長板中形の浴衣。
 ピックに貼ったもの数点売れて行きました🎵
 ありがとうございます。

 さてこういう上級浴衣に何をあわせるのか?
   まず帯。

 私個人は昔は
 博多献上名古屋帯原理主義だった…
   テンプレみたいに浴衣=独鈷=献上博多
 証紙に菱形のマークがあるあの…

   博多帯って紗もあるんですが
 どっちも夏にいけるし、何故か締めやすさが
 紗じゃない方が上なんですね😅
 紗は「網戸」帯にして締めてる感じw
 お太鼓が結構決まりにくい気がする。

 あと半幅帯は
 それで電車に乗る勇気がなかったw
 あれはお稽古、外出は
 お太鼓がないと後ろがどーも心もとなくて…
   もちろん靴擦れ嫌なので
 夏足袋マストでした。
 
 ですから下駄はアウトで夏はパナマ草履、
 本当にヘビーユーズだったんです。
 もう手に入れられないけど🥲
 現行品はなんだか踵も高くてTPOが微妙にズレてる
 気がする。昔は踵の高さでTPO見分けたのに。
 パナマって礼装じゃないよ?
 エルメスと同じで高くてもぜってえカジュアルw
 踵の低い細台が絶滅危惧種でこの先
 もう暗雲立ち込めまくりです。

 銀座Z屋さんのご主人によれば
 代案として
 白っぽいエナメル台や布帛の草履が夏仕様
 でもいけるそうです。
 ええ〜!!昔は躊躇したけど…
 だって布帛って佐賀錦の礼装用くらいしか
 なかったし?エナメルと浴衣は格がどうも
  合わないというのが私の昭和の感覚w

 帯締めと帯揚げは
 これまたウルトラ原理主義で
 帯締めについては礼装以外は通年
 道明の冠組(ゆるぎ)で統一してました。
 夏のメッシュの中途半端なのより
 道明のあの紐でしっかり締めたい派
 (とくに紗の帯ってしっかり締めないと
 弾力があるので弾む)
 冠組は他にもあるけれど
 締め心地が全然違うのが道明。
 コレ知ると浮気はできないです。
 
 帯揚げはゑり萬の飛び絞りと菊唐草無地一択。
 夏は絽の飛び絞り。
 今度京都で一枚購入しよう〜 久しぶり🎵

 帯揚げも祖母や母から
 受け継いだ有象無象の100枚ではなくw
 結局使ってるのは自分で買ったゑり萬のだけ。
 正直今でも気分が上がるのはここのものだけ。

 ですから、帯揚げと帯締めは寄り道せず
 この二つの店だけ見てればいい
 というのが私の結論ですw

 若い頃、親とか周りの伝統芸能関係の
 「着物ポリス」に囲まれて
 褒め言葉よりも減点方式の
 意地悪着物道に慣れていた私は

 着物ってのは
 帝国陸軍とだいたい同じであって
 上下関係は逆転したりはない、
 そういう、天皇陛下に向かって
 ヒエラルキーが厳密に構築されてるものに対して
 自己流で逆らうのは愚の骨頂だと思っていましたw

 着物はファッションではなく社会の文脈や
 文化的背景の表現だと思ってたんです。
 だから理想とするモデルについて学ぶとか
 諸々の場面でのプロトコルにしか
 正直興味がなかった。

 着物が普段着の人の世界とか伝統芸能の界隈の
 着物アイコンの方々からどうやって
 正しい文法を学ぶか、ただ必死でした。
 「若いのにちゃんと着てる」っていうのが
 最大の褒め言葉でした。
 (そして時に素人に見えなくて不穏すぎて
 独身なのに損してたあの頃〜)

 今再びきもの道に行くなら自己流で
 ちょっとは遊びたいですし
 昭和のアイコン的コスプレもつまらない。
 そもそも
 もう長く着てないので常識も変わったかも?

 (というか…もうないものどうしよう。
 この中で一番問題は履物。調べたら
 京都のあの美の忠も閉店してて大ショックです😨
 私あそこの草履以外無理なのに!!!)

 
道明は、色のヴァリエ凄いんですが、年齢的に自分に合う赤が一本あったらそれでいいかも?ともw