中国語第1回「ピンインと四声」 | マルチリンガルへの道
中国語を発音する上で重要なのが
ピンイン(拼音)と四声です。

ピンインとは、アルファベットを用いた発音表記の事で
四声とは、声調(トーン)を4つに分類したものです。

例えば「中国人」という単語を、ピンインと四声を使って表すと
中(zhōng) 国(guó) 人(rén) =zhōng guó rén

この場合、zh等のアルファベットがピンインで
oやeの上に付いている記号が、四声を表す声調符号です。


~ピンイン~
ピンインには声母(せいぼ)と韻母(いんぼ)があります。

声母とは、頭子音の事。つまり音節の最初の子音を指します。
上記の例だと、zhとgとrの事です。

これに対し韻母は、頭子音を除いた残りの部分。つまり母音中心の部分を指します。
上記の例だと、ongとuoとenの事です。

声母一覧
マルチリンガルへの道-声母(CHN)

韻母一覧
マルチリンガルへの道-韻母(CHN)

~四声~
四声は以下の4パターンに分類されます。

マルチリンガルへの道-四声(CHN)

1~5の数字は音の高低を表し、5度式と呼ばれています。
低(1) 半低(2) 中(3) 半高(4) 高(5)

マルチリンガルへの道-声調(CHN)


この他に、軽声(けいせい)と呼ばれる表現があり
単語や文の中で音節の声調が失われ、弱く短い音になる状態を指します。
軽声には声調符号は付けません。


これらを踏まえた上で「ma」を一例として
四声を比べてみると、下記の様になります。

マルチリンガルへの道-単語例(CHN)

このように同じ「ma」でも
声調記号の違いで意味が大きく変わってきます。