LIFEは、20歳を少し過ぎた頃に初めて聴いた。

どの曲が好きなの?と聞かれて、

「ぼくらが旅に出る理由」と答えたのを憶えている。

「結局、旅に出る理由はわからないままだよね」という話で盛り上がったのも、憶えている。


8年前に祖母がなくなるときに、

なんとなく予感がして横浜の病院へ向かっていた。

母親から、行かなくても大丈夫、と連絡があったので引き返したのだが、

その翌朝に天へ召された。

その向かう最中と、亡くなってからしばらく、

ひたすら「ぼくらが旅に出る理由」を聴いていた。


歌詞にこんな一節がある


「ぼくらの住むこの世界では太陽がいつものぼり

喜びと悲しみが時に訪ねる」

私は永遠に繰り返すサイクルの中にいること


「遠くから届く宇宙の光 街中で続いてく暮らし」

そのサイクルの中に、一人ひとりがいて本来はみな同じということ

だが、現実は戦争や災害、自分の力ではどうにもならないことで、続いてくはずの暮らしすら厳しい


「そして毎日は続いてく 丘を越え僕たちは歩く

美しい星におとずれた 夕暮れ時の瞬間

せつなくてせつなくて 胸が痛むほど」

どんな今日も終わりがあって明日がやってくる

人類は、太陽が沈み暗くなる瞬間に畏怖の念を抱き、

現代に生きる私たちの心や脳に脈々と受け継がれいること


「遠くまで旅する人たちに あふれる幸せを祈るよ

ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり

誰もみな手を振ってはしばし別れる」

夕暮れ時に感じた胸が痛むほどのせつなさは、

みな同じようにやってくる死へ、少しずつ、だが確実に近づける

そして私は祈る、旅立つ人が天国あるいはあの世へと無事に辿り着けるよう


40代半ばでの考察