日曜のボクシング最高だった!

 

リナレスロマチェンコ!

あえてリナレス先にもってきちゃうんですよ。

 

パソコンで海外経由で見た。

ネットで途中途中途切れることがあっても最高だとよくわかった。

 

見慣れてきているんだね。

 

結果はリナレス10ラウンドKO負けだったけど

リナレスが今、世界最高の位置に近い選手だとよくわかったね。

またボクサーというのはこういう試合をしないといけないんじゃないのか。

 

すこし落ち着いて話すと、ノーマスロマチェンコがどうしてノーマスになるかがよーくわかった。

ロマチェンコの相手は、自分がサンドバッグになることを覚悟して毎ラウンド出て行かないといけないんだね。

嫌だよそんなの。

 

でもロマチェンコのパンチは絶対避けられないんだ。

しかも思い切りうってこないんだ。

でも、ペチペチパンチじゃなくて体幹がいいからしっかりしたパンチなんだ。

それがずーっと当たるんだ。で、自分のパンチは全部よけられるんだ。

だから途中であきらめちゃうんだね。

 

リナレスはもう当てられることは覚悟していた。

それでもラウンドごとに出向いていった。

まずメンタルが偉い。立派だなー。

ボクシングに対する日本的な解釈がある。

 

その中でできるだけ被弾を避け、なんとかパンチを当てる努力をした。

それでも打たれるけど。

 

ロマチェンコは脳が違う。

脳を鍛えている。パンチが人よりスローモーに見えているはずだ。

たとえばテレビを1.2倍速で見る。そのたぐいの努力を絶対してる。

 

だからパンチをよけられる。人より反応が全部早い。

あと、わけわからない全方位といえるフットワーク。あれも脳が違う。

空間把握力というのが鍛えられている。

肉体トレーニングではこうはいかないはずだ。

逆さにつってもパンチが出せると想像する。

 

簡単に言ってロマチェンコ超人。

でも江川みたいな才能ありきではなく最近のピッチャーが高校生でも150キロ出すでしょ?

そういう類のもっとも正しいトレーニングのその先端をいっていって超人になってる人。

 

その超人に今までのボクシングの粋を集めた人間が挑戦した。リナレスがチャンピオンだが。

当然リナレスを応援するよね。

 

もちろんロマチェンコがボコボコ当てるが、それでもリナレスはその中でもできるだけ被弾を避け、なんとかきれいなパンチを入れようとする。

でもこれ当たるかも知れないよねー。と思ってみていた。

リナレスはアックスマンとかと違って、がんばっているし、あきらめてないし超人といっても人間だよねー。

で、パンチが当たったら、腰の入ったパンチを当てようとしているリナレスの方がパンチ自体は強いよね!

超高いレベルのテクニシャン対パンチャーの図式でもあるよなーと見ていたら、「ボン!」とパソコンから音がしてロマチェンコが倒れていた!!!

狙ったパンチというのがいいよね!

狙ったということは次も当たる可能性があんだよ!

 

これが効いちゃったんだな。

超人崩壊。

 

頭に体がついていってない。

右足がもうそっちいってるはずなのにまだ行ってない。運動会のおじさん100メートルにロマチェンコがなった。

バランス崩す。悪いけどパソコンに向かって「ざまみろー!」と叫んでいた。

押されて後ろに下がる。前に出たくても被弾が怖くて出られない。パンチが効いて両足でガッと踏ん張る。

そんなロマチェンコはじめて見た。

いや、サリド、ゲーリーラッセルジュニアとの試合ではあったかも知れない。しかし!!あのときは最低限やりとげねばならない確実性を求めるばかりにロマチェンコの今の自由さはなかった。

枠組みの中での心理的なもので、今のパフォーマンスは出てなかったと見る。全パフォーマンス、ロマチェンコ自体が出た試合でこの状況はなかった。

「ロマチェンコがフランプトンになっちゃったー!」

フランプトンも相当強いんだけどまあいる選手です。

リナレス勝てる!!いけ、倒せ、有利。プラス逆にリナレスサイドとしての慎重ささえ私の心に芽生え始めていたとき、ロマチェンコのリング中央での連打が出て、リナレスが前に倒れた。ドーンでなくわりとゆっくり倒れた。

リナレスの立ち上がり方がよかった。

8カウントまで休んで、とかのコザカシイ考えを捨てないといけない人間、生きる、というのか、そういうところの立ち上がり方で三浦隆司選手の宇宙遊泳を思いだした。

でもだめだった!

そして俺は思った。

やったー!!ロマチェンコ!!オレはロマチェンコのこういう姿が見たかったんだよ。オレはロマチェンコが超人であると認識すると共に、人間として、こいつは野蛮を秘めている。と密かに思っていた。

 

それは、顔とか雰囲気とか、なんでこんなあてどもないトレーニングしてんだよとか、それができるのは、人間の中に合理性だけではないものがあるのではないかとか、あとやはり刺青をしているのが決め手とか、勝手に思っていた。

 

紳士づらはみんなやるものだから内側の野蛮を見たかったのだな。

今までは、安定飛行の中で、相手が降参しちゃうからその必要が無く、ゆえにロマチェンコお前はつまらない。と思っていた。

また、年取って技量が落ちればそういった内に秘めた部分は自然に出るから、それではもの足りなくて、今一番いいときに見たいと思っていた。

思ったとおりあの連打は「ここで倒す!」という気迫があった。

はじめてだ、あんなの。あんなのロマチェンコ普段やんないんだよ!

気迫があったというのは、おれの思い込みかもしれないが、結果倒れたんだから、やはり気迫があった。

それで、これが一番すばらしいのだが、劣勢の中でも、おそらく少し負けるかな的な気持ちの揺らぎという人間的な心があるに決まってるという中での、それでも負けないという姿がダウン後のロマチェンコに見られた。

リゴンドー大好きなんだけどな、リゴンドーはその部分見られたことないんだよね。

最高の試合だった。

自分の人生に応用しよう!

 

P.S

勢いでボクシングレイズ入っちゃって、内藤律樹選手の試合見ました。内藤律樹選手は野蛮が見たい選手の一人なんだよ。でも12ラウンド必死に逃げる姿はよかった。すごいいい経験。相手のフィリピンの選手がいい人で

「これ以上殴っちゃっていいの?」とウイラポンみたいにレフェリー見たものな。

 

今週は河野公平選手のシドニー?試合もある。また相手がいい選手なんだ。世界とっておかしくない。でもこれに勝ったらバンタムの河野も世界とっておかしくないになるんだ。前のレックスチョー?の試合だって勝ってたもんな。楽しみです。

 

 

 

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