これも「肯定的側面のノート」と並んで気になっていたもの。ノートとどこが違うの?
昨日の本にものっていますが、もう少し詳しい記述が『願えばかなう、エイブラハムの教え』(ダイヤモンド社)にありました。
★「このプロセスは素敵な箱を見つけるところから始まります。まずは箱の蓋のよく見える位置に、「この箱に入っているものはすべて”存在”する」と書きましょう」(p.183)
そして、自分が実現してほしいと思う写真や絵などを、雑誌、パンフなどから切り抜いて、そこに入れます。たとえば「家具、服、風景、建物、旅行の目的地、車などの画像、身体の特徴、人と人とが交流している写真など、魅力を感じたら切り抜いて箱に入れます」(p.184)「経験したい出来事を目にしたら、その説明を書いて箱に入れます」
そして「この箱に入っているものは、すべて”存在”する、と宣言します」
☆宝地図と似ているのかなと思いましたが、あちらは平面に地図のように貼りつけ、並べます。オープンで目に見えます。
箱だと蓋があるので、何かを入れたあと、中でさらに熟成していく感じです。しかもそれはただ、欲しいブランド服や、ダイエットした身体像、行きたいところ、つきたい職、そのままではなく、それらがはらんでいるアイデア、波動などがかもされて行くような。それを受けて
「箱に入れるものが増えれば、宇宙はそれと波動が一致する他のアイディアを与えてくれます。アイディアが増えると、願望の焦点がどんどん定まっていきます。すると、さらに活力が湧いてくるでしょう。」(同上)
抵抗がなければ、これだけで実現しはじめる、とあるのですが、質問者が、もっと詳しく、とエイブラハムに頼みます。
この先を読んで、「好き」波動が噴出(箱庭やドールハウスが好き)。
「あなたは椅子に座っていて、椅子の横に箱があるとします。きれいな大きい箱です。あなたは創造者であり、この箱はあなたの創造物です。いわば、あなたの世界です。
美しい家を持ってきて、好きな町に配置します。そしてあなたとパートナーが収入を得る手段を見つけてきます。あなたがしてみたいあらゆること、あちこちで見つけた美しいもの、高揚感や官能的な気分、欲しいと思うものすべてを持ってきて、’創造の箱”に入れます。」(p.184)
そう、ここでもエイブラハムは「引き寄せます」とはいわず「創造」という言葉を使っています。
「この箱に入れたものは、すべて”存在”する」と宣言。
宝地図は「引き寄せ」感が強いですが、箱に入れると、すでに「もう手に入っている」感が強く、自分が集めた波動が創造を始めるという感じです。
☆エスター・ヒックスさんの実例。
夫妻でNYから自宅に戻る途中、このプロセスをやってみます。道中、想像の世界でいろいろなものを箱に入れます。きれいな空、気持ちよく晴れた一日、美しい街の橋、水、建物。そして、予想したいものとして、にこやかなキャビンアテンダント、楽しそうな乗客の姿などを入れます。
それから、国連ビルの会議のせいで道が混まないといいが、とふと心配になり、「これはふさわしくないから箱に入れるのはやめよう」と思い直してやめます。
「”創造の箱”に意図的に何かを入れていくと、経験したくないことを考えているとき、そのことに気づきやすくなります。箱とつきあううちに、あなたは思考の真の力に気づくでしょう」(p.185)
★これを読んだあと、お昼に少し遠めのおそばやさんに行きました。小さいけれどとてもおいしい店なので、十五席あまりなのですが、予約しないと一杯です。
しかし日曜日なので、ほとんどの人(高齢者が多い)が生ビールにつまみを頼み、しかも休日に何をしようかとわくわくするのではなく、疲れたー、今日ぐらいはむだにだらだら過ごしたい、という顔で、体調が悪い、病院でこう言われた、という未来不安の話題に突入しています。
新蕎麦をすすっていても、おいしくて嬉しい、という波動が……。
こういうのは箱に入れてはいけないのだ!
これまでは、またこういう場面に当たってしまった、仕方ないな、とぼやきながらなるべく早く食べて帰っていたのですが、「箱に入れなければいい」と思いつき、自分には現実を取捨選択することができる、と、思いつきました(箱にはお蕎麦のどんぶりだけを入れました)。
あ、状況は、受け身ではなく、自分でその中からよりわけて選んで、創造するんだ。
「人が放つ波動はたいていいま見ているものに反応した結果ですが、その結果彼らは、自分が創造するものをコントロールしていません。創造のコントロールは、意図的に思考することでしか、発動しません」
そして箱には想像のものを入れるのですが、何を入れるか入れないか「ビジュアル化しているとき、あなたは完全に創造をコントロールしています」(p.185)
★それで、わかったことがあります。箱は、分別し、遮蔽するものです。 入れるものを選び、入れたくないものには蓋をする。
宝地図はほしいものだけを描くので、ただ「これを下さい」と宇宙に要請する感じですが、
「箱」は自分が何を「創造」したいかをもっと意識的に選ばせてくれ、そして入れたり、入れなかったりと、自分に決定力をとりもどさせます。
そうすると驚くほど多くの次元から応答がある、と『いつでも引き寄せの法則』のほうに書かれています。
☆これは箱を実際においてもいいけれど、いつも頭の中に持って歩くのが必要な気がします。そうすると、確かに、「私はこれを箱に入れよう」(私にとって好ましい、合っている波動)「これは入れない」(私のじゃない波動)と、意識的になれます。
モノの整理はなかなか進まないのですが、最近、服でも小さな飾り物でも、「あれ、これは私のじゃない」と感じるようになったモノは捨てられます。私と波形が違う、という感じです。
「私のじゃない」=「私につながっていない」「切れてる」と感じたものは、むこうも他のところへ行きたがっているような気がして、捨てることができます。それで昨夜も、衣類やノート類、置物を少し捨てることができました。
※エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス『願えば、かなうエイブラハムの教え』秋川一穂訳 ダイヤモンド社 2016
ちなみにこの本では「肯定的側面の本」は「プラス面を記すノート」と訳されていて、これのほうがかえってインパクト(抵抗)がなくて、心に留まらない気が……