家の位は30俵2人扶持の御家人
御家人の位では一番下だったはず
まぁ、血筋は少し特殊で
歴史に名を残す人物の血筋で
仕事は首切り役人で日陰の存在なのです
時は過ぎて、明治大正昭和平成になっても
日陰の仕事を実父はしておりました
必要悪と呼ばれる仕事です
義父は日の当たる仕事
実父は日陰の仕事
日陰の存在だからこそ
子供の頃から刃物の扱い、人を一撃で
沈黙をさせる方法を叩き込まれていた
夏になればキャンプと言うなの山籠り
冬になれば雪山キャンプと言うなの
遭難しかけの山籠り
どんな状態に陥っても対処が出来て生き延びる
方法を叩き込まれ育てられてきた
僕は、嫌でたまらなかったけど
拒否権は与えてもらえるはずもない
人混みにの中でも逃げ道の確保方法や
人を撒く方法を無意識に行っている時がある
勿論、電車を待つときも
ホームの一番前に立つことはしない
常に自分の現状を理解して
常に自分が優位にたてる場所を確保している
身に沁みていることは抜けることが無い
家に一人でいる時も、何かを感じれば
手に武器になり得るものを持ち
部屋を1つずつクリアリングしてしまう
寝ているときも気配を感じれば起きて
咄嗟に見動き出来る状態になってしまう
これは実父が寝ている時に襲われる事を
想定した訓練のせい
実父は必要最低限の動きで
必要以上の可能性を導き出せと言っていた
僕は常に冷静でいようと心掛けている
スイッチが入ったら止まらなくなるからだ
原因さんは不思議と僕の事を見抜いていた
原因さんは後輩に必ず
へりっくすさんは怒らせたらダメだよ。って
言っていたっけ
毎回、言うからなんで言うのか聞いたら
歩き方や身のこなし、反応速度が
普通の人よりも一足早いからと言っていたっけ
普通の人ならデスクから書類が1枚落ちたら
床に落ちる前にキャッチ出来ないでしょ??
それをいとも簡単にやってのけるんだから
普通じゃないし、人混みの中で
特定の人物を見つけて、挨拶だって出来ないし
どう考えたって普通じゃないって笑われたよ
僕は日陰から日向に出た人間だけど
身に沁みたものは、抜け切らないって
義父との件で身に沁みて感じましたよ
今後、気をつけていかないと
またやりかねない。