先ごろ着物道に入られたばかりの
 奥様から羽織についてお尋ねがありました。

 人間国宝の帯から絹紅梅から能登上布から、
 もうwアナタ、ちょっと待ってw
 奥様の時速200キロくらいの高速爆買いを
 阻止するために、とっとと記事をあげます。

 まず。羽織は
 必要不可欠なものではありません。
 だから、一旦落ち着こうw

 私自身、着物着てても羽織をこの15年
 一度も着てない。こっちに持ってきてすら
 いない。当然いっぱい持ってるけど
 そしてこの前たくさん処分もしたけど
 最近まで存在すら忘れてた。

 何故か?羽織は文字通り「羽織るもの」
 であって防寒具ではないからです。
 つまり、暑くも寒くもない時のジャケット。

 この頃の気候でなかなかないんですよね…
 着る機会。
 10月下旬まで暑かったりw羽織は
   暦の上では11月くらいまでギリOKだと
 思うのですが、襟元が寒いので
 やはり外套の代わりにはならない。

 それに羽織ってよく考えないと、せっかくの
 お太鼓の柄は隠すし、ラインが帯のせいで
 背中曲がったおばあさんみたいに見えるし
 丈によってはまんま昭和のおっかさんコスプレで
 そこに毛皮のマフラーを巻いたらまさに
 懐かしのドラマでしょうか?という。
 コーデをめちゃくちゃにしがちなので
 最悪ない方がいい場合も…

 昭和の昔は、黒の羽織をフォーマルJK
 として婦人が着る習慣もあったと
 思いますが、今は必要なし。
 
 21世紀において、
 単なるジャケット着用の意味を超えた
 風情のある羽織姿というのは
 計算がいるので難易度がかなり高い。
 (そこをよく理解してコーデの核にされる方も
 おられます。羽織は脱がなくてもいい
 上着なんで、見せ方次第なのです。)

 ですから、まず
 羽織を防寒と切り離してくださいw

 羽織は難しいけれど
 とにかく帯つき単体だと寒いわ!という場合、
 コートは最近、古臭くない素敵なデザインの
 いっぱいです。私は白いウールのが欲しい。
 ケープでも代用がきくと思うし
 コートではやや大げさだという時期は
 大判のストールでも。

 (奥様からHロゴが入った🍊の大きなショール 
 ダメですよね?というお問い合わせがあり、
   尖ったモダンなスタイルなら
 十分イケると思うのですが、
 果たしてそれは
 奥様の目指す方向なのだろうか?と🤔
 …ロロピアーナとかの
 無地が無難なのではとお答えしたい😆)
 
 では羽織はどういう時にどういう人が
 着るか。羽織の風情とは何か。

 これについては稿を改めます。


着物の防寒具はどんな高級素材だろうと形状のせいで
生活感のあるおばあちゃん度(おばちゃんではなくおばあちゃん🫡=要するに24時間寒がりってことなんだと思いますw)がアップするドツボグッズが多い点が鬱。

正直に言って、銭婆感上昇のショールより
若見えwのコートが欲しい私です。
イチオシはニットではなくて
コートのメルトン素材のケープ。
ミカコナカムラケープなら洋服と
両方着用できそうなのにと思いきや、
話は簡単ではなくて
洋服のケープとの併用が結構難しいのは
襟の部分。デザインを吟味しないと
着物は襟が着崩れたら終わりですので😞

私もいつも上質のケープ探している難民です…