パンチの効いた「あほ」になるための特訓————「現実は知らん」 | hermioneのブログ  かるやかな意識のグリッド(の風)にのる

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バシャーリアン。読むことで意識が変わるようなファンタジーや物語に出会ってゆきたい。

「かずみん」さんの『あほスイッチ』があまりに面白かったので、二年ほど前の本も取り寄せてみました。

 

 

 ものすごくビシバシ、ツボに効きました。

 

⭐️構成は————

「引き寄せ」のお悩み解決事務所「ヒキヨセルーノ」の相談員、嬉(うれ)・シーナと、今(いま)・カナウくんが、来談者に対して飴と鞭————ではなく愛と罵倒の鞭だけをふるいます。

 

やってくるのは「ワカラ ナイ子」「真面目 スギル」「現実 ミル子」の三人。

アルアル、のやりとりで、嬉しくなってしまいます。

 

⭐️「ナイ子」さんは、どうせ変わらない気がする・・・・・・と言い、「それがまんま、かなっている」と言い返されます。そして、「幸福とはなに?」と問い詰められると、「カレができて、お金が入って・・・・・・」と言うのですが、「叶っていない現実にのみ意識が向いているので、その通りになっています。

 そして、「感情」が伴っていないので、「思いが願いになっていない」

 嬉しさを感じたいのなら、嬉しさを感じるようなできごと、モノを想像して、にやにやする。現実は関係なし。そうすると、そういう出来事がやってくるのが引き寄せ。

 

⭐️「スギル」さんが最高に面白かったですね。アルアルがもう身にしみます。彼は、本を読んでいろいろ実践しているのですが、アファや感謝ノートを「やらなきゃ」という思いだけでやっている。

「あなたは引き寄せるために頑張り続ける毎日を引き寄せてるのよ!」とシーナさんに一喝されます。あ・・・・・・

 

「結婚して奥さんと子どもがいる未来を妄想・・・・・・」とご本人は言うのですが、「田舎のおばあちゃんが、孫の顔を見たいと言うものですし・・・・・・」ともらし、

 

「主語が他人オトコ」とレッテルを貼られてしまいます。

 

 これはたぶん一番多いパターン。親がこう望んでいるし、世間が出世がよいことだと言うし、それを幸福だと思っていたので、引き寄せエクササイズをやってみても、特段「楽しさ」がなかった。

 

「自分の目の前に現れる現実は、自分が感じている感情が何らかの形や出来事に変化したものです」(p.80)

 

⭐️そして「ミルコ」さんは、意中の彼がいるのですが、これ以上恋は発展しないだろう、と現実の状況ばかりを見ています。

 

「現実を見ている時間が長ければ、そのままの現実が続くだけなのですよ」

「脳は無意識に刺激を求めるので、現実(メールが来ないなどネガティブな刺激)を求め、これ以上関係が進展しない証拠を見つけようとしてしまう・・・・・・だめだろうと思っていることの答え合わせをしようとしている」

「なりたい、と言いながら、望んでいるのは「なれない」なのね」

 

 ということで、この現実ミルコさんには、お泊まりセットを買ってその気分になるようにアドバイスが。

「現実に 起きたことより 願いだよ」(川柳?)

 

「現実は知らん」!

「ちゃんとしない」が最高(ときどき著者かずみんさんが登場して、さらに決めぜりふを吐きます)

 

⭐️このあたり、ほんとうにさじ加減が絶妙な看破。「これ欲しい」「こうなったらいい」と思いながらも、「ちゃんと」現実をチェックして、ダメな証拠を探し、それが実現してゆく(しょっちゅうある)。

 

 宇宙は素直に望んでいるものを、くれる。

「うまくいかなかった過去や、うまくいかないと感じている現実を見る必要はいっさいありません」(p.110)

 

(これはエイブラハムもよく言うのですが、すぐ忘れます)

 

「無意識で現実にしがみついてしまう行為は、「こうなりたい」と言いながら「ならない」を選んでいるのと同じなんです」(p.112)

 

「願うのが先、現実はあとー」(p.190)

 

⭐️と、𠮟咤されたり、びんたされたり、蹴飛ばされたりしながら、三人は自分の感情を中心にもってくることを学んでゆきます。

 

「「叶ったら幸せ」、じゃないの。今幸せを感じるから、願いが叶うの」(p.195)

 

⭐️なるほど、と思ったのは、「現状維持システム」の打破のために、「願いをかなえた私」をこそ「コンフォートゾーン」に設定すること。

(脳は現状維持が好きなので、「そこそこ不幸」がコンフォートゾーンになっていることが多い)

 

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 一冊が爆笑コント、と言ってもいい本です。

そしてビシバシとツボに刺さります。

「真剣に、真面目に、昨日よりも少しアホになってみる」

 最後の31日レッスンのカルタも必携です。

知っているはずの「引き寄せ」世界は、いつも新鮮に間違っていた・・・・・・