進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む

独立の気力なき者は必ず人に依頼す
人に依頼する者は必ず人を恐る

人を恐るる者は必ず人にへつらう者なり

進みもず、退きもせず停滞していることは人としてあるべき姿ではない

独立自尊

 

福沢諭吉

 

 

今日は「退く(のく)」をテーマに格言を探してみました。

「のく」「しりぞく」って負のイメージですが、後退の対義語は先進や前進ですものね。

 

 

 

 

独立自尊の精神で前進しましょ。

 

 

前回は春なのに寒ーーーーい写真をぶっこんじゃって申し訳ありませんでした。

「あ!スマンがごはん、おかわりいただけるだろうか」

 

 

 

 

無事おかわり、いただけました。チュー

 


今日もお立ち寄り下さいまして有難うございます。妄想性パーソナリティ障害NEGHiです。

今回も皆さんにとってはおそらくどっちでも良い、「同形異音語」のお話です。

 

 

 

 

 

前回、「拓」の文字について「石を手で退ける」と書きましたが、この「退ける」も「のける」「どける」どっちも「退ける」なんですよね。

 

「のけるとどけるの違い」で検索したところ、kotobankの

 

「どける」は「のける」とほぼ同じだが、「のける」のほうが古くからの言い方で、話し言葉としては「どける」が一般化している。ただし「ずばりと言ってのける」「見事にやってのける」のような補助動詞としては「どける」は使わない。

 

というのが出てきました。

ヤフー知恵袋での回答では方言の違いという回答も。

他にも「のける」を「関西弁」という方もいらっしゃる様子。

 

また、gooの類語辞書によると

 

のける 【カ下一】
▽やじ馬をのけて道を開ける ▽ちらかっている物をすみへのける ▽彼のことはのけて考えよう
どける 【カ下一】
▽路上の石をどける ▽車をどけて人を通す ▽荷物をすみにどける

 

「退ける」の送り仮名「ける」は「のける」「どける」どちらも「来」(こ)に由来するものでしょうか。

古文で呪文の様に言ってた「けら」「けり」「ける」「けれ」の「ける」。確か「来」が由来ですよね?

カ行変格活用いうんでしたっけ?あせる

違ってたらごめんなさい。古文苦手だったので。あせる

 

「nokeru」のローマ字入力に対しては漢字では「除ける」と「退ける」の2つ、変換の候補に出てきます。

英訳は「move aside」「put aside」「take away」の3つが候補に出ました。

「dokeru」の変換では「退ける」と英訳の「remove」のみ。

 

ここでも微妙な使い分けがありそうですね。

 

古くからの言い方「のける」は漢字で書くと「除ける」でしょう。「排除」の「除」。「除外」の「除」。人を「のけ者にする」とは言いますけど「どけ者にする」とは言いません。

 

 

 

けれども

「そこのけや」(関西弁?)とも言いますし

「そこどけよ」(関東?)とも言います。

「のけ」は人を含んで「どけ」は人を含まないという違いでは無さそうです。

 

そして実は「退ける」にはもうひとつ「しりぞける」という読み方もあるんですね。

「しりぞける」という発音通りの漢字は「尻ぞ来る」でしょうか。「ぞ」は係助詞?

 

ただ、「しりぞける」は「斥ける」「却ける」とも書くそうで、「後退」「引退」「擯斥」「退却」「返却」いずれも何らかの対象物から「うしろ」へ下がってるイメージです。「のける」「どける」とは区別、読み分けしやすそうですね。

 

英訳の違いから考えられる違いは?

「除ける」は「aside」に「move」したり「put」してる訳ですよね。でも「away」に「take」してるし・・・。

直訳的には?「脇」か「離れてる」かまで言及してる(言及っていうのが適切かどうか?)けど、「退ける(dokeru)」場合は単に「remove」してるだけで、「ここ」から「どこ」にremoveしたのかは言及されてない。

 

総合的に察するに(NEGiっちょ妄想的には)、本来の「除ける」には単に「ここから無くなる。ここから除く」意味でしかなかった。のちに「どける」という新しい発音が話し言葉で使われる様になって・・・。

「ここから後方へしりぞける」という意味の「退ける」の文字が使われる様になって・・・。

結局は「ここから除ける」のに「移動先」や「移動する方向」は重要視されないまま文字だけ「退ける」が残った。

そんな感じでしょうか。

 

図書の点訳・音訳では描かれている時代が現代なら、「話し言葉」とか登場人物の「セリフ」として書かれた「退ける」は「どける」で、それ以外は「のける」と読んで支障なさそうかな。

時代設定が古かったり、現代でも「のける」が方言として定着してる様ならセリフでも「のける」でしょうかね。

点訳では概ね「のける」が無難な様に思います。

 

