前回記事では「新しい生活様式」について、そんなん言われてもなあ、ということをブツブツと書いてみました。
※できること、できないこと、ついでに、やりたくないこと・・・「新しい生活様式」考
で、今回は、その続き。「感染拡大予防ガイドライン」と言われているモノについても、やはりブツブツ言ってみようかと。
基本的には全国似たり寄ったりな内容ですので、ここでは、愛知県による「感染防止対策リスト」を見ていきます。
まずは、前振り・・・
愛知県では、5月14日に国の緊急事態宣言の対象区域から解除されたことを踏まえ、段階的に社会経済活動のレベルを上げていくため、徹底した感染防止対策の実施を前提に、順次、休業協力要請を緩和してきたところです。
5月25日には、全ての都道府県の緊急事態宣言が解除され、本県においても、翌26日に愛知県緊急事態宣言を解除いたしましたが、感染状況は、引き続き減少を続け、落ち着いた状況が続いています。
このため、これまでにクラスターが発生しているような施設として、5月22日付けで、休業協力要請を継続する施設として発表した施設についても、期限とした5月末日をもって休業協力要請を解除いたします。
再度の感染拡大を防止していくためには、営業の再開・継続に際して、個別施設ごとに、あらゆるリスクに備え、徹底した感染防止対策を講じていただき、安全性を確保していただくことが不可欠です。
このため、全国的に作成が進められている業種ごとの「感染拡大予防ガイドライン」にあわせ、愛知県として講じていただくべき「感染防止対策リスト」を作成しましたので、関係事業者におかれては、対策の徹底をお願いいたします。
※愛知県
:新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン及び感染症対策リスト(事業者様向け)
→https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/kansenshotaisakuguidguideline.html
・・・ということで、まずは【各業種共通編】から。
まあ、度々言われていることではありますが、事業者の皆様には頑張ってくださいとしか言いようがありませんね。
少なくとも「感染予防対策やってます」というアピールだけは怠らないようにしないと、それこそ「自粛警察」様が当局に密告(?)したりしますから。
そのうえで、以下、いわゆるクラスターが発生したことがある事業向けの「リスト」です。
①会話時の飛沫防止 ②飲食時の飛沫防止
とか簡単に仰っしゃいますが・・・っていうか、「社会的距離」を保っていたら、それはもう「接待」ではないような・・・
①舞台と客席・客同士の社会的距離の確保 ②上演時の飛沫防止 ③30分ごとの換気
・・・いやいや、100人中98人くらいが「そんなのはライブじゃない!」と叫ぶことでしょう。何か、限りなく営業するな、に近いリストになっているんじゃないかと。
①歌唱時の飛沫防止 ②マイク・リモコン・タッチパネル等の消毒
③各部屋の30分ごとの換気
くぅ・・・
①運動時の飛沫防止 ②利用者が替わるごとの機器・設備の消毒
③毎時3回以上の換気
これは、そうですね①以外は、対応できそうな気もしますが・・・
※愛知県:感染防止対策リスト
→https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/291541_1070486_misc.pdf
ちなみに、内閣官房による「業種別ガイドライン」はこちらです。
※内閣官房:新型コロナウイルス感染症対策:業種別ガイドラインについて
→https://corona.go.jp/prevention/pdf/guideline_20200527.pdf
さて、ワタクシ、こういった「感染防止対策」はですね、そりゃ、一々ごもっともだとは思うんです。思うんですが、対象となる趣味・娯楽を相当程度変質させてるような気もするんです。
世の中には「夜の繁華街」、あるいは「ライブハウス」「カラオケ」、はたまた「スポーツジム」と、人それぞれに「それをしないと死んじゃう」「それがなければ生きている意味がない」種類の趣味・娯楽があるものでして。そういう方々は、実際、どう感じていらっしゃるのでしょう。
それでも「感染するよりはマシ」という考えもあるでしょうし、「まるっきり自粛させられるくらいなら対応してみせる」という事業者・お客さんもいることでしょう。
どっちがどっち、と言うことではないのかもしれません。
私事ながら、高校時代のワタクシ演劇部だったんですが、各種大会での発表順って、かなり重要でして。
大抵は顧問(あるいは部長)のくじ引きで決めるわけですが(つまり、いわゆる「運」)、これが一日のうち3番目4番目とかの、ある程度お客さんが見込める上演順と、例えば平日の朝イチ、お客さんパラパラの状態とでは、ねえ。
ことに、コメディ要素の多い芝居で客席空き空きとなると、ちょっともう、どうにもならない、ってことにもなるわけでして。
素人ながら、そういう経験もあるだけに、上の、特に【ライブハウス編】には、いや、やっぱり、何か、何だかなあ、という気分は拭いきれませんね。
色々と言いにくい事情もあるとは想いますが、当事者の皆さんも、率直な想い、みたいなものを、ちゃんと発信していった方が良いんじゃないでしょうか。
まあその、要らん世話かもしれませんが、努力の方向を間違ってる気がします。
積極的に「感染しても良い」とは言いませんが、それでも「感染しても仕方ない」くらいの心の余裕は持ちたいもんです。
もはや恒例、マスク嫌いのつぶやき。
厚生労働省が、こんなことを言ってます。
(1) マスクの着用について
マスクは飛沫の拡散予防に有効で、「新しい生活様式」でも一人ひとりの方の基本的な感染対策として着用をお願いしています。ただし、マスクを着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかることがあります。
したがって、高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。
マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけましょう。また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要です。
外出時は暑い日や時間帯を避け、涼しい服装を心がけましょう。
いやいや、一体どないせえ言うんでしょうか。マスクするの? しないの?
