Sillage



歳を経てよさが分かる映画があるなら、
歳をとるのもわるくない。

四人がまとうきものの美意識。
それぞれのよさを生かすお化粧の仕方。

岸恵子のまつ毛が描くカーブ。
佐久間良子の口紅の書き方。
吉永小百合の、本当は小悪魔ちゃんなところが思わずにじみ出てしまう
唇の端を上げた笑い方。
古手川祐子の肌の艶。

いつまででも観ていたい!

「雪子ちゃん、ねばらはったなぁ」


★★★★★


16 Sep, 2011
Sillage



この風情。
自分の境遇を、基本的には楽しんでいる、
本当に可愛い女、雪。

墨田ユキの赤い長襦袢の色っぽさ。
杉村春子のピシッとしたきもの。
乙羽信子の着崩したようなきもの。

2時間ずっと眼福。


★★★★★


16 Sep, 2011
上海リルのブログ







映画が終わるその1分間で、いきなり涙が溢れてそれからなかなか止まらなくなった。

淡々とした、あくまでも淡々とした物語なのに。

エンドロールになっても流れ続けるモーツァルトがあまりに美しかったせいか、
ジャルダンさんの目があまりに澄んでいたせいか、
キャンバスさんのナイフとひもの絵があまりに素朴で明るかったせいか。

なぜだか、その日をその日をつつましく、愛情いっぱいに、素朴に生きてる
私の愛する犬と猫たちがいとおしくてたまらなくなったり。

不思議なぐらい私のいろんなところに作用してくる、これまでにないような作品でした。

そういえば二人の本名は最後まで出てこない。
最後までジャルダンさんとキャンバスさん。おとぎ話のようだ。

この映画をこんなに美しく成立させているのはもちろん、
Daniel AuteuilとJean-Pierre Darroussinの素晴らしさです。


★★★★★


12 Feb, 2011