「退ける」の読み分け方、「ドアが開いて」とともに5月の勉強会の時に訊いてみよう。

 

 

 

 

 

下調べ表の使い方も「自己流」。笑

点訳システムでBESXファイルの機能を有効にすれば「下調べ表」もシステム上で作ることが出来る様です。

ただ、今のところ「手書き前提」の下調べ表の様式は貰ったけど、講習の中では使い方まで習ってないので、「下調べ表」というより気付いたこととか疑問に思ったことを、下調べ表の様式に準じて何でも書き込んでいます。

 

 

手書きは苦手だし、文字書くのは下手くそだし、デスクはいつも散らかってて狭いし・・・。

なので原本と点訳のてびきだけは手元に用意しますけど、辞書やそのほかの参考書はパソコンやインターネット任せ。

 

これでも不要なモノは退けてるんですよ。

 

(「どけてる」「のけてる」「しりぞけてる」お好きにお読み下さい。笑)

 

 

 

点訳のてびき、巻末に用語解説のページがあって、点訳に関する用語が沢山、簡潔に解説されているのですが「同音異義語」は載ってるけど「同形異音語」は載ってないんですよね。

音訳でも点訳でも「同形異音語」の読み分け、かき分けって訳者を悩ませるポイントだと思うんだけどね。

なんで用語解説にすら取り上げられてないのか・・・。不思議です。

 

点訳のてびきは、デスクの左サイドに置いてタイピングしてます。必要な時だけ開きます。

(「あきます」じゃないよ「ひらきます」だよ・・・て、言われなくてもわかるって?)

 

点訳している原本、写真では書見台に載ってるみたいに見えますでしょうか?

 

実はダイソーで買ったタブレットスタンドです。

見た目は無骨でいかにも100均ですが・・・。

 

タブレットでの使用はモチロン

 

パソコンのキーボードを使わない時はキーボードスタンドにも

 

そして書見台

 

なかなかのコスパ優良児!

 

タブレットPCにも点訳システムインストールしてみました。

 

点訳システムのアプリ、講師の方のお話では海外ブランドのパソコンでは「6点入力」が出来ないものもあるとのお話でした。

で、ウチの台湾メーカー「acer」のウルトラブックで試してみると・・・。

 

やっぱり実用レベルではありませんでした。

なんと言いますか、キー入力が受け付けられないという感じじゃなくて・・・。

「い」とか「う」の様な2点同時打鍵だけならちゃんと意のままに入力されるのですが、同時打鍵がそれ以上になると、意図しない文字で沢山入力されちゃう。

「同時押し」のタイミングの差がシビアなんですね。こっちが「に」のつもりでsdfの同時打鍵したつもりでも、ほんのわずかな時差があるだけで「わ」「っ」「さ」の3文字に認識されちゃう感じ。

 

こりゃ使い物ならんかー?

 

キーボードを外付けにしたらどうよ?

 

バッファローのキーボードを外付けしてみました。

快適に6点入力出来ました。

 

 

 

これかな?

職場で使ってたスタンダードなUSBキーボードです。

 

 

こっちもバッファローだけど問題なく6点入力出来ました。

 

 

 

たぶんこちのキーボードだと思います。

こちらはキーひとつひとつが「独立」してるタイプです。

キーが密集してなくて隙間があるので「誤入力」が少ないと言われているタイプ。

 

どっちも安い!笑

 

海外製のノートPCで6点入力がうまく行かずに諦めてた方がいらっしゃったら、是非安価なUSBキーボードお試し頂きたいです。

パソコンも点訳システムには中古の非力なPCでも大丈夫っぽいですよー。

 

ウチの「acer」さん。Core i3-3229Y って省電力は良いけれど今となっては随分と頼りないコアで、ネットブラウジングも重い。

ところが!点訳システムはサクサク動く。

私は発話機能で耳でも入力した文字を確認しながら点訳しているのですが、発話も遅延無くサクサクと喋ってくれてます。

 

 

本とウルトラブックとキーボードを持って外出先で点訳。

なんてことは無さそうですが・・・。

自宅で点訳したデータを外出先で音声再生機能や校正機能で校正箇所のチェック。といった使い方なら未だ未だ活躍してもらえそう。

 

なにかと値上げばかりで、新年度にあたらしいコトはじめるのを躊躇しているそこのあなた!

あなたも

使わなくなったパソコンの再活用に、パソコン点訳はじめてみませんか?

 

 

今日もどうでも良いようなお話に最後までおつきあい有難うございました。

またお立ち寄り頂けますとさいわいです。

 

ではでは。マタネッ(*^-゚)/~Bye♪