FCRキャブレター同調の再現性獲得? | 日記みたいなもの

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日常や趣味&仕事などのひとり言

自分でFCRキャブのセッティングをするようになってから

 

これまで見て見ぬフリをしていた事があります

 

 

それは同調作業

 

 

今までは目視で十分!と、逃げていましたが、やろうと

 

しなければ何時までも出来ないまま、知らないままなので

 

今回、一念発起して挑戦です

 

同調作業にあたり、道具を入手しなければなりません

 

 

アマゾンでシンクロメーター本体とL字ジョイントと小口径用

 

アダプターと吊り下げのガソリンタンクを購入しました

 

タンクのコック差し込み径が自分が使っているFCRの燃料

 

ホース内径よりも細い規格だったのでピンク?のホース

 

を足して差し込めるようにしました

 

で、シンクロメーターですが使う前にどんな構造でどんな風に

 

動くのかエンジンの負圧代わりに自分で吸ってみたり何だ

 

かんだ弄ってみた結果、自分的に作業時に気を付けないと

 

いけない点がある事に気が付きました

 

 

 

 

Φ12弱の穴が本体に2か所、開いているのですが本体付属の

 

アダプターとL字ジョイントを付け替えてみると隙間がかなり

 

違う事に気が付きました

 

 

差し込み部の長さもだいぶ違います

 

 

更にL字ジョイントを直接本体に装着した状態だと本体内部の

 

フィルター?みたいな黒い樹脂パーツがグラグラしてしまい

 

負圧の測定に悪影響があるように思えました

 

本体付属のゴムアダプターは差し込み部が樹脂パーツを

 

良い感じに抑え込んでるのでグラつきません

 

 

という事で、せっかく買ったパーツを組み合わせて

 

 

こんな組み合わせで使うことにしました

 

ゴムパーツだけにして自分の口で息を吹き付けたり吸ったり

 

してみましたが、ゴム同士の密着具合が良いので大丈夫

 

 

まずは目視で揃えた同調が合ってるか測定してみました

 

#1&#2は揃っていましたが#3と#4がズレてました

 

特に#3が吸い過ぎで#4は#1&#2と#3の中間ぐらい

 

でした・・・

 

同調は目視で十分!と思っていましたが、実際に測定値で

 

現実を目の当たりにすると、かなり凹みます・・・

 

で、悪あがきでゴムアダプターの密着具合が今一つで数値が

 

揃わないんじゃ?と思って自分なりに気を付けて何度か測定

 

してみましたが結果は変わらず・・・

 

ですが、その悪あがきのお陰で四っつほど気を付けなければ

 

ならない事が解りました

 

 

一つはシンクロメーターの持ち方

 

メーター本体にはキャブの負圧を吸い込むスリットがいっぱい

 

ありますが、そこを手で塞ぐような持ち方はNGという事

 

当然ではありますが、スリットを塞いでしまうと空気の吸い込み

 

加減が変わってしまい、測定値が変化してしまいます

 

二つ目はメーター本体横のΦ12の穴

 

ここからも空気が吸い込まれているので、ここにも手が触れ

 

ない様な持ち方をしないとなりません

 

三つ目はあまり吸い込み負圧を高い数値で揃えないこと

 

シンクロメーターの目盛りは割と大雑把に見えるので

 

高い負圧値で揃えるよりも低い負圧値で目盛りを読むほうが

 

良いように思えました

 

四つ目はアイドリング回転数で同調を揃える際はΦ12の穴

 

はテープで塞ぐと具合が良いです

 

 

邪道だと思いますが、シンクロメーターの目盛りは1~2の

 

間が一番、目盛りの数が多いので、その範囲で数値を読む

 

のが正確に揃えられるように思います

 

 

自分のオートバイはファンネル仕様なのと測定に必要なキャブ

 

後方のスペースが広いので助かります

 

 

で、作業環境が整った状態からの同調開始です

 

これまた邪道ですが#1&#2は揃っていたのでそれに

 

#3&#4を揃えていく事にしました

 

結果、自分的に満足できる数値に揃える事が出来ました

 

 

3時間かかりましたけど

 

 

いやあ・・・負圧キャブならまだしも、FCRの同調作業を

 

お店にお願いするのって結構嫌がられてたりするのかも

 

キャブのトップキャップを閉めると数値が変わるんですもん

 

これはかなり面倒な作業です・・・

 

 

