六月十日
今日は母の一周忌
あの日から一年
絶望的と言われた状態から
奇跡的に手術が成功
退院の日がきた
嬉しくて嬉しくて
母を迎えに行った
母は家に帰ってすぐに退院にあわせて用意した介護ベッドに
ここに居てもいいの?
と言いながら横になった
母の足は
氷のように冷たく
凄く浮腫んでた
わぁ~これじゃ辛いよね
辛かったね
母の足を夫と二人で
長い時間気持ちを込めて擦った
今思えば
母にとっても
私にとっても
最後の幸せな時間だった
◯◯ちゃんの手は温かくて
気持ちが良いねぇ
ありがとう
気持ちが良いねぇ
ありがとう
本当に気持ち良いよぉ
ありがとう ありがとう
何度も何度も繰り返してた
夫と二人顔を見合わて
嬉しくて涙ぐんだ
しかし翌日高熱を出し
慌てて近くの病院へ
世間はコロナ禍で
警戒体制が半端なく
連れて行った病院も同じ
高熱を出して 苦しそうな
年老いた母を
一時間一人きりで
車椅子のまま放置された
可哀想で泣けた
解熱剤と点滴で
問題はないでしょう
それなのに
翌朝亡くなった
ペースメーカーが入ってるため
機械で脈が微かに振れているのか
小さい体の母に馬乗りで心臓マッサージが長い時間続けられた
もう、やめて!
心の中で叫んでた
そして
ご臨終です
死亡時刻を告げられてから
しばらくすると
だんだん母の顔が
微笑みを浮かべているような
綺麗で幸せそうな顔に
39歳で亡くなった兄が迎えにきたのかな と思った
退院から二日で
まさに天国から地獄
それが去年の今日
お母ちゃん子の私は
こんなに辛いことがあるのか
と泣いて泣いて
泣きくれたけど
最期の微笑みを浮かべた顔と
夫がずっと側で支えてくれたおかげで
元気になれてきたのに
支えてくれた
夫は もういない
あっという間に
この世の中で私の大切な二人が
いなくなってしまった
夫も亡くなってから
どんどん穏やかな
優しい顔になった
それだけが救い
二人の
死後の表情が
とても安らかであったから
ちょっとオーバーのようだけど
何とか生きられてる
あの顔を思い出しながら
色々な後悔を
消していきたい
しかし言っても
簡単なことじゃないし
すぐめげてしまうだろう。
でも、今の私には
それしかないから。
見守っててね。






