いきなりですが、まずはこちらのネットニュースを・・・

 

⚪ワシントン近郊に慰安婦像(正直、飽きてます)

 

 米ワシントン近郊のバージニア州アナンデールで27日、韓国系米国人らの市民団体が、慰安婦を象徴する少女像を私有地に設置した。この団体によると、米国での少女像の設置はカリフォルニア州やミシガン州などに続き、5番目。

 

 この日にあった除幕式には、市民団体メンバーや元慰安婦のほか、バージニア州のフェアファックス副知事や議会関係者が出席してあいさつ。ノーサム州知事の祝辞も代読された。

 

 アナンデールは韓国系米国人が多く住む「コリアンタウン」で知られる。市民団体代表は朝日新聞の取材に対し、設置理由について「元慰安婦の人々に対する日本政府の公式の謝罪を求めるとともに、ここで生まれ育った我々(韓国系米国人)の第2世代を教育するため」と語った。(アナンデール=園田耕司)

 

 

※朝日新聞デジタル:米ワシントン近郊にも慰安婦像 除幕式に州副知事ら出席

https://www.asahi.com/articles/ASMBX2FPMMBXUHBI00J.html

 

 

 【ワシントン=黒瀬悦成】米ワシントン近郊の南部バージニア州アナンデールで、韓国系米国人の市民団体が慰安婦像を設置し、27日に韓国から元慰安婦を呼んで除幕式が行われた。米国内での慰安婦像の設置は南部ジョージア州、西部カリフォルニア州などに続き5体目。

 

 慰安婦像が設置されたのは、韓国系米国人の居住地域として知られるアナンデールの商業ビルの前庭。序幕式には団体の関係者ら数十人が集まり、「日本は(元慰安婦に)謝れ」などと叫んで気勢を上げた。

 

 アナンデールでの慰安婦像設置運動の世話人は産経新聞などの取材に、「日本政府に対し、慰安婦への謝罪や賠償を求める」「慰安婦をめぐる2015年の(日韓)合意は、元慰安婦が関与していないので意味がない」などと主張した。

 

 一方、アナンデールでの慰安婦像の設置について、バージニア州在住の韓国系米国人の女性は「ここには日本人も食事や買い物に来る。韓国系の間では像の設置を迷惑だと思っている人も少なくない」と指摘し、「韓国と日本が過去の問題で対立を続けるのは北朝鮮や中国を喜ばせるだけだ」と訴えた。

 

 

※産経ニュース:米ワシントン近郊で慰安婦像の除幕式 全米で5体目

https://www.sankei.com/world/news/191028/wor1910280011-n1.html

 

 

・・・同じ「事件」を扱っているわけですが、両紙(社)の「慰安婦問題」に対する温度差が行間に滲み出てて、ちょっと面白いなと思います。

 

 

それにしても、(もちろん全てではない、と言うか、むしろ極少数の)「韓国系米国人」の皆さん、よく飽きないですね。

 

もともと朝日新聞の「誤報(虚報・捏造)」に端を発した「従軍慰安婦強制連行」説を未だに信じ、その象徴として慰安婦像(=「妄想の像」)を立てて悦んでいるわけで、もはや趣味の領域? まあ、ある意味、頭が下がります。

 

 

⚪彫像それ自体としては、良い作品・・・かもしれない。

 

実を言うとですね、私、初めてこの少女像を見た時、一つの(ブロンズ)彫像として、素朴に「けっこう良い作品だな」と思ってしまったんでございますよ。共感を強制するかのように(?)添えられた椅子なんかも「なかなかニクイね」みたいに感じたもんです。

 

(ただし、例えばあいちトリエンナーレで披露された、等身大FRP(繊維強化プラスチック)塗装仕様の像は、ちょっと、いえ、かなりいただけません。具体性を帯びた分だけ、こちらの想像力が萎えます)

 

 

なので、例えば・・・

 

最大の特徴は、観る人と意思疎通できるようにしたこと。台座は低く、椅子に座ると目の高さが少女と同じになる。それは見事に成功し、人々の心を動かす公共美術となった。

 

・・・とかいう解説なんかも、分からないこともないんです。

 

でも、でもですよ。いくら、

 

本作の作品名は《平和の少女像》(正式名称「平和の碑」。「慰安婦像」ではない)。

 

当事者の意志と女性の人権の闘いを称え継承する追悼碑として市民団体が構想し市民の募金で建てられた。

 

と力説されても、

 

本作は「慰安婦」被害者の人権と名誉を回復するため在韓日本大使館前で20年続いてきた水曜デモ1000回を記念し、

 

というマクラが付いているわけで、今更ソコ(反日運動の象徴)から「自由」にはなれないでしょう。

 

※「表現の不自由展・その後」:キム・ソギョン/キム・ウンソン「平和の少女像」

https://censorship.social/artists/kim-seo-kyung-kim-eun-sung/

 

 

こんな記事もありました。

 

 例えば少女像については、丸木美術館の岡村さんから、展覧会の会場を訪れた人が隣に座れる椅子があるのだが、そこに座ると何が見えるのか、映像を使いながら説明がなされた。隣の椅子に座ってみると、少女の髪がどうなっているか、また両手のこぶしがぎゅっと握られているのが見えるなど、作品がいろいろなことを語りかけてくれるようになっているという。

