「Go Toトラベル」をめぐって菅総理大臣は、政府の対策本部で、今月28日から来年1月11日までの間、全国一斉に一時停止する考えを表明しました。
あ〜(ため息)。
菅さん、けっこう粘ったとは思うんですが、押し切られたようです。
医師会のエライ人に・・・
「医療提供体制で最も重要なのはそこで働く医療従事者。処遇面や人材確保など早急な国の支援が必要だが、一番の支援は感染者を極力増やさないことである」
「旅行などを計画されている方は、それが今でなければならないのか、もう一度考えて頂きたい。仕事などで移動される方や、特に、若い世代の方々には、移動先での行動や所作、立ち振る舞いにも、十分気をつけて頂きたい」
・・・とか言われてしまっては、ね。
もともと、医師会って相当政治力あるみたいですし。知らんけど。
医師・看護師を助けてください、と言われれば、いわゆる世論も、何となく「そうだよなあ」と思ってしまうでしょうし。知らんけど。
春先、緊急事態宣言が出された時も、似たような展開でした。
さてさて、旅行関連業界の人達は、これをどう受け止めたでしょう。
春休みが消え、ゴールデン・ウィークが消え、まあ、そこまでは仕方なかったにしても、あろうことか夏休みも消えて、GoToトラベルで、ようやく一息ついたと思ったら、今また冬休み・年末年始も消えることに・・・
ホント、お気の毒です。分からんけど。
「濃厚接触せざるを得ない」医療従事者の皆さんは、そりゃ身体的にも社会的にも、大変だったり恐かったりするでしょう。
そこにスポットを当てた時「感染しない感染させない」ことが大切とされれば返す言葉もありません。
でも、だったら・・・
「あなたの仕事は濃厚接触を前提としているので、しばらく休んで(時間短縮して、規模縮小して)いてください、いつまでと約束はできません」
・・・みたいに言われている人達はどうしたら良いのでしょう。
「誰も感染してはならない」「感染予防が最優先」という空気の中、彼ら彼女らは、言葉を発することもできず、悲鳴をあげることすら許されずにいるのではないでしょうか。
人というものは、非常時になると本性が出るとか、恐怖に取り憑かれると魔女狩りを始めるとか言いますけど、確かに、そういう一面はあるようで。
「新型コロナウイルス」の「出現」以来、それに対する恐怖感から、感染源と目される人や店舗、団体を見定めては怒りをぶつける、みたいなことが繰り返されてきました。
初めは、海外からウイルスを持ち込んでいるとされた外国人。殊に特定近隣諸国の人々。
武漢だけでなく、中国全土からの入国を禁止にしろ、という声は凄まじかった。でも、後にイタリアのみならず欧州全域からの入国禁止を、と要求する人はあまりあまりいなかった。
次に、クラスターを発生させていると言われたパチンコ業界。
これは、完全に濡れ衣でした。考えても見れば、パチンコって、基本喋ったりせず(飛沫が出ない)黙々と台に向かってるだけですもんね。
それから夜の街、接待を伴う飲食店。
緑の人の意図はともかく、そこだけを狙ってPCR検査の網をかけたもんだから、当然のように沢山の陽性者(その多くは無症状)が出ました。
こうして見ると、実のところ、それ以前から気に食わなかった各方面へと「コロナ幸い」とばかりに矛先を向けただけのような気もします。
何しろ、こういった狩人たちは「人を感染させないため」「大切な人を守るため」という、簡単には反論されない言葉を持っているもんだから、その点、恐れるものはないのですね。
結果、感染者に対する誹謗・中傷はエスカレートしていき、それがもとで家から出られなくなった、引っ越す他なくなった、果ては、自殺に追い込まれた、などという話まであります。
そうこうしている内に、広く一般の飲食、旅行関連サービスを提供する人達までが、いつの間にか「魔女」に仕立て上げられてしまいました。
今や4割が感染経路不明なのに!
分かってます。
狩人は、極少数なんです。
でも、沈黙は・・・
狩人達の行為を認めているのと同じです。
狩人達の行為に加担しているのと同じです。
確かに「新型コロナウイルス感染症」は怖いかもしれません。
けれど、それは専ら「社会的に」であって「身体的」にはインフルエンザに遠く及ばないということが(少なくとも我が国においては)既に明白です。
インフルエンザの年間患者数は概ね1千万。新型コロナは、PCR検査でウイルス遺伝子の断片が見つかったというだけの、無症状の人まで含めてようやく18万人。
インフルエンザの死亡者は例年2千〜3千人、関連死を含めると1万人。新型コロナは、PCR陽性というだけの、関連死かどうか怪しいものまで全て込みで2千6百人。
何もかもがインフル未満なのに!
急変することがある? 後遺症が心配? だからやっぱり罹っちゃいけない?
それは、どんな病気・疾患でも同じでしょう。
何なら、人として生きている限り、突然の病に倒れ、今日明日にも死ぬ、なんてことだって当たり前にありますよ。
それこそ「風邪」だって「万病のもと」なんですから。
お願いです。
「新型コロナウイルス」に関する人の噂やマスメディアの情報やその他諸々「社会的」要素は、恐慌状態にありがちな流言飛語だと捉えて一旦脇に置き、まっさらな気持ちでその「身体的」側面だけ見てみてください。
どれほど感染者が多くても(ホントは多くもない)そのほとんどは無症状か軽症です(PCR検査でコロナとされなければ「風邪だね」で済んでる)。
重症化し稀に亡くなるのは基礎疾患があったり高齢だったりで免疫力の弱い人に限ります(それはコロナでなくても重症化し稀に亡くなる人です。もちろん残念なことではありますが)。
その程度の「身体的脅威」を前に・・・
お互い向き合って、表情を見て話すことや、
お互い向き合って、おいしいねと言いながら食事することや、
お互い向き合って、きれいだねと言いながら旅行することや、
袖触れ合わせてライブに興奮したり、
袖触れ合わせてコンサートや芝居に涙したり、
刹那のプレーに歓声あげたり肩組んで歌ったり、
そういうこと全部失って良いんですか?
そういう「場」をつくってきた人の想いは何処へ行けば良いんですか?
中高・大学生なんかは、
今この時しかない季節を生きているんですよ。
「またいつか」なんてないんですよ。
それでも、
言えない、泣けない、叫べない。
可哀想過ぎる。
知らんけど。分からんけど。
でも、私は・・・
同じ時代を生きる者として、
かつて青い春を生きた者として、
知りたいと思う。分かりたいと思う。
医師・看護師の疲弊にしても、新型コロナを、その実態以上に社会的脅威とみなしている勢力(それは他ならぬ日本医師会だったりするす)が幅を利かせているからこそなんですから。
オシマイ。
厚生労働省は15日、新型コロナウイルス感染拡大に関連する解雇や雇い止めは、11日時点で見込みを含めて7万6543人だったと発表した。前週よりも1202人増加。アルバイトなどの非正規労働者が約6割に当たる702人を占めた。
業種別では製造業が1万5310人で最多。飲食業が1万902人、小売業が1万272人、宿泊業が9542人、労働者派遣業が5064人と続いた。