いきなり本題。

 

未だ収まる気配のない武漢肺炎ですが、4月25日現在、世界はこうなっております。

 

https://www.worldometers.info/coronavirus/

 

 

感染者約290万人、死者約20万人。(回復者約83万人)

 

で、日本はというと、こうです。

 

https://www.worldometers.info/coronavirus/country/japan/

 

 

感染者約1万3千人、死者354人。(回復者約1千5百人)

 

 

ちなみに、100万人あたりの死者数で言うと、

 

 

世界平均26人、日本は3人です。

 

 

と、まあ、日本の死者は、今のところ、世界との比較で桁違いに少なくなっています。それを指して「ミステリー」と言う人もいるそうで。

 

でもワタクシからしたら、こうした結果(途中経過)を出している我が国の、その政府への支持率が、諸外国との比較でやたら低いという、むしろ、そのことの方が「ミステリー」でございますよ。

 

しかも、そんな低い支持率の政府による緊急事態宣言なのに(しかも実態としては都道府県知事による「お願い」ベースのゆるゆるモードなのに)、皆さん「自ら粛々と」頼まれたことを聞いているという現状、世界基準で見たらもはや「サスペンス」いえ「ホラー」の域、日本国民の被統治能力の高さはもう完全に異次元なものと映ることでしょう。

 

安倍さんは嫌いでも地元知事は大好きって人ばっかなのかな? いや、まさかね。

 

 

ところでこの武漢肺炎、ワタクシ自身は「質の悪い風邪」くらいの認識でいる、ということは再三申し上げてきました。

 

それでも、先行していた中国や韓国、後からきてあっという間に追い越していった欧米の状況を見れば、日本国民の(過剰かもしれない)反応は「まあ、そうかなあ」と思ったし、政府の(遅いとか少ないとか批判された)対応も結果(途中経過)からすれば「それなりにやっている」と評価して良いと考えているのだ、とも。


が、少し前から、色々と疑念が湧いてきたりもしてます。個人的には、東京都知事さんの露出がやけに多くなってから、いよいよそれが大きくなり始めました。

 

 

大抵のニュースは、感染者数・死者数に関して「新記録」を出した日に限って新規の数字を取り上げます。そうでなければ、連日増えていくに決っている累積で言うか、あるいは、1,000人とか10,000人とか、あるいは100人とか300人とか、何かしらの大台を突破したことを強調するかです。

 

(極稀に、アリバイ作りのように回復者数を言ったりもする。小賢しく小憎らしい)

 

 

でもね、こちらを見てください。

 

 

 

 

 

4月に入って、感染者数も死者数も、確かにバーンと増えました。が、素直に見れば、中旬以降ピークアウトしてますよね。少なくとも横ばいにはなってます。

 

いや、もちろん、ここから盛り返す(?)とか、先のことは分からないとか、そりゃそうです。

 

アレやコレやの自粛もね、ここで気を緩めたら元も子もないとか、まあ色々あるでしょう。「命を守るために」と言われたら返す言葉もありません。

 

武漢肺炎、確かに「質の悪い風邪」改め「かなり質の悪い風邪」に違いありません。普通の風邪と凶悪な肺炎との二重人格なのだと仰る方もいます。

 

 

しかしながら、全てのことはバランスですから。

 

 

緊急事態宣言それ自体は、このまま感染者が増え続けたら現場が持たない、いわゆる医療崩壊が起きる、という現場の医師・看護師、保健所職員等からの切実な声に応えたものであろうし、そこは痛いくらいに理解できます。

 

下表のとおり、現在に至るも、病床が逼迫していることに変りはないようです。感染から重症化・重篤化までタイムラグがありますから、むしろ厳しくなっていると見るべきでしょう。

 

https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12592344595

 

 

それでも、いえ、だからこそ思います。

 

 

冷静になろう。いや、いっそ、冷たい人間になってみよう。

 

 

地域偏在しているし、検査して顕在化している人の数でしかありませんが、現状、日本の感染者は1万人に一人です。そして、亡くなった人は、さらにその十分の一にも満たないのです。

 

 

「一人の命も失わせない」「最悪の事態を想定する」「ゼロリスクでなければならない」・・・キリがありません。

 

 

人の移動を極力抑える、それは正しい。

 

けれど、地域外ナンバーの車を見つけては危害を加える行為が許されるはずもない。

 

 

密集を避ける、それも正しい。

 

