[Reborn]

たちはゴジラの様に白い息を吐き
霜柱を次々と踏み潰していった。
かじかんだ手の甲や
半ズボンの膝っ小僧は白く粉を吹き
鼻水を垂らしても
お互いが何も気にしなかった。
田んぼの
焚き火(昔は消防法が緩かった)を見つけては
(あるじ)の目を盗んで暖を取る。
藁を焼く匂いが少しずつ
セーターに刻み込まれ
家に帰る頃には母は
何処で油を売っていたのか
すぐに言い当てた。


イメージです

る日畦道にいた老人が
藁に火をつけながら
僕たちを呼び止めた。
逃げれば追いかけてくる紫の煙の下には
藁で焼く芋を忍ばせているという。
涙を流しながら
それが焼き上がるのを
ワクワクしながら待った。

のひらで包んだ焼きたての芋は
たいそう熱かったが
それを楽しむ様に
僕たちは笑った。
ススの付いた顔、
穴の空いた靴、
半ズボンの僕らは
夢中でそれを頬張り
友と食べる焼き芋は
甘くて、
熱くて、
苦くて、
とても、
幸せな味がした。