ヴァンクリのアルハンブラシリーズ。

 原価に対して売値高い。
 デザインがありきたり。わかりやすすぎ
 で奥行きってものがない。

 でも宝石なんて
 ノーブランドのリーセルバリューはだいたい
 10分の1とかだから
 ブランドものでみんなが買えて欲しいランク
 のものは需要もあって
 換金にはいいのかもね。

 ジュエリーを換金対象と見るかどうかという 
 問いはあるけれども…

   ドバイに住んでる友人がこっちに来た
 とき、ちょうどショッピングモールで
 アジアで作られたニセモノを売ってて
 割に作りが細部まで似てたし
 その友人がホンモノの
 アルハンブラてんこ盛り
 だったので、店の売子さんと
 比較を楽しんだことがありました。

 (店の売子さんが勉強になったって喜んでたw)

 モノホンとの差は。
 なによりも
 金の含有量と重さ(当然です)
 ピアスの場合は裏のキャッチ
 (カチッと入る円盤のやつは、18金でないと
 成形が難しいそうです)、
 裏側の金を抜かずにしっかり覆ってるか、

 あと表のあのプチプチの丸の完成度、
 脇のガタつきのなさ

 というわけで差は主に
 メタル部分の加工なんだな。

 オニキスは判別不可能(友人はオニキスだった)、
 マラカイトはたしかにヴァンクリは
 ペアで見るとシマシマは均一で
 クリアな気がするけども。
 大局的に差があるとも思えないし、

 だいたい
 白蝶貝の殻やトルコ石や孔雀石や
 メノウやオニキスといった

 見事に宝石としては安い石を
 良くもあんな価格で売るね、とは思うわ。

 (ちなみに白蝶貝は結構劣化します)

 さて。
 友人はノリで
 そのメッキのニセモノのロングネックレスを
 旅行に使うのにいいかもといって
 お買い上げでしたが
 
 本人の金持ちオーラ+
 ホンモノと混ぜると
 まじ分からんw

 超難易度の高い間違い探しみたいな…

 別にいらなくはないし
 ひとつ家にあってもいいかなとは
 思うけれど
 改めて買うなら
 廉価版の
 ヴァンクリより
 ブチェラッティが趣味。

 (ヴァンクリ自体はもちろん
 最高峰だしヴァンクリのパヴェ留は特にすごいと
 ジュエリー通の年配の方が教えてくれた)。

 イタリアのフィオレンティーナの
 彫金技術に比べたら
 アルハンブラの作りは簡単で
 レプリカでどうにか
 なる程度(問題はどこまで真面目にやるかで
 あって技術力ではない)。

 昔はフィレンツェのベッキオ橋のところの
 小さな店にブチェラッティと作り方が
 同じリングいっぱいあったな。

 今はどうなったのかしら。

 
↓ たしかにブチェラッティの細工はすごいし、世界中にコレクターがいるんですが、繊細さゆえに地金の重さで考えるともちろんお得感というのではないんですw 私だったら、イタリアの同じような親父が作ったフィオレンティーナの少し重めのものを買うわ。ポイントはリングの指の裏側まで透かし細工が途切れなく続いているかどうか。サイズ直しが効くタイプは技術的に難易度は低い加工のものです。