オブザーバーでいるより夢を見る人であれ(エイブラハム)————引き寄せの作用点の二択の外 | hermioneのブログ  かるやかな意識のグリッド(の風)にのる

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バシャーリアン。読むことで意識が変わるようなファンタジーや物語に出会ってゆきたい。

 この本になにげなく、気になることが一箇所出てきます。それは————

 

 まず、これが欲しい、経験したいということに焦点を合わせていると、それが引き寄せの作用点となってそれに類する波動の経験を引き寄せます。

 そして、これはいやだ、と否定の焦点を合わせていると、これまた引き寄せの作用点となって、そうした類いのことを経験の中に引き寄せます。

  これはエイブラハムを学べば常識。二択で、同じことが起きています。

 

★ ところが第三の立場があるらしい。(p.42)

 

「あなたのアテンションが、招待状です。

 なので、だいたいのことに対してオブザーバーでいるような人は、それがいいことのときは、うまくいきますが、そうでないときは苦しむことになります。なぜなら、あなたがオブザーブしている対象はすでに波動をもっているので、知らず知らずのうちに、自分の波動の中でそれをオーケーとしてしまいます。そうすると宇宙はそれを引き寄せの法則の作用点とみなし、従って、その波動のエッセンスをもっと、もっと、とあなたに与えてくるのです。

 ですから、いいことが流行っているときには、オブザーバーでもいいのですが、そうでないときはあなたの状況は悪くなります。

 でも! vionary(未来を予見したり、洞察したりする人)であれば、いつでもうまくいきます。」

 

☆まさに、そうだ、と思いました。

 お正月前後、ずいぶん沢山あった平成30年総括番組を見ていました。正義哲学のサンデルさんとか、わかりやすい評論家のIさんとかが、いろいろな事実を列挙して、考え方を示してくれています————ほとんど出口なしの難問ばかりです。

 たとえば移民問題にしても、戦火で国に住めなくなってしまった難民は受け入れてもいいが、ただ経済的に向上したいとしてやってくる難民はだめなのか、どこで線を引くのかなどなど、

「解けない問題は山積み」

 という状況が提示されていて。

 

 それらは、とても公平で客観的なオールラウンドな現状分析、という感じを視聴者に与えます。

 

 見ている人はオブザーバーとして、ふーん、と思います。何か主張をすりこまれているわけでもないし、これはただ透明な事実だ、と。

 

 でも、これは「あまりワクワクしない波動をもつ世界観・世界図」を、わたしたちの常識の中に入れて、それを収納させている。

 ——ニュース番組はそもそも「世界には問題が山積み」という前提で、コンテンツが創られていますから、わたしたちはそうなんだ、とそれをただ、聞いているのではなく、これは正しいからと「その波動を自分の中に支持し、受け入れて」しまっています……(どんなことも無機的事実ではなく波動。)

 

☆そうなると、ニュースのひそかな主張と同じことが、わたしたちのまわりに引き寄せられてくる。

 だからオブザーバーでいることは、無色透明ではありえない(から要注意です)。

 

☆エイブラハムはそこでvisionary(先を夢見る人)でありなさい、と言ってくれます。

 友達には、TVを捨ててしまった人もいます。うちも新聞はとっていませんが、TVをつけてしまうと同じで、オブザーバーのつもりなのに、何かを支持する人(○○国の××首相は悪い、温暖化問題は大変だ、とか)になっています。

 

(思えば80年前半、バブル全盛期のニュースは明るかったなあ……

 新しいファッション、新しい生活観、新しい、「なんでもほしがろうポリシー」が解禁されて、いろいろな雑誌も活気に満ちて、人間の可能性はどこまでも拡大できるんだ、という感じでした。ニューエイジ運動もそのころから起きてきました)

 

★しかしよく考えると、いま————世相は明るくないかもしれませんが、逆に、探せばネットなどで、多種多様な情報が手に入ります。だから、「ぼけーっと生きてんじゃなく」※、いろいろな世界観を自分でこしらえることもできます。

 オブザーバーではなく、「こうあってほしい世界を支持する人」「もうそれは高次元ではできあがっている」「パラレルワールドのひとつはそういう世界」と見てゆく。

 オブザーバーをやめよう!!(というか、透明なオブザーバーなんてありえないと知る)

 

現状を見ない、願望を見る。

 

 現状なるものは、評論家がこしらえたもの、というくだりがエイブラハムの別の章にあります。それは次に見たいと思います。

 

お正月番組のなかで「チコちゃんに叱られる」特別番組だけはめちゃくちゃおもしろかったです。

 

 一番吹いたのは、なぜ「鯛焼き」ができたのか、を探るくだり。鯛焼き創設者の兄弟はまず、大判焼きのヴァリエーションを作れば売れるはずだ、と考えます。

 そして、最初にめでたい「カメ焼き」をこしらえますが、ダメ。じゃあ、ウサギか、と「ウサギ焼き」。これもダメ。何がいま、人気なんだろう? そうだ野球だ、と野球ボールの形の「ホームラン焼き」をこしらえますがこれもコケた。全部型が残っているのがおかしすぎます。

 そしてたまたま作っていた鯛焼きヴァージョンだけがなぜか売れた。

 兄弟ははたと気づきます。

「(気持ちよく)食べられるもの」でなきゃダメだったんだ」。そして鯛焼きメインに宣伝して、大人気に。

 

(これ、あの大きさだと確かに、と思います。ただ、人形焼きの場合は、鳩とか、五重塔とか、大仏さまの顔とか、いろいろあります……(ツッコミ))