京都有数の観光地「哲学の道」添いにはわりと良いお庭がいくつかあります。ここではそれをまとめてご紹介します。なおご紹介は哲学の道を北から歩いて出会う順です。

 

白沙村荘

通常公開。日本画家橋本関雪の作品としての庭園。中心に大きな池があり、そのほとりに大きなアトリエが建てられています。

池を周遊しながら、関雪が収集した趣深い石造物を愛でます。こちらは錫杖を持っていますし地蔵菩薩像ですかね。

池の周辺には石塔、灯籠、石仏、石橋。いろいろあります。

いちばん奥に関雪の作品を展示する美術館があります。その二階からは大文字が目前で、たいへん良い眺めです。

近代日本画がお好きな方、また中世の石造物(灯籠や石塔)がお好きな方にはオススメのお庭です。

 

銀閣寺☆☆☆

通常公開。別記事にて紹介。京都屈指の名庭園があります。

 

法然院

春秋公開。茅葺の門がいきなり格好いいです。

門をくぐると砂に描かれた紋様がお出迎え。

お堂のなかでは椿の銘木が見どころでしょう。

 

霊鑑寺

春秋や花の時期に公開。京都で椿と言えばここ。多くの品種が植えられているため、どの時期に尋ねても椿が咲いています。

4月初めに訪問したときも、桜と一緒に

椿が咲いていました。

春の椿はピンク色が多かったです。僕はここで椿の良さに開眼しました。

今回はここ霊鑑寺をとりあげるために記事を書いたようなもんです(笑)

 

和中庵

アートイベントなどで不定期に公開。現在はノートルダム女学院が所有。もとは藤井彦四郎という滋賀県五箇荘の商人が昭和の初めに建てた別荘(滋賀の別荘への訪問記はコチラ)。奥に見えている洋館がそれです。

1階には小部屋がいくつかあります。寄木細工の床がなかなか素敵です。

洋館2階へ上がる階段を上から見下ろす。大理石がゴージャス。

2階は大広間です。天井の造作も華やかでした。

洋館2階から橋を渡ると平屋の数寄屋建築につながっています。

あまり公開されませんが、ここ、けっこういいです。機会あればどうぞお見逃しなく!

 

泉屋博古館

展示期間中に公開。日本有数の中国古代青銅器コレクションがあります。ただし2024年は改修工事のため休業

建物手前にある「泉屋博古の庭」はコンパクトながら美しい庭です。

1階ホール。奥に休憩室があり、寛げます。

中庭。東山が借景となっています。

 

さらに南には永観堂があり、また野村美術館がありますけど、まぁもう十分でしょう。

「哲学の道」を歩くのは季節を問わず楽しいですが、春や秋は随所で特別公開があり、格別です。気になるところが見つかれば幸いです。