けれど、自粛要請に応じない店舗名を公表する、すなわち、行政自ら電凸攻撃を呼び込み、威力業務妨害を唆すようなやり方が良いとは思えない。それを歓迎する声があるのはウイルスの蔓延よりも怖いことだと思う。

 

きちんと、正面から禁止する法律にしていこう、ということでなければ法の支配も揺らいでくるし、いつ、どんな業態の企業が同じような晒しの刑を受けるか分かったもんじゃない。

 

 

海外事例を持ってきては、政治制度・法律の違いを無視して日本政府や一部店舗批判を展開する人は多いけれども、自粛と禁止は違うし、補償と給付も違う。

 

そもそも「自粛と補償はセットだ」とか言い出したのは日本共産党ではなかったか。

 

一方が休業せよと言い、一方は補償せよと言う。いやいや「命を守るため」だったんでしょう? なぜカネの話になっているんです?

 

 

そう言えば「中国からの入国を全面禁止せよ」なんて、やんややんや騒いでいた頃、合わせて「困窮する観光業者を救え、補償せよ」という声はあったでしょうか。

 

 

どうもね、武漢肺炎による死者を少なくする(医療崩壊を防ぐ)ための対策と、当座の生活困窮者を救うための施策と、日本全体の経済を守るための政策とを、ごっちゃに論じている人も多いようで、けっこう疲れます。

 

例えば、対象を限定した30万円の給付なら生活困窮者の救済メイン、例外なしの10万円となれば経済対策(もしくは、国民一律の見舞金?)が主眼でしょう。どっちがどっちという話ではないと思うんですよね。

 

 

緊急事態の今、企業を救うためのお金を出し渋ってはいけない、概ね正しい。

 

けれど、コロナ後の世界を考えた時、海外(特に中国)相手の輸入・輸出を主としていた企業や、海外(特に中国)からの来日観光客を当てにした観光業などであっても、いずれ再興させる、そのために、今、助けなければならない、という理論が成り立つのでしょうか。

 

何を助けて、何を切るのか、それを特定の誰かが判断して良いのでしょうか。

 

 

 

 

喫緊の課題として、医療に必要なハコ(病院・病床等)ヒト(医師・看護師・保健所職員等)・モノ(マスク含む防護具、人工呼吸器、検査機器等)を維持・確保していくために、無症状・軽症者をホテル等病院以外の施設、あるいは自宅療養に切り替えていく。それは必要。

 

収入の道を絶たれ困窮する人々(企業・会社ではなく)を救うことも必要。

 

けれど、何より必要なのは、今この、人の世としての「死んだ、かのような」状態がいつ、どうしたら終わるのか、それぞれ個人が、いつになったら「生きた心地」を味わえるのか。それが示されることでありましょう。

 

 

「大切な人の命を守るため」に、ひっそりと「死んでいる」街の姿が目に痛いです。

 

 

自分で言うのも何ですが、ワタクシ、基本、ものわかりの良い人です。ですから、これは文句、批判ではなく、要請、お願いです。

 

 

未来のことは誰も分からない。約束はできない。そのとおりです。

 

 

とは言え、人は、いつまで続くかわからない辛抱はできないものです。

 

ゆえに、少なくとも、どれだけの期間、死者数を抑えられたら緊急事態を解除します、という目標みたいなものを、政府として掲げてくれても良いんじゃないかと思っています。

 

 

ワタクシを含め、世の中、強い人間ばかりではありません。

 

街が死んで、人が荒んで、いつか、自分の心まで死んでしまうのではないかと、そんなことを考えてしまう日々です。

 

外はこんなに良い季節なのにさ。

 

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ウイルスとは全く無関係ですが、あくまでも数字上の参考として。

 

令和元年中の交通事故発生件数は38万1002件、負傷者数は46万715人、24時間以内の死者数は3215人(30日以内を含めると、もう少し増えます)です。

 

※CarWatch:2019年の交通事故死者数は3215人。統計開始以降の最小を更新

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1227622.html

 

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言うのも野暮ですが、一応ご存知でない方のために。

 

ジャムおじさんが いれた まごころそうと、ばいきんまんの いれた バイキンそうで、せいぎと あくの ふたつの こころを もった おんなのこ。メロンパンナちゃんの おねえちゃん。

 

※それいけ!アンパンマン:ロールパンナ

https://www.anpanman.jp/about/friends/v5ab759uzf5np2lb.html

 

 

 
 
 

 

 

 

 

聞く人の心持ち次第で様々な想いが伝わってくる。名曲です。