リハーサルを終えて帰宅途中の事。




電車を降りて、家までの道を歩いていると、


何やら後ろで、蚊の鳴く様な音がした。


最初は何か分からなかったけど・・・


よく聴くと、それは声だった。


しかも、小さな歌声。


小さな声で歌いながら女性が歩いていたのだ。


気になって振り返ると、両手を前に差し伸べて歌ってる!


彼女は私と目があって、ビクッとして歌うのを止めた。


しばらくして、私との距離が離れると、また歌いだした。


彼女との距離が100mぐらいになったが、その歌声は十分に聴こえている。


透き通る様な高音。


酔っぱらいのおっさんが歌う歌はよく聞くが、


こんなに上手い歌声は初めてだ。




しかも、オペラ。




静かな住宅街の中に、彼女の歌声が響いていた。