ネコ踊り病(水俣病)その60 | ■ALS de 马马虎虎 ■

■ALS de 马马虎虎 ■

als罹患者ミッキーは
「奇妙奇天烈・马马虎虎(マーマーヒーヒー=馬馬虎虎・いいかげん)」なオヤジなのである。

马马虎虎de ALS


食品中毒部会による水俣病の原因究明が、厚生大臣により中断させられたのに対し、チッソは日化協をバックにして、爆薬説、アミン説をきょうりょくにとなえ、チッソは事故の責任をごまかしている状況では、




患者たちはチッソに対して、水俣病発病の責任追及を求めることは出来なかった


貧困にあえいでいた患者たちは、現金がのどから手が出るほどはしかった
、わずかばかりの見舞金を押し付けられ
泣き寝入りさせられたのである。原因を追究しチッソの責任を問う機会は失われてしまった。

チッソは自己の犯罪を隠すのに成功した。

加害企業、国、自治体、日化協が一体となって水俣病の責任をごまかしたのは、石油化への転換を貫くためで、昭和34年の段階では、問題を早期に収拾してチッソの石油化のスムーズな転換が、コンビナート化によって一体化を進める化学資本全体の利益であった。

チッソがつまずくと、参加する予定の丸善コンビナートがつまずくだけでなく、他のコンビナートにも波及することになり、高度成長の妨げになって、


水俣病患者はその政策の生贄にされたのである。

この見舞金契約の悲劇は、昭和455月の、水俣病補償処理委員会の斡旋で再演されてしまった。患者は分裂させられ、チッソの責任は野放しに・・・・。


。しかも県知事や県議会、市長など有力者からなる補償問題の調停委員は、驚くべき定額の調停案を患者に押し付けた。この調停案は窒素の責任を全く明らかにしようとはしなかった。またこの調停案を受け入れなければ調停から手を引くという態度を示して、そうなるとモウ永久に一銭ももらえない、これが最後の機会だと患者を説得した。こうして国、チッソや財界、その他の行政層ぐるみによる攻撃に、ついに患者側は涙を呑んで調停案を受諾せざるを得なかった。