日本国内に発出されていた緊急事態宣言ですが、先週39県が、ついで先頃関西2府1県が解除されました。残る1都3県および北海道も、早晩解除されることでしょう。

 

が、それでも「まだまだ油断はなりません」とか「第2波が有り得ます」とか、危機感と言うか不安感というか、その他諸々、いろんな煽り報道が続いております。

 

 

で、宣言が解除されようがされまいが、“with corona”時代における「新しい生活様式」とやらが推奨されているようでして。

 

既にご存知の方が多いでしょうけれども、こちらになります。

 

 

※厚生労働省:新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html

 

 

いやいや、そんな多岐にわたってバーンと出されても・・・ですよね。

 

ならば、ということで、項目ごとに(個人的な茶々を入れつつ)見ていきましょう。

 

 

ワタクシ、もともとパーソナルスペース広めなんで、「①身体的距離の確保」については、ほぼ気になりません。「③手洗い」は、そりゃ言われるまでもなく、しますよ。

 

が「②マスクの着用」はイヤ。マスク嫌い、と子供みたいに駄々をこねてみる。

 

「症状がなくてもマスクを着用」って言われるんだけれどもさ・・・

 

ひょっとして知らぬ内に感染してるかもしれない自分が人に感染させるかもしれない、っていう理屈も分からないでもないんだけれどもさ・・・

 

症状無いってことは、咳もくしゃみもしないんでしょ? 無駄口利きませんから、正面に立ちませんから、ってことじゃダメなのかしら? とか、もう一回駄々をこねてみる。

 

 

 

密集、密接、密閉、いずれも、もともと好きじゃない。ので、ああ、そうですかと言うくらいのもんです。ここでは「マスク着用」でなしに「咳エチケット」と言ってますね。

 

 

 

そんな買い物、味気ない、楽しくない。

 

公園のすいた時間、場所って? 歌や応援は皆で一体となってこそですよね?

 

横並び、おしゃべりは控えめにって・・・食事は人生3大要素の一つだよ。いろんな小説で食事で繋がる心とか、そういうふうに扱われてるよ。

 

 

 

これは、まあ、文句はないです。ワタクシ、対面での打ち合わせとか、ほぼ無いし。

 

 

以上、眉をひそめる方もおられると思いますが、要は、どの程度まで感染を許容できるか、という意識に関わってくるわけでして。

 

絶対に感染したらダメだ、っていう考えであれば、どこまでもどこまでも、それこそ引きこもり生活に近付けていくしかありません。

 

逆に、いわゆる風邪を引いちゃう(従来型コロナウイルス感染含む)とか、季節性インフルエンザにかかっちゃう程度に、多くの人が「感染するのも、まあ、仕方ないね」というつもりになれば、相当にユルイ覚悟でも大丈夫ということになります。

 

 

思うに、中国が此度の武漢肺炎について、初期情報を隠蔽していた罪には2つの側面がありまして。

 

一つは、それによって感染自体が世界規模で拡散したこと。

 

もう一つは、中国のことだから、感染者数も死者数もごまかしているに違いないとされ、事実を知りえないことから事実関係そっちのけの不安感・恐怖感が世界規模で拡散したこと、です。

 

 

さて、5月23日現在、世界の武漢肺炎による死者約34万人。確かに凄い数字になってます。

 

https://www.worldometers.info/coronavirus/

 

 

ですが、こんな数字もあります。

 

https://www.japan-who.or.jp/act/factsheet/310.pdf

 

2016年のもですが世界の死因別死亡者数でして、虚血性心疾患約940万人、脳卒中約580万人、慢性閉塞性肺疾患約300万人、等々、毎年世界では、それこそ、ものすごい数の人が様々な病気・疾患で亡くなっているんです。

 

もちろん、武漢肺炎による死者が、各国における「超過死亡」であることに違いはありません。その意味では、武漢肺炎は恐るべき感染症です。

 

※AFPBNEWS:新型コロナ、真の被害規模示す「超過死亡」 専門家ら注目

https://www.afpbb.com/articles/-/3283315?pid=22372840

 

 

が、世界各国の、それこそ日常生活を殺してしまうかのようなここまでの対応が、はたして「正しく恐れる」とかいう範疇であったのかどうか。

 

 

で、海外マスメディアで「ミステリー」とか「奇妙な成功」とか言われている日本の、その武漢肺炎による死者は、現状796人。

 

 

 

他の病気・疾患による死亡はというと、平成30年の数字で、悪性新生物〈腫瘍〉約37万人、心疾患約21万人、脳血管疾患約11万人、肺炎約9万人です。

 

※厚生労働省:平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況

第7表  死亡数・死亡率(人口10万対),性・年齢(5歳階級)・死因順位別

 

ちなみに、「超過死亡」で見ると、日本(東京、2月下旬から3月)の武漢肺炎による死者は発表よりもずっと多いという説があります。が、一方で、この1月から4月、あらゆる死因の死亡者数でみると、超過死亡数はマイナスだという人もいます。もう、好きにしてくれって感じです。

 


世界でも、もちろん日本についても、他の病気・疾患との比較で、武漢肺炎による死者だけが突出して多いわけではないのですね。

 

いやもちろん、だから何もする必要はない、とは言いません。

 

入国禁止、自粛要請、緊急事態宣言等の対応をしたから、この死者数でおさまっているのだとも言えるわけですし、ワタクシとしては、日本政府は、ここまで、まあ、それなりに上手くやったと評価しています。

