えーと、早いもので2週間前になりますか。

 

新型コロナウイルス感染症について、ワタクシ、与太話としてこんなことを書いておりました。

 

 

今のこの状況、ワタクシが小学生だった昭和40年代後半〜50年代初頭にかけての頃であったなら・・・

 

「今年の風邪は・・・何だか伝染りやすいし、ずるずる症状長引くし、たまにぶり返すし、そこそこ拗らせる人もいたりして、お年寄りや体の弱い人なんか亡くなることもあるしで・・・ちょっと質悪いね」

 

・・・くらいの話だったんじゃないかな、とか思ったりもしてます。

 

とりあえず、自分にできることをして「春」を待ちます・・・新型コロナウイルス対策について。

 

 

この考えはですね、正直なところ、今でもあまり変わっておりません。

 

とは言え、21世紀を迎えてからでも20年を経た今日、旧世紀、昭和の頃とは社会的条件が全く違うのも確かです。

 

 

まずもって、国内はもとより海外も含めて人の往来が段違いに増えています。

 

娯楽施設やイベントだって増えたし、当然それを楽しむ人々も増えてますし、そういうところでは大抵の場合人が密集します。屋内施設などは機械循環による空調が主であり気密性も高くなりました。

 

基礎疾患を抱えつつ入院生活を続けている人、ちょっとしたことがきっかけで入院している高齢者、自宅ではなく施設に集住している高齢者も大勢います。というか、そもそも高齢者の割合自体が高くなってます。

 

 

ということは、ですね、此度の感染症を「今年の風邪は・・・ちょっと質悪いね」で済ませるためには、昔日には無くて今日は在る、これらの条件を潰していけば良いわけでして。

 

したら自ずと・・・

 

自分が感染しないよう、国内国外を問わず移動を控える、人が密集するような娯楽は自重する。

 

重篤リスクのある人を感染させないよう、家で大人しくしている。病院・高齢者施設等には近付かない。

 

・・・ということになりますか。

 

うむ、政府(≒専門家会議)が打ち出している対策そのものですな。

 

 

実際、「武漢ウイルス」(新型コロナウイルス:SARS-CoV-2ですが、今後拙ブログではこう表記します)は、たとえ感染したとしても無症状だったり、軽症(自宅療養で十分)だったり、重症でさえ(今の所対処療法しかないけれども)その多くは回復します。ここまでは、ホントに「質の悪い風邪」という認識でも大丈夫。

 

ただ重篤になるとウイルスそのものが増殖して肺機能を奪ってしまい、人工呼吸器が必要になったりもするそうで、そこが風邪やインフルエンザと「武漢肺炎」(新型肺炎=新型コロナウイルス感染症:COVID-19ですが、今後拙ブログではこう表記します)が決定的に違うところなのだそうです。

 

でもって、重篤に至るのは、ほぼ高齢者と基礎疾患のある人に限られます。

 

 

なので・・・

 

基本的にそれほど恐いウイルスではない、さりとて野放図に感染者が増えると、その分重篤に至る可能性が高い人への感染リスクも増える、結果として死者も増えてしまう。

 

・・・というのが政府(≒専門家会議)の説明なわけでして。

 

 

う〜ん、そう言われると、様々な自粛・休校要請とかの対策を打つのも「まあ仕方ないのかなあ」という気もします。

 

実際、「原因不明の肺炎」「未知なるウイルス」の発生源でありながら、それを隠蔽し続けたと思しき中国、後発であるにも係わらず相当に苦労している韓国、イタリア、それに欧州全域の窮状を見るにつけ「うん、やっぱり仕方ないんだよなあ」と思うわけです。

 

(「差別助長」「風評被害」を避けるため、ウイルスや症状に地名を付けるのは良くない、と言われると「うん、そうかもね」とうっかり思ってしまうんですが・・・だったら、これまで地名付けて呼んでいたものも全部見直してくださいよ、という話でして。WHOがそれをしてくれるなら、ワタクシ「武漢ウイルス」「武漢肺炎」にはこだわりませぬ)

 

 

そうそう、昔学校では、冬でも放課(授業の合間)になると「窓開けろ〜。換気しろ〜」ってよく言われたもんです。あれは「科学的根拠」はなくても「経験的知恵」だったのかなと、そんなことを考えている今日此の頃。

 

そりゃね、人それぞれ立場、もしくは見方によって「遅過ぎた」「突然過ぎる」、「まだ不十分」「過剰反応」、色々あるのでしょうけれどもさ。

 

ここは素直に、せめて・・・

 

日本政府も、それなりにやっている。

 

・・・くらい言っても、バチは当たらないんじゃないでしょうか。

 