 

 日韓の対立の象徴になってしまった感のある少女像だが、もともと作者がどういう思いで作ったものなのか、美術作品としてどういうものなのかは、ほとんど知らされないまま政治的議論だけが進行している現実のおかしさがよくわかる解説だった。

 

※ヤフーニュース:

「表現の不自由展・その後」中止事件の作家たちが自ら声をあげた意味は大きい

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20190824-00139607/

 

 

・・・いやいや、「日韓の対立の象徴になってしまった感のある少女像だが」も何もないでしょ。「政治的議論だけが進行している現実のおかしさ」と言われましても、実際、どっぷりと政治的議論(と言うか、ズバリ反日運動)の中で設置されたモノなんですし。

 

 

⚪まずは、韓国女性家族省内で韓国人自身を見つめてやって


何より罪深いのは「平和の少女像」と言いながら、大抵の場合、その銘文、碑文、解説等として「20万人が日本軍によって強制連行されて性奴隷となり殺害された」という類の、ある意味、半島の人々全体を「何もかも、されるがままの無力な人々」だと貶めるような、それこそ「妄言」が提示されていることですよ。

 

この像が、あくまでも「平和の碑」であり、当事者の意志と女性の人権の闘いを称え継承する追悼碑」であることこそが重要だと言うなら、そうですね、まずは、韓国女性家族省のロビーにでも設置すれば説得力が増すのに、と思います。

 

あるいは、東京の朝日新聞本社前とか?

 

 

結論。

 

日本(政府・軍)は、強制連行などしていません。「従軍慰安婦」(実態としては戦地売春婦)の名誉と人権を回復させる義務があるとするなら、それは韓国政府(と朝日新聞)にあります。

 

 

ただ、いずれにしろ、人のやることをコントロールするのは難しいわけでして。

 

私自身は、世界各地で「平和の少女像=慰安婦像=妄想の像」が増殖する度に、「ああ、またワカランちんが恥ずかしい趣味を暴走させてるな」と思うことにしてます。

 

もちろん、日本政府・外務省においては、慰安婦像に付随する銘文、碑文、解説等、事実に反する記述への抗議・反論、意思表示だけは決して飽きることのないよう願いしたいですけどね。

 

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「慰安婦像」に関しては、実は・・・

 

 一方で、彼らが拠り所とする“オリジナル”の慰安婦像をめぐっては、日本の官邸関係者も注目する「ある噂」がある。

 

「あの慰安婦像はもともと、慰安婦とは全く関係ない、事故で亡くなった少女をモデルにした像を転用したものだというネット情報です」(別の官邸関係者)

 

 確かにネットを検索すると、〈慰安婦像のモデルは、02年6月13日、韓国北部の楊州市で、米軍の装甲車に轢かれて死亡した2人の女子中学生の一人〉とする情報が流布している。

 

とか、

 

 金夫妻は、尹美香氏の挺対協や前出の正義記憶財団と協力して、“慰安婦像ビジネス”に余念がない。

 

「最近ではクラウドファンディングを使って、慰安婦フィギュアの販売も手がけています。挺対協のイベントのほか、ネットなどで世界に向けて販売されています」(同前)

 

 フィギュアを実際に製作したベンチャー企業の社長に聞いた。

 

「挺対協から金夫妻を紹介され2万個を製作しました。余った約1億5000万ウォン(約1500万円)の資金は挺対協に現金で渡しました」

 

とか、まあ、色々不都合な真実もあるようです。

 

※文春オンライン:韓国総力取材「慰安婦像」の正体を暴く!【全文公開】

https://bunshun.jp/articles/-/13242

 

 

記事中のヤフーニュースは、緊急シンポジウム「『表現の不自由展・その後』中止事件を考える」を取材したものなのですが、同じシンポジウムを扱った別の記事には、こんな一節もありました。ちょっと面白いです。

 

 展示室の中央で、かまくら型の外壁に憲法9条尊重、靖国神社参拝批判、安倍政権の右傾化への警鐘などの言葉を掲げた《時代(とき)の肖像》を展示した中垣克久は「表現の不自由のみにスポットを当てて、美術を無視した。作品へのリスペクトがなく、作家不在」と表現の不自由展・その後の枠組みについて批判。

 

 また《平和の少女像》については「工芸だと理解している。用の美。目的を持ってつくられたもので、トリエンナーレに並べることに不快感を持った人々がいたことは理解できる」と主張しながら、「(《平和の少女像について》)事前に説明し、目的を明瞭にしさえすれば河村名古屋市長や菅官房長官も口を挟むことはできなかったのではないか」と指摘した。加えて、展示内容の発表が事前になされなかったことについては「作品はおろか作家名も伏せたまま初日を迎えたことに抗議を続けたが、受け入れられなかった」と明かした。

 

※美術手帖:「知る権利守って」。「表現の不自由展・その後」出品作家が語る

https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/20409

 

「表現の不自由展・その後」参加アーティストにも、色々と考え方の違いもあるようで、ちょっとほっとしました。

 

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こちらは旧ブログ、テーマ〈「従軍慰安婦」の噺〉一覧です。お時間あれば、どうぞ。

https://blog.goo.ne.jp/kawai_yoshinori/c/c8c68582d7e6fb0232377c05d7ef08d7