そもそも「ゴルフはスポーツなのか」、というのは、よく考えてみると難しい問題かもしれません。

もちろん、PGAツアープロを頂点とするプロの世界や、高校、大学のゴルフ部の人たちのゴルフ、

これはもう、まごうことなく「スポーツ」と言えるでしょう。

 

しかし、私たちアベレージゴルファーの多くは、どちらかというと、

レジャーの色濃い楽しみ方をしているように思います。

仕事上の付き合い、職場の中の親睦といった目的のための手段としてゴルフが使われることもしばしばです。

6時間も一緒にいると大体人となりも分かりますし、関係もグッと深まります。

 

特に、日本では、ラウンドの合間に飲食をしながら懇談するということが良くあります。

ビールをジョッキで2杯飲んで、さらにハイボールを追加…なんてことも(飲みすぎだって)。

 

これは、さすがにスポーツとは言えないでしょう。

 

ゴルフを社交の手段としてのみ考える人にとっては、「スポーツ」という要素は限りなく薄まりますが、

少しでも「上手くなりたい」「100を切りたい」という思いが入ってくると、「スポーツ」という面が大きくなってくるような気がします。

 

スイングの理屈、理論について考えたり、勉強したり、教えてもらったり、レッスンを受けたり、するようになると、

これはもう、「スポーツ」としてゴルフを楽しむ領域に入ってきます。

 

しかし、ゴルフという「スポーツ」はここからが難しくなります。

 

こんなにゴルフを楽しむ人が多いのに、100を切ることができない人も多い、とはよく言われていますが、

「スライスに悩む」「ダフリ、トップばかり」「バンカーから脱出できない」という壁を乗り越えられないゴルファーがなんと多いことか。

 

もちろん、私も乗り越えたと胸を張れるわけではありませんし、恥ずかしながら100を切るまでは相当の年月を要しました。

 

しかし、そういう経験をしたから言えることは、ほとんどの人は「100」を切ることができる。

ということです。

 

はっきり言ってゴルフで100を切るには「運動神経」はいらないと思います。

パー4のホールなら4打でグリーンに乗せることができる、つまりダボオンができるようになれて、パット数を36前後に収めることができる、

この2つができれば100を切ることができる、と断言します。

 

ダボオン、ツーパットだったら108じゃないか、と思うかもしれませんが、

ショートホールではボギーオンできることもあるでしょうし、4,5ホールに1つはボギーオンがまざるようになるからです。

だから、108で回れる人はもう100切り目前の段階といえるわけです。

 

ただし、このダボオンというのは簡単ではなく、パー5では特に難しくなります。

逆にパー5でダボが取れるようになると、一気に100切りが近くなるということです。

 

500ヤードのホールで5打でグリーンにたどり着くには、

ティーショットで150ヤード、セカンドで120ヤード、3打目も、4打目も100ヤード。

どうでしょう、これでグリーンまでは30ヤード。5オンはそう難しくはありません。

 

つまりドライバーで200ヤードを飛ばす力も必要ないし、7番アイアンで150ヤードを打てなくてもいいのです。

むしろ、この場合5打目の30ヤードをいかに正確に打てるかがポイントとなります。

これを3m以内に寄せることができれば、うまくいけば1パット、つまりボギーで上がることができます。

 

要するにアプローチとパターさえ、ある程度のことができれば100は切ることはそう難しくない、ということです。

言い換えると30~40ヤードから3打で上がれるかどうか、ということです。

 

もちろん、90を切る、というレベルになると、より高い技術とある程度の距離が必要になるし、

プレッシャーに負けないメンタルも求められます。

 

そうなると、スポーツの要素が色濃くなるという感じがします。

 

もっとも、趣味としては100を切れるか、切れないか、という辺りが、

一番楽しく熱中できるところような気がします。

あくまで私のレベルでの感覚ですけど。
 

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