タイトルは凄いのですが、内容はドクター・ドルフィン(松久正)初め、地球の医療常識を越えてしまった、あるいは超えつつあるドクターたち(胎内記憶を研究する産婦人科の池川明、整形外科でミクロな手術を行う巽一郎、虫歯を治すという歯科医梅津貴陽)、そして不食の弁護士・代替医療の研究者秋山佳胤さん、といったメンバー(カタカムナの丸山修寛先生が入っていないのが残念)がラフにミニ座談会をし、またみずからの立ち位置について語る章が並ぶといった、
「生」の前(レムリアや縄文、過去世)や先(パラレルワールド)やまわり、DNA、細胞、宇宙、そして魂を見つめるひとたち
の世界観をちょっとずつのぞかせてもらえる本、です。
☆中でも完全に地上を離脱しているドクタードルフィンが、「プーさんと大人になったぼく」の映画を観て、「何もしないということをする」ことの大切さを語られたり、産婦人科医の池川さんが胎内で死亡した子どもと話ができる「対話士」さんの話をされたり、また神聖幾何学のものすごく複雑な立体を綿棒とボンドで(笑)作り、それで病気を治してしまう秋山さん、患者はもっと自立すべきなのに、経済の面から医療業界に依存させるようにしているという梅津さん。
あちこちに出てくる数行の話が深いです。
☆一番大きな共通点は、普通のドクター(西欧医学)は「死なない教」なので、クオリティオブ・ライフもふくめ、宇宙の叡智や魂の領域(これは幽体離脱や生まれ変わり、進化などもふくめ)をいっさい見ていない、という主張。
それを語れないドクターではだめだ、ということで、「ヘンタイドクターズ」というゆるい集まりができたらしいのです。
脳を通さない細胞の叡智とか、身体の膜の話(魂はむしろその外側にある)とか、核をとっても細胞は生きられるとか、ぽろぽろと超・専門的な話のかけらもあちこちに散っていますが、ドクターたちがそれぞれに身体を超えて五次元あたりにまでのびる世界観を持っている、というのが感じられます。
全員が同じというのではなく、それぞれが違う。
★生死の現場に接しているからこそ、確信をもってそこを突き抜けられるのがヘンタイドクターズ。
ここでほのめかされた全体ポリシーだけではなく、これを新たな幕開けとして、次の本を出してほしいと思います。
(まずは「交感神経が興奮しやすいと虫歯になる、口の中にその人の心の歴史があらわれる、そして虫歯を治せるという梅津さん」の本が読みたいです!)
☆結局身体とは細胞————ミクロが心につながっている。それは振動であったり膜であったり……
読後は、なにかストレートに細胞と話し合ってみたくなりました。
もうすでにつながっている、という気もします。
(突然ですが、昨日は夜、久しぶりに行った小料理店で、数年ぶりの知人に会ったり、きょうは国立劇場の文楽を見に行ったのですが、そこでもまったく偶然な再会があったり、何かすごく「つながっている」日々に突入した気がします。「わからない」という大きな無意識の海!)
※ヘンタイドクターズ『いのちのヌード』voice 2019.6.15