世の中には・・・ハリウッド映画に出たい日本人の役者は何人いるんでしょうな?
私もその中の一人なんですが。
渡辺謙さんや、真田広之さんは、向こうに住んでるんですよね。
私が渡米した頃は、渡辺謙さんと同時期だったんですよ。
会う事は無かったですけどね。
凄いですねぇ。
私も仕事がしたいですなぁ。
でもねぇ~大阪に戻ってから・・・・
国内のオーディションの情報すら回って来ないです。
困ったもんだ。
よく日本で駄目なのに、アメリカで仕事があるか!
という言葉を聞きます。
俳優やスタントマンに関してね。
まぁ、これはあながち間違いではありませんが・・・・
実は、
仕事はありますよ。内容は別として。
私の経験ですが。
日本人、アジア人、などの募集は結構あります。
気になる英語ですが、その時、その時によって、
流暢な英語が話せる人、日本語訛りが必要、英語不要、など様々です。
私も、何本か仕事の依頼はありました。
ですが、
仕事があるのと、仕事に就けるのとは別問題なんです。
そこに大きな壁があるんです。
それは・・・
『ビザ』です。
アメリカと日本と、これだけ文化の交流があるのに、
未だに、この辺りが厳しいんです。
就労するには、
『ソーシャルセキュリティーナンバー』というのが必要なんです。
アメリカ人や、働ける資格を持つ人が必ず持っているもので、
多分、今は就労関係のビザを持っている人しか貰えないと思います。
以前は学生でも貰えたそうですが、
9・11の後、厳しくなったと聞きます。
これが無いとエキストラさえできないんです。
エキストラは最初に『市民か市民でないか』聞かれます。
ここで、市民で無い人は働けない、
つまりソーシャルセキュリティナンバーが無いと働けないんですな。
もちろバイトも駄目です。
よく映画オーディション情報かなんかで、『Bigな映画のエキストラ募集』
なんてのを見かけますが、撮影場所が日本じゃなければ、まずできないでしょうね。
現地のキャスティングの人達や色んな人と話しをしましたが、
まずは『ソーシャルセキュリティナンバーを取ってくれ』
とほぼ全員同じ回答でした。
類まれな才能を持っていて、関係者の目に止まれば別でしょうが。
私の場合学生ビザでした。
先程も触れましたが、現在、学生は『ソーシャルセキュリティーナンバー』を貰え無いんです。
キャッシュだととなんとか働けるんだけど~って答えているうちに、どんどん依頼が無くなって・・・(笑)。
周りの勧めもあり、私もビザの変更をチャレンジする事になるんですが、この話しはまた別の時に。
では・・・・
どうやってビザを取得するのか?
ビザを取得するには、受け入れ元が必要になりますので、
まずは受け入れ元を探します。
エージェンシーというやつです。
本屋さんで、エージェンシーの本が売っているので、これで探してもいいです。
日本の本屋の様に、芝居関係の1コーナーでは無く、
店舗全体がショービジネス専門の店です。
『Samuel French bookshop』というエンターテイメント業界専門の本屋が
Hollywood と Studio Cityにあります。
自分をサポートしてくれるエージェンシーが見つかったら
ビザの申請ができます。
ここで、またまた壁があります。
実は、俳優ビザ(芸能ビザ、Oビザ)の規定が厳しいんですよ。
『卓越した業績を挙げた人』でないと駄目なんです。
要は、一目見たら分かる様な実績を持ってないと駄目なんです。
テレビにバンバン出てるとか、ポスターや雑誌に載ってるとか
有名な賞を貰ったとか。
つまり、有名俳優じゃないと厳しいという事ですね。
『日本で駄目なのに、アメリカで仕事があるか!』が間違いでは無いのは
こういう意味です。
ここで諦めそうになるんですが、
経験のある役者さんなら、自分の資料をかき集めて
提出してみれば、可能性は無きにしても有らずかも。
プレゼン次第という噂もありますから。
アメリカからエージェンシーに任せて申請する場合は
どうなのか分かりません。
まぁ、
これから、アメリカで、初めて俳優を目指す人は、
演劇学校に入るのがいいかもしれませんね。
英語も学べますから。
既に俳優の方でアメリカで一旗揚げたい人は・・・
ん~学校は、どうでしょうねぇ・・・
場合によっては遠回りする事になるかもしれません。
そもそも、学校と仕事とは目的が違いますから。
しかし、生活に慣れるまで時間がかかるので、
お金と時間に余裕があるなら、
英語を学びながら、エージェンシーを探すのもありでしょうね。
学校の中には、ワーキングパーミットを発行してくれる学校もあります。
ワーキングパーミットとは学業と同じ分野なら、働いてもいいという許可です。
就労の時間は決まってますが、堂々と仕事ができます。
ただし、学校によって申請できる期間が違うと思います。
私の場合は、本科に在籍9ヶ月以上となってました。
この間に、エージェントを探すのも良い手ではないでしょうか。
あと、モデルビザというのもあります。
モデルだけは、なぜか独立してるんですよ。
何にせよ、就労の場合はエージェンシーを探すのが先になりますね。
エージェンシーが見つかっても、エージェンシーに自分で交渉して売り込まないと駄目ですから
度胸と、有る程度の英語力は必要かと思います。
契約も自分がやらなければなりませんしね。
行けばなんとかなるというのは、今の時代なかなか難しいです。
ですが、
なんにせよ、諦めるより、まずはやってみる事です。
行動しないと始まりませんからね。
まぁ、これはあくまで私の経験と見解です。
他の人なら、もっと色んな方法を知ってるかもしれません。
どこかに私を受け入れてくれるとこはありませんか~??