最近、紙の新聞を取らない人が多いっていうのはよく聞くし、我が家の近所でも早朝の新聞配達の音がほとんど聞かれなくなって久しいです。以前は、複数の新聞配達のバイクの音が聞こえて、小刻みに止まって各戸に配達していたけれど、今は、ぶぉーんとやって来て、うちの前に止まって、またぶぉーんと去ってゆく感じ。周辺のおうちでもほとんど新聞取ってないのかも。
ネット全盛の時代に、毎朝、人力で配達するっていうのがすでに時代遅れなのかもしれないけれど、紙の新聞にしかない情報も多いんですよね。いや、探せばネットに記事は載っているし、なんなら紙版と同じ紙面がデジタル版でも見られるんですけど、わざわざ毎朝見ないし、タブレットやPCの画面でも紙の紙面よりも小さくて読みにくい。いちいち拡大するのも面倒くさい。
紙の新聞だと、見出しと本文がぱぱっと目に入って、記事をざっと見て、内容をなんとなく把握できるんですけど、デジタルだとぱぱっと見て内容が頭に入らない。今の、デジタルネイティブな若者たちはできるのかもしれないけれど、昭和脳のおばちゃんには無理です。
新聞は、ニュースもエンタメ（文化）もスポーツも医療も経済も外交も、全部入り。記事の詳細を読まずとも、なんとなく世の中全体が把握できる（気がする）ところがいいです。
人生相談とか、法律相談とか、医療相談とか、小さい記事のほうが興味深く読んでしまう。大きなニュースはネットやテレビで見られるけれど、生活に密着してる小さな悩み事なんかは、新聞記事で知って「へぇ〜」ってなることが多いです。
文化面で、宝塚や、伝統芸能の歌舞伎などのレビューや映画評、書評なんかも、自分では触れないような作品について知ることも多くて、面白い。俳優さんや作家さんのインタビューなどもあって、雑誌とか買わなくてもいろんな情報がてんこ盛りで、お得感満載。
お料理のレシピや、各地の観光地や歴史や名産を紹介した連載、脳トレになるパズルやクイズ、健康のための運動やアドバイスなどもあります。我が家では、イラストの間違い探しが載ってると、母と2人で毎回盛り上がります。最後まで見つからないと悔しい。
ひとつひとつは、ネットなどでも拾えるものだけど、それがひとつの紙束で毎朝届くって、お得です。
しかし、年を取ると、紙の情報でもネットの情報でも、文字を読むのが億劫になったり、古新聞のリサイクルで紙束を出すのが大変だったり、新聞を取らなくなる人が多くなるのもわかるんですけどもね。
そういう人たちは、いったいどこから情報を得るのか、っていうのが謎。高齢者はテレビのニュースやワイドショーなのかな。若者たちはネットなのかな。いずれにせよ、新聞と比べると情報が偏ってしまう（自分の興味のあるニュースしか目に入らない）んじゃないかと心配。
インボイスもマイナンバーカードも、世界で起こっている紛争も、「なにそれ、知らない」って人がけっこういるのかもしれないです。
そうなると、選挙とかも興味なくなるんだろうな。投票率が上がらないのはそういうことなのかな。
【今日の撮影機材】
カメラ：FUJIFILM X-T20 → 価格.com
レンズ：XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro → 価格.com
date:2023/10/28
※写真は縮小しています。
