21世紀に急速に死語になった言葉に
上品 下品
というのがあると思います。
品の上下というのは
ある統一的な体系での価値づけですから
グローバリズムが席巻する
この世界では
基準が不明になることも。
まあ、だからといって
なんでもいいわけではないですが。
それに加えて
昨今は
ニューヨークに逃げてった
義務放棄の皇族とか
ザラにおりますし
資本主義社会が「いやいや恐々
時に嬉々として脱税目的のチャリティー」として
渋々にしか教えない
ノブレスオブリージュ
という価値観、つまり
ベネフィットを人より享受するものは
その分義務を負うという意味ですが
金が全てのこの世の中で
これほどまでに敵視され
死語になった言葉も
珍しい、ということで。
(先の記事に
関わって言うと
育ちの良さ=親ガチャ上の金銭の豊かさ
ではないので、念のため)
前置きが長くなりましたが
そんな理由で
上品なファッション
上品な身のこなし
そういうものを追求することに
ますます限界wが感じられる世の中に今後
なってくるでしょうね。
抽象的な話はやめて
実例から一つ。
私が潮目が変わったのを
感じたのは
たとえば
ルブタンがスタッズ付きの
下品な靴を流行らせたあたりから。
ルブタンって昔
パリにしか店舗がなかった時代は
知る人ぞ知る、
品が良くかつ遊び心がある靴を作る
店だったのですけど。
(レッドやフューシャカラーのソール
はありましたし、クロエとのコラボなんかも
してました)
同じくフランスに
ロジェヴィヴィエという
昔の由緒ある(断絶期間が長い)ブランド
を「復刻」した体を
装っている、その実
物の価値がわからない人向けの
ステマブランドがありますが
それがマーケティング主体で
ガンガン出てきたのも
ルブタンやジミーチュウが
おかしな突っ走り方を
始めたのと
同じ時期だったな
と思い出しました。
高すぎるヒールはまだ許容すると
してもね…
スタッズやキラキラ装飾が
てんこ盛りについた
スニーカーとか
良くも悪くも
まさに今世紀の
身も蓋もない
価値観の表現だなと
思ってます。
↓ こんだけディスってるのに貼ってると売れてくというのも微妙。この機能ほんとに謎w