気持ちがすぐれない中
 以前から予約していたオンラインでの
 お茶のお稽古でした。

 器の良し悪しとかセンス
 しつらえや菓子について
 作法、それに自服の一服。

 日常の憂さに
 飲み込まれて
 関心を保つことが難しいかなと最初は
 思いましたが
 普通に楽しく、学ぶことも多く、
 先生ともより深いお話ができたと感じました。

 まさに「日々是好日」

 先生とのお話で出た話題ですが、
 裏千家の大宗匠は特攻隊メンバーだった
 という有名な話。あの極限状態で
 茶を点て2度と帰らない友を見送り
 戦後と同じ時間
 平和のために茶道を普及してこられた。

 サンモトヤマの会長とも通じる、
 非常事態こそ文化、の掟。

 大変だから非常時だから
 貧しいから
 心の贅沢である文化は後回し、では
 人生本末転倒だ。

 コロナ下で不必要とされた文化ですが
 私にとっては

 こういう人生の辛い時こそ
 文化。
 痩せ我慢してでも豊かそうにしたい。

 一服の茶、一枚の絵、一曲の歌を
 愛すこと、損得勘定なくそれを
 周りの人達と分かち合うこと以外に
 人生他に何があろう。

 この一瞬一瞬が
 そういう喜びを楽しむための
 「一期一会」に開かれた瞬間なのだから。

 自分の方向性が強く定まったと感じています。