を(小さい字で)促していたりもします。

 

しかしながら、それだと結局、所属する会社や施設・組織の縛りによる「事実上の強制」がまかりとおるわけで。

 

 

それは身体や精神に関わる話。

 

貴方の身体には良くても私の身体には悪い。彼には効いても彼女には逆効果。多くの人にとっては不要不急でも少なからぬ人にとっては生活必需品。アナタには精神安定剤でもアタシには“猿ぐつわ”・・・und so weiter.

 

そういうモノ・コトを、それぞれに抱えて生きているのがヒトという存在。

 

ここはひとつ、明確に「強制してはいけません」というアナウンスを切望いたします。

 

お願い。Please. S'il vous plaît.

 

 

何しろ、新型コロナの「特別扱い」さえ止めればそれで済むんですから。

 

それでも特別扱いしたいというなら、その覚悟をもって医療キャパシティを大きくすれば良いのですから(でもって、それは都道府県知事のお仕事です!)。

 

 

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オマケ(?)の国語問題。

 

次の記事を読んで内容にふさわしいタイトルを下の①〜④から選びなさい。

 

 

東京都が、新型コロナウイルスに感染して自宅やホテルで療養した人を対象にアンケートを行ったところ、発症日前の14日間に、マスクを「常に」もしくは「ほとんど」着用していた人が97.6%に達したという。

 

しかし、家族など同居している人以外とマスクなしで会話をしたことがある人は24.5%で、中でも、10代と20代は35%以上にのぼったという。

 

小池知事は、「普段マスクをしていても、ちょっとした会話・食事などで、あっという間に感染してしまう」と注意を呼びかけている。

 

 

①97.6%が“常に・ほとんど”マスク着用 発症前14日間で調査

②24.5%が“マスクなし” 発症前14日間で調査

③10代と20代、35%以上が“マスクなし” 発症前14日間で調査

④小池知事、マスク外した瞬間「あっという間に感染」注意呼びかけ

 

 

さて、正解は・・・

 

 

・・・②でした。

 

 

そ、そんなバカな! そこは①じゃないの?

 

「発症日前の14日間に、マスクを「常に」もしくは「ほとんど」着用していた人が97.6%に達した」

 

という話なわけだから、マスク着けてても感染する(検査陽性になる)ということが重要でしょうに。

 

でもって「マスク着用は感染予防に関してほぼ無意味」というのが結論でしょうに。

 

 

ちなみにこの記事、元ネタはこちらだと思われます。

 

 

 

 

 

新型コロナウイル ス 療養者( 宿泊 療養・ 自宅 療養)の行動 等 に関するWe b アンケート調査 結果

 

 

 

問題に使った記事では、97.6%と24.5%・35%以上という数字が説明もなく並列しているのだけれど、正確に言うと・・・

 

前者は「感染したことが分かる前14日間の自身の感染対策」を聞いたもの、

後者は「発症日(無症状の方は検査日)の直前14日間の自身の行動」を問うたもの、

 

・・・という違いがあります。

 

「感染したことが分かる前」と「発症日(無症状の方は検査日)の直前」および「感染対策」と「自身の行動」・・・この微妙な問い方の差が「マスクなしで無症状感染が起きる」という「常識」を刺激し「あー、そう言えば“マスクなしでの会話”しちゃったかも」という方向へ誘導している、と言ったら、それはさすがに穿ち過ぎでしょうか?

 

 

あ、あと「自覚症状」なんですけど、これ見るとやっぱり・・・

 

普通に風邪?

 

・・・ですよね。宿泊療養・自宅療養対象者の話にしてもさ。