(少なくとも、上手く行ってないのは政府がダメだから、何とかなっているのは国民が頑張っているから、ってそんな都合の良い理屈というか、階級史観的発想というか、そういうのを見聞きすると、いやあ、何だろうなあと思います)

 

 

ワタクシ自身を含めてですが、ここはひとつ「アレもコレもソレもドレも、のほほん気分で受け止めて、免疫力高めて遣り過しましょうよ」という感じです。

 

何しろ、季節性のインフルエンザで年間感染者数1,200万人、死者数3,325人(2018-19年国内推定)、ウイルスではなく細菌性ですが、同じ飛沫・接触感染の結核でも1年で15,000人発病、2,200人死亡ということですしね(それはそれで問題ですが)。

 


こちら、特に深い意味はないんですけど・・・

 

 

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例によって、資料集。

 

 

⚫毎回紹介しているこちらですが、あくまでも検査を経た、かつ各国が公表している数字です(中国の新規感染者11人って、そんなわけあるかいな)。日本は一応15番目。ヨーロッパの国々が、ちょっと凄いことになってますね。(3月14日現在)

 

 

感染者数競い合ってるわけではないし、やや不謹慎な言い方かとも思いますが、ここ2週間で日本は多くの国々に追い越されました。

 

「いや、だから、それは日本が検査を渋っているからだ」という人が必ずいらっしゃるでしょうから、ここで(中国は別として、そうそう誤魔化せないであろう)死者数順も出してみます。それでも日本は8番目です。

 

 

イタリアはちょっと尋常でないんですが、どうなっているんでしょう。参考というか、教訓とするためにも、マスメデイアの方々は、そこら辺こそしっかり取材して報道してくださいよ、です。

 

※worldmeter:Coronavirus Population(日々、更新されています)

https://www.worldometers.info/coronavirus/?fbclid=IwAR3m4tntPIY9ENJDJB_cAfuKt9SGwbi7gP6fw9MPyh3USKatoAy0Wbplu3A

 

 

⚫これも毎回紹介していますが「ソコだけソレばっか」にならないために。

 

トランプ米大統領は13日、新型コロナウイルスへの対応で国家非常事態を宣言した。同宣言により、約500億ドルの連邦政府の支援金提供が可能となる。

 

米国の「非常事態宣言」については、前向きな報道が多いようです。

 

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は13日、イタリアやスペイン、ドイツ、フランスなどでの新型コロナウイルスの感染者急増を念頭に、「今や欧州が新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の中心地だ」という認識を示した

 

いやいや、ちょい前は、間違いなく中国が中心地でしたよね?

 

他にも種々諸々、チラ見であっても知っておくと良いニュースがあります。

 

※ロイター:情報BOX:新型コロナウイルスを巡る海外の状況(14日現在)

https://jp.reuters.com/article/coronavirus-overseas-idJPKBN2103DY

 

 

⚫こちら、ちょっと興味深い記事です。対策が「後手後手」になっているのは日本政府だけではなく、WHOを含め、世界中どこもかしこもですよ、というお話。個別の渡航制限・入国制限は、1月時点で既に意味をなさなかった? と言うか、やっぱり中国の隠蔽体質(とそれを咎めることもないWHO)が・・・

 

 新型コロナウイルスが、日本が入国を制限している地域以外から流入した疑いが、ウイルスの遺伝子、ゲノム情報の最新研究で浮上してきた。研究が明らかにするのは中国・武漢以外の地域からも1月の時点で静かに世界中にウイルスが広がり始めていた可能性。感染を最初にもたらした各国の「ペイシェント・ゼロ(疫学調査上で集団内最初の患者となった人物)」の解明が進むなかで、各国政府の政策の有効性も問われ始めることは必至だ。

 

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 こうしてみると、世界各国が渡航制限をかける時期、あるいは外出などの自粛を呼びかける時期が遅すぎたということになる。WHOはいまだに中国からの渡航制限を勧告しておらず、この弱腰の姿勢が世界中にウイルスを広げる契機となったのがゲノム情報からも明らかになったわけだ。

 

※文春オンライン:中国に弱腰のWHO 新型コロナ「パンデミック宣言」の不都合な真実  「感染源追跡」最新研究でわかった

https://bunshun.jp/articles/-/36633

 

 

⚫上の記事内で紹介されてますが、これはスクリーンショット。サイトに行くと色々動かせるので、かなり面白いです。ウイルスの変異系統図と感染経路。

 

 

 

※Nextstrain:Novel coronavirus(2019ーnCoV)

https://nextstrain.org/ncov

 

 

⚫「武漢肺炎」発生初期段階の事実関係(?)については、こんなのもありました。

 