 

緊急事態宣言解除のタイミングも、大方の納得を得られてから、という意味で、まあOKです。

 

 

とは言え、これまでのことも、これからについても、様々な意見がありまして。

 

つまるところ、全てはバランスの問題。

 

ゼロリスクを目指して何もかも死んだ生活をするのか、リスク全開で人間らしい暮らしを求めるのか、それぞれの人生観が問われているのかな、とか思ったり。

 

少なくとも、たかが(!)武漢ウイルスの、その感染予防が人生における最優先事項ではないでしょう。

 

 

ワタクシとしましては、まあ中庸を旨として(中途半端とも言う)ワタクシなりの自然体で取り組める範囲で「新しい生活様式」に適応していこうかと考えております。

 

全国の自粛警察の皆様、それで許して。

 

 

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マスク嫌いの与太話。というか屁理屈?

 

 

そもそも、感染を疑われる「濃厚接触」というのはですね・・・

 

「患者(確定例)」の感染可能期間に接触した者のうち、次の範囲に該当する者である。 

 

患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者 

 

適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護若しくは介護していた者 

 

患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者 

 

その他: 手で触れることの出来る距離(目安として 1 メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と 15 分以上の接触があった者

 

(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的 に判断する)

 

・・・でして。

 

ちなみに「患者(確定例)」の感染可能期間って何だよと言えば・・・

 

発熱及び咳・呼吸困難などの急性の呼吸器症状を含めた新型コロナウイルス感染症を疑う症状(以下参照)を呈した 2 日前から隔離開始までの間、とする。 

 

*発熱、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、頭痛、関節・筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐など

 

・・・とのことです。

 

※国立感染症研究所:新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2020年4月20日暫定版)

 

 

つまり、そこまでの「濃厚接触」をする可能性がないならば、マスクを着ける必要もないんじゃないかしらと。

 

 

実を言うと、この「濃厚接触」に関する定義、4月20日になって変更されたものでして。その時のQ&Aには、こんな項目があります。

 

Q4 1メートル以上の距離での会話や、15分以内の会話では感染しないということでしょうか。

 

感染しやすい状況については、徐々に分かってきましたが、感染しないことを保証する条件についてはよく分かっていません。

感染リスクを下げるための効果的な手段に、飛沫感染対策としてのマスクの着用や、接触感染対策としての手指衛生(適切な手洗いや手指消毒用アルコールによる手指消毒)があります。また、三密(密集・密接・密閉)を避けることも感染リスクを下げる手段であり、これらの手段を最大限に執ることで、可能な限り感染リスクを軽減することが重要です。

 

※国立感染症研究所:積極的疫学調査実施要領における濃厚接触者の定義変更等に関するQ&A(2020年4月22日)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9582-2019-ncov-02-qa.html

 

 

うん、そりゃ「感染しないことを保証する条件」なんて誰であれ明言できるはずもありません。ぶっちゃけ確率論です。

 

故にこそ、少しでも感染確率を下げる、という理論で多数を背景とした正義、自粛圧力が暴走したりするわけですが・・・

 

いやいや「マスクしろ」なんて言われたら、それだけで気分萎えるし、ストレス溜まるし、免疫力下がっちゃうよ、っていう人も世の中にはいますので、そこら辺はご理解いただけたらなあと思います。

 

 

再度言います。

 

近づきません、正面に立ちません、無駄口利きません、ただ、息してるだけですから、そういうことで、どうかひとつ、お目溢しを。

 

 

      

 

 

いっそ笑っちゃう話。

 

 新聞協会と民放連は5月21日、新型コロナウイルスの感染者や医療従事者らへの差別をなくすための共同声明を出した。報道各社は感染を巡る人権侵害に対する追及や疑わしい情報の事実確認などに取り組んできたとした上で「差別・偏見がなくなるような報道を一層心掛けたい」と表明した。ウイルスの特性を分かりやすく伝え、節度ある報道に努めると記した。

 

※日本新聞協会

:新型コロナ 差別・偏見防ぐ報道徹底 新聞協会と民放連が共同声明

https://www.pressnet.or.jp/news/headline/200521_13598.html

 

 

 新型コロナウイルスは無症状や軽症の感染者が多く、別の疾患で受診して知らぬ間に医療従事者に感染させることが少なくない。院内感染については、医療関係者に正確・迅速な情報提供を求めるとともに、私たちも院内感染が起きやすいこのウイルスの特性を読者や視聴者・リスナーにわかりやすく伝え、センセーショナルな報道にならないよう節度を持った取材と報道に努めていく。 

 

 感染者に関する公表や報道のあり方についても、社会にとって有用な情報を、プライバシーを侵害しない範囲で提供するという観点から、議論を深めていく。 

 

 正しく恐れ、人をいたわる。そのような姿勢が社会全体に広がり、収束に向けて人々が安心して暮らせる社会を取り戻していけるよう、私たちは報道機関としての役割を一層自覚し、読者や視聴者・リスナーの期待に応えていかなければならないとの決意を新たにしている。

 

※新型コロナウイルス感染症の差別・偏見問題に関する共同声明

https://www.pressnet.or.jp/news/20200521.pdf

 

 

いや、もう、どの口が? ってやつですね。

 

 

仕方ないからラジオ体操で気分転換でござる。