「名門」という表現はあまり正確ではないかもしれません。

昭和の末期にリクルート社が作り、当時の社長がヘリで訪れたという、

バブル仕様の豪華コース。

欧米の名コースを模したホールが配置されているのが特徴。

今まで訪問する機会がありませんでしたが、

今回それが実現。

前夜は盛岡の街で楽しく痛飲。

翌日ラウンドがあるので、控えようと思いながら、

岩手の美酒に酔いしれたひととき。

翌朝は若干の二日酔いで、できればゴルフなどしなくて済むなら、

という感じ。

でも、今日は特別な日。

一度は訪れたいと思っていた気持ちが勝ります。

ゴルフ場に到着するとテンションが上がってきて、

朝食をいただくとすっかり元気に。

暑くもなく、時折吹く風に秋の気配を感じます。

普段はあまりお客を入れず、前後に人が見えない、というのが売りなのですが、

今日はコンペがあるらしく、ちょっと人が多い、というのが同伴のメンバーさんの印象。

スタートホールはパー５。

ショットが揃って、パーオンのパー。

二日酔いの割には調子がいいぞ。

パットのときにちょっと感覚がおかしかったけど気のせい、ということにしよう。

まだ酔っているみたい。

２番はダボってしまったけど、３番ボギーと耐えて、迎えた４番パー４。

ティーショットをミスり、セカンドはちょっと距離が残りました。

５番アイアンの距離。

当たりは良かったけど、ちょっとグリーン右にはずれてしまいました。

同伴者は皆ティーショット、セカンドがナイスでパーオン。

しかもピンに近い。

私はグリーン右から２０ヤードのアプローチ。

２段グリーンの下の段に向けて打つ感じで、落とし所が難しい。

こういうときはあまり深く考えずに大体の感じでピン２ｍくらいに寄れば全然OK、という気持ちで。

５４°の入りは良し。

ふわりと上がったボールは思ったより突っ込んでしまい、「強い！」と思わず声が出てしまいました。

しかし、オンラインでカップに向かったボールはピンに当たってガシャンとカップイン。

チップインバーディです。

ピン３ｍにつけた同伴者はバーディ逃しのパー。

ゴルフって面白い。

これで気を良くして、続くパー３もパー。

５番を終えて２オーバー。

すばらしい。

しかし、６番から崩れ、

なんと４ホールで１０オーバー…。

これがゴルフの怖さ。

８番でまさかのダブルパーとなりましたが、よく覚えていません。

ということで突然スコアがまとまらなくなって、前半は４８（１７）。

３番のラッキーバーディがなかったら５０打ってたなぁ。

お昼はかなり迷いましたが、「豆乳冷麺」を食す。

これがとても美味。

付属の辛味を入れると味変でさらに美味。

幸せな気分で後半スタート。

スタート２ホールはダボで、ちょっとまずいかな、という感じでしたが、

１２番でパーを取ると、ボギー、パー、ボギー✕２、パー✕２と絶好調。

１４番はドライバーがナイスで２５０ヤード。

セカンドは１００ちょっと。

４８°で４ｍにつけるナイスオン。

らくらくパーで気持ち良し。

１５番はティーショットを左に曲げ、セカンドは木が気になります。

５番アイアンで木の下をくぐる低いスティンガーショットを打つことができあわやナイスオン。

アプローチもうまく行ったけど、ボギー。

上がり１８番はパー５。

セカンドをシクッたけど、３打目は結構近い。

GPSでは１４０ヤード。レーザーだと１２０ヤード弱。

「？」と思ってキャディさんに聞くと、「１４０弱かなぁ？」とのこと。

どうみても、そうは思えなかったけど、

８番アイアンを抜きました。

ナイスショットでしたが、流石に大きくグリーンを大オーバー。

やはり１２０ヤードが正しかったみたい。

でも、これも自己責任。

気を取り直し、５４°で３０ヤードのアプローチ。

奥から下る傾斜でみるからに難しいアングル。

ここから３打で上がれれば十分ということで開き直ったのが良かったのか、

すばらしい感触でふわりと上がったボールは狙い通りのところに着弾。

トロトロとカップに近づき、カップ１０ｃｍに寄るナイスショット。

OKパーで大団円。

後半はスコアがまとまり４３（１５）。

トータル９１（３２）。ナイスプレーと言っていいでしょう。

……しかし、これで終わりではありません。

このコースには「１９番ホール」があるのです。

４０ヤードのパー３。

グリーン上のバンカーがあるという面白い設計。

５８°でふわりとティーショット。

うまく打てましたが、なんと頭上に木が。

枝に触ってバンカーへ。思わぬハザードにやられました。

しかし、バンカーショットは上手くいき、何とかボギーでホールアウト。

いやー、楽しかった。

ホールごとに名前が付いていて、さまざまな趣向が凝らされていることが楽しい。

適度な難しさと楽しさが感じられ、飽きることなくラウンドできました。

全く詰まることなくストレスレス。

スルー４時間でホールアウト。

コースの状態は芝が焼けたらしくベアなところが目立ちましたが、

グリーンは最高。

また来たくなるコースでした。

３番は「エデンの園」。

途中にささやかな花壇があります（＾＾）

これがその花壇。もしボールが入ったら「修理地扱い」になるようです。

１６番のパー３は「禅」。オーガスタの１６番を模しているそう。

ちょっと見づらいですが、池に囲まれプレッシャーがハンパない。

打ったら祈れ、という意味で「禅」なんだとか。

座禅草があしらわれているところも洒落ていますね。

これは７番ホール「岩魚」。バンカーの中にアイランドがあり、これが岩魚の形をしています。

さらに池には本物の岩魚が住んでいるという…。

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ラウンド＃２５：東北の名門コースは秋の風