って言うか、あんまり頻繁に付けたり外したりするのって、感染予防効果半減するし、衛生的にも良くないって話だったような・・・
ついでに、こんなことも言ってます。
(2) エアコンの使用について
熱中症予防のためにはエアコンの活用が有効です。ただし、一般的な家庭用エアコンは、空気を循環させるだけで換気を行っていません。新型コロナウイルス対策のためには、冷房時でも窓開放や換気扇によって換気を行う必要があります。換気により室内温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定を下げるなどの調整をしましょう。
うわ、冷えたり生ぬるくなったり、めっちゃ体に悪そう。冷房効率悪いし電気代も跳ね上がりそう。
※厚生労働省
:「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントをまとめました
→https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html
何かさ、とにかく「マスク着用」から離れられなくて、もう、あちらこちらですんごい矛盾が起きてるのに、誰もソコを突っ込めない・・・
マスク着用による感染防止効果と、マスク着用による熱中症その他のリスク、ついでに、ワタクシの心に日々積み重なり腐っていくストレス、そういうのをちゃんと見極めようよ。
だいたい、万に一つの「知らない間に自分が感染している」可能性、そこから何%になるのか分からないけど「無症状感染源」「クラスター源」になる可能性、ほとんど有り得ないであろう「二言三言話したくらいで感染する」可能性・・・掛け合わせたら一体どれだけ低い確率になるのでしょう。冷静に考えてみてください。
ここでもやはり、努力の方向を間違ってる気がします。
間違ってる間違ってる、ばっかも良くないので。
政府、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の提言から。
我が国のクラスター対策は、しっかりしてるし、それなりに効果もあったわけだし、ちゃんと評価して良いと思います。
これからも、感染者が出てから(!)、しっかりフォローしてくれたら良いなと思います。
ついでにお願い。
いわゆる「3密」以外の場面で感染する確率って、一体どれくらいあるのでしょう。でもって、それはマスク着用によって、どれくらい下げられるものなんでしょうか。
そこら辺を具体的に示してもらえると、ワタクシのストレスも多少軽減されるんですけれどもね。
いろんな情報が国、都道府県で共有・活用されていないというのは、ホントそのとおりだと思います。
加えて、実際、どういうシチュエーションでクラスターが発生したのかといった具体的な事例なんかは、国民の間でも、もっと広く共有されて良いんじゃないかと。
それによって、リスクの高い行為とそうでもない行為がはっきりするし、何なら「そこまでの予防をしていて、それでも感染したのなら仕方ないね」という心のゆとりも芽生えてくるでしょう。
だとすると、ライブハウス、カラオケボックスに関しては、「感染予防第一」「リスク回避至上命令」である限り、もう商売成り立たないかも知れないけど・・・
先にも述べたとおり、「誰だって感染するんだよ」って気分になれば、武漢ウイルスとの「共存」も、もう少し楽になっていく気がします。
インフルエンザだって、いわゆる風邪(従来型コロナウイルス感染含む)だって、既に人類は、普通に共存しているわけですから。
※厚生労働省:
「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020年5月29日)概要