前置きが長くなりましたが、ここからが記事タイトルにもして

 

いる本題に入ります

 

 

折角、苦労して同調を揃えても浮動バルブのリップシールを

 

交換しようとしたら、すべての同調スクリューを緩めてフラット

 

バルブ本体を抜き取らないとなりません

 

 

また同じ作業をするのは自分的にかなり面倒です

 

しかも今度は4気筒すべてやらねばなりません・・・

 

 

キャブを外して弄りまわして、色んな方向から観察して

 

ある部品に目が留まりました

 

(画像のはすでに緩めた状態です)

 

スロットルが全開になる位置決めをしているストッパーらしき

 

部品

 

これを外してトップキャップすべてを外した状態でスロットル

 

リンクを全開以上に回してやればフラットバルブが抜き取れる

 

所まで回せるんじゃね・・・?

 

 

 

いざ、緩めようとしたら対面7mmでしかも周りに工具を入れら

 

れる空間がほぼありません

 

外せなければ話にならないので、手持ちの工具をグラインダー

 

で削って何とか入れられる形にして回そうとしたら壊れました

 

工具の当たるところを削りすぎて強度が無くなりモゲました

 

 

自分では外せそうにないので、キャブをOZAWA R&Dに

 

持ち込んでオザワさんに外して頂きました・・・

 

ありがとう御座います!

 

 

ネジロックが塗られていたので、かなり大変そうに見えました

 

で、その場でトップキャップを全部外してガイドを少し上げた

 

状態にしてスロットルリンクを回してみたところ・・・

 

同調ナットを緩めること無く、フラットバルブを抜き取る事が

 

出来ました!!

 

 

抜いたストッパーは再利用しても良さげでしたが、次回、抜き

 

取るときにまた苦労するのが目に見えているので対策です

 

 

M4イモネジとナットをストッパーの代用にします

 

イモネジはこれまたオザワさんのご厚意で手持ちのネジを

 

頂けました

 

重ね重ね、ありがとう御座います!!

 

 

まずはイモネジを先にねじ込み、ネジ頭が3mmほど出てる

 

状態でナットを付けて(画像のは3mm以上出ちゃってます)

 

 

純正ストッパーと同程度の長さまで出してあげてからナットを

 

締め込みます(純正ストッパーは10.2mmほどでした)

 

心配な場合はほんのちょっとだけネジロックを塗っても良いかも

 

自分は作業性を優先して塗りません

 

 

これで同調スクリューを外さなくてもフラットバルブを抜き取る

 

事が出来るようになったので、リップシール交換の度に同調

 

を揃える必要は無くなったはず・・・

 

 

念の為、実験です

 

 

全部のフラットバルブを引き抜いて、再度、組み込みオートバイ

 

に装着して同調測定・・・

 

 

同調は・・・ズレていません!!!

 

 

今後はリップシール交換の度に同調作業をする必要性がほぼ

 

無くなりました

 

もしかしたらリップシールを新品に交換した時は同調作業が

 

必要になるかもしれません

 

が、新品でもう一度揃えてしまえば、その後、同調がズレた

 

としても「リップシールヘタったか?」となり、不調の特定が

 

早まりそうに思えます

 

 

ちなみにイモネジの突き出し量はキャブレターの口径によって

 

寸法が違うと思われるので、自分もやってみよう!と思った方

 

は、外した純正ストッパーのネジ座面から頭までの寸法を測って

 

からイモネジの装着をしたほうが良いと思います

 

それと小排気量のオートバイでしょっちゅう全開にしてスト

 

ッパーにがっつんがっつん当てるような乗り方の場合はイモ

 

ネジの向きを逆にしないと六角レンチの入る穴が変形して

 

潰れてしまうと思います

 

 

それと今回のイモネジ装着ですが

 

自分もやってみようという方は場所が

 

場所だけに自己責任でお願いします

 

 

 

 

キャブを外したついでにインテークバルブの具合も見てみました

 

#1

#2

#3

#4

 

う~ん、やっぱシリンダーヘッド外側のネチョネチョ具合が

 

気になります・・・

 

オザワさんに「ブン回せば取れますかね?」って聞いたら

 

「無理!」

 

と、即答されました

 

 

ワコーズのフューエル1でしたっけ?

 

使ってみようかなあ・・・

 

ハイオクに入ってる洗浄成分て同じなのだろうか・・・?

 

同じだったら使ってみようかな