自宅3階の息子の部屋にエアコンを設置するため、クレーン車を手配することになり、困惑する私はT君を頼ることにした。

T君は見積もりを取ってくれて、わざわざ朝早くに下見に来てくれた。が。

電線やらがありクレーン車は難しく、足場を組むことを勧められて…。


取付業者さんにクレーン車が難しいことを伝えると、足場を組むことになります、手配はお願いします、とのこと。


やっぱりか、と、クレーン車に続き足場の手配となり、途方に暮れた私はダメ元でT君に相談すると、

あー、それはOの管轄だな、S町会なので。らしい。


つまり、

私が住んでいるのはS町会。

S町会には、Oさんの営む鳶の会社がある。

T君の会社はN町会にある。

ちなみに、T君とOさんは小学校の同級生。


なるほど、地域の事情もあるのか、ではOさんにお願いだなー、と思った矢先。

T君から、


Oには連絡しておいたから、明日の朝、下見に行くから、よろしくー。


しばらく固まった。


T君は会社を経営している。

経営には、お金が大事だ。

自分のお金にならないのに、ここまでしてくれるって、何なのだろう。


商売って、お金を残すことなのだけれど、

目には見えない、ものすごく大事なこと、言葉には簡単に表せないことが積み重なって成り立っているのを、その時学んだ。


そうして翌日の朝、Oさんは自転車に乗って下見に来てくれた。

狭い地域のこと、慣れた様子で話が進む。


のちに取付業者さんに教えてもらったのだけれど、Oさんは今回の仕事をとても良心的に引き受けてくれていた。

さらに、隣家の方にも話を通して、より安全な足場を組んでくれていた。

ここでも、学びがあった。


日本人は目に見えないものを大事にし過ぎている、

ということをどこかで聞いたことがある。

もっと、ドライにするべきだと。

色々な考え方があって良いと思う。


私は、音楽という、目に見えないものの力を信じている。

神様はいると思う。

辛いことのあとには、きっと楽しいことがあると思っている。



さて、夏真っ盛り、東京都心も40度近い気温の日々が続いている。

そんな中、私の寝室のエアコンが故障した。


なんとか近いうちに新しいエアコンを取付出来そうな段取りだが、

それまでは3階の息子の部屋を借りて寝ている。

みんなの力を借りて取り付けたエアコンのある部屋は、とても快適だ。


取付はいつもと同じ業者さんにお願いしている。

とてもキレイに仕上げてくれるからだ。