 一方、SCMPによると、最初の感染者とみられるのは湖北省の55歳で、11月には少なくとも39~79歳の男女9人が感染。感染者は12月31日に266人、1月1日には381人に達したという。感染者数には後からさかのぼって確認した人も含まれるもようだ。ただ、昨年末には「人から人」感染を裏付ける爆発的な増加が起きていたことを示すデータといえる。

 

※Web産経ニュース:中国の情報隠蔽裏付け、香港紙「最初の患者は11月」

https://www.sankei.com/world/news/200313/wor2003130038-n1.html

 

 

⚫内容的には、良くも悪くも「現状報告」くらいのもの? 原稿棒読みとか滑舌悪いとか様々な批判もありますが、首相自身が其処に立つということ自体、大切なことではありますから。昨夕(3月14日)の記者会見です。

 

(首相官邸サイトにはまだアップされていないので、こちら「THE PAGE」で)

 

 

(そう言えば、日本の「緊急事態宣言」はひとまず見送られましたが、それでも私権制限がどうのとか、判断基準が何だとか、まあ予想どおり後ろ向きな報道が多いですね。米国の「非常事態宣言」と、どの辺が違うんでしょうか?)

 

※3月16日追記:首相官邸でもアップされました。文字起こしされています。

http://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0314kaiken.html

 

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ところでワタクシ、1週間前には厚生労働省(≒政府)の言ってることを意訳してこんなことも書きました。

 

ぶっちゃけ、水際対策はある程度侵入を遅らせることはできたにしても、決して上手ではなかったと(国家間でこれだけ人の往来がある時代、感染者の流入を完璧にシャットアウトするのは、もともと無理な話だと言う人も結構いますが)。で、現状、それよりも国内感染防止策に重点シフトしてますよと。

 

恐れているのは、症状が出にくいとされる若年層が、自分が感染しているとは気付かぬままに、例えば自宅に、あるいは高齢者向け施設・病院などにウイルスを持ち込んでしまい、そこで施設内・院内感染が広がり死者が増える、という事態なんですよ、ということでしょう。

 

自分、逃避したいの? 直視したいの? どっちなの?・・・映画『コンテイジョン』(≒接触感染)

 

 

そこから導き出された政府(≒専門家会議)の対策もね、ワタクシとしては「本当に必要なのかどうか判らないけれど、まあ仕方ない。納得するしかないよなあ」といったところでした。結果(途中経過)の出た今「う〜む、他国の情勢を見ると、必要だったのかもしれない」といったところです。

 

 

あとは、それらの対策によって不如意、不自由、困窮に陥る、あるいは、悔しかったり、切なかったり、やるせなかったりする人々の思いについて、どういうケアをしていくかということに尽きるわけでして。

 

とは言え、ぶっちゃけ、その全てを政府がどうにかできるものでもないですけどね。

 

メディア界隈に住む人々は、こぞって国民の「不安」や「不満」を掬い上げるのが仕事だと勘違いしているようですが、そればっかりだと、国としての免疫力もやっぱり落ちていくんじゃないかと、そう思わないでもありません。

 

(政府の武漢肺炎対策については「専門家会議」の意見を踏まえてやっていることでして。何でもかんでも「アベがー」と仰る方もけっこういらっしゃるんですが、陰謀やら独断やら、安倍さんがそんなに好き勝手できるんなら、今頃とっくに憲法改正してますよ。ですよ)

 

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⚫とうとう感染者100人を超えてしまった愛知県ですが、例のどタワケでどトロイ男性のどイカン行為、威力業務妨害容疑で捜査始まります。一罰百戒お願いします。

 

 愛知県蒲郡市の男性(57)が、新型コロナウイルス感染を知り、自宅待機を求められながら複数の飲食店を利用していたことが12日、関係者への取材で分かった。男性は「菌をばらまく」などと話し、立ち寄った飲食店の従業員1人の感染が同日判明した。飲食店は店内を消毒し、営業自粛に追い込まれており、事態を重く見た県警は、威力業務妨害容疑などを視野に捜査を進める方針。

 

※JIJI.COM:コロナ「ばらまく」男性捜査へ 飲食店の従業員感染―愛知県警

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020031201529&g=soc

 


⚫思い入れだけのおまけ。

 

豊橋では、授業と授業の間が「放課」でして。「放課後」と言ったらそれは授業? 後は部活か帰るかの意味が通じるようになったのは、割と最近のことです。

 

『だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!』増刷されました。祝祝。

 

全国の方に楽しんでいただけます。是非、ご購入を。

 

(ワタクシ、著者さんのオトモダチでもなければ、お金も貰ってもおりませぬ。一応念のため)