ドラマの中の「戦前」と「新しい戦前」 | へにょへにょ日記[ゆるゆる田舎暮らしブログ]

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カメラ、写真、本、アート、ペット、犬、家電、料理、ハンドメイド、医療、健康…。なんとなく過ぎてゆく日常のあれこれ。スムースチワワの小太郎と過ごした日々。

 

台風のせいか、ダルダル。いつもダルダルですけども、なんだかさらに空気が重たい。

 

世界情勢が不安定なのも、心理的に重たいです。いままでも、あちこちで戦争や紛争が続いていたことは知っていたけれど、最近は、自分たちと同じような暮らしをしている町や都市に突然ミサイルが飛んで来たり、兵士がやってきて市民を殺したりしている様子が、映像なども交えてSNSなどで拡散されていて、すごく身近なところで起こっている出来事のように感じます。

 

少し前にタモリさんが言った「新しい戦前」という言葉が話題になったけれど、すでに「戦前」ではなくて「戦時中」なのかも。

 

とはいえ、まだまだ戦争は遠い国の出来事で、私たちの日常はいつも通り、という安心感もあって、身近だけど遠い、という矛盾した感覚。

 

朝ドラをずっと見ていると、昭和初期を生きた登場人物たちを描くには、太平洋戦争は避けて通れない出来事です。その作品によって、さらっと通り過ぎることもあれば、激しい空襲や疎開先での生活などが描かれることもあります。でも、その時代を生きた人たちを描く上で、「戦争」がその後の人生に大きな影響を与えているという点では共通しています。

 

戦前も描かれますが、その中にいる人たちはそれが「戦前」なのかどうか知らない。そしてそのあとの「戦争」が生活にどういう影響を及ぼして、どれほどの被害が出て、どれほどの犠牲者が出るのかも、知らない。いま、私たちがいるのは、そういう状況なのかもしれない、と思うと、ちょっと背筋がゾッとします。

 

いま、「まんぷく」の再放送を見ています。放送していた当時(2018年秋から放送)にもリアルタイムで見ていました。わりと最近なので、ストーリーもなんとなく覚えています。ストーリーというか、登場人物たちのその後。誰と誰が結婚して、誰が亡くなって…というのを覚えているから、この人たちが戦争でどうなるのかも、知っています。

 

で、このドラマでは戦争に行った男性たちが、ほぼ全員、無事に帰還します。見ていた当時は、出征した人たちの中で何人かは戦死してしまうんだろうなと不安になりながら見ていました。そうしたら、みんな無事だったので、うわぁ、よかったぁって思ったのでした。でも、男たちは戦争の話はしません。戦地でどんな体験をしたのか、ほとんど触れないまま、物語は終わってしまいました。もしかしたら違ってるかもしれないけど、そういうことだった記憶。

 

「まんぷく」は戦争があった時代も描いているけれど、それよりも、どんな状況でも明るく前向きに、わりと呑気に、たくましく生きていく人たちが描かれていて、幸せな気分になるドラマでした。だから、再放送も、安心して楽しく見ています。リアルタイムで見るのもいいけれど、先の展開を知っているドラマを再放送で見るのもいいものです。

 

今はまだ再放送の2週目なので、戦前です。主人公の家は貧乏だけども、街ゆく人々の生活は豊かで、おしゃれで、楽しそう。戦争がなければ、そのまま日本はいろんなものを失わず、発展したのかもしれません。そんな姿を、なんとなく今の自分たちの生活に当てはめてしまいます。今の日本の暮らし、いろいろ大変ではあるけれども、それなりに豊かで安定していて自由があります。それが、戦争で、一変してしまうかもしれない。

 

ドラマの中で描かれる戦前の生活が、その後の戦争で一変してしまうことを、私たちは知っています。今放送中の「ブギウギ」も、物語はまだ戦前です。にぎやかな登場人物たちが、戦争でどうなるのか、この先の展開が気になります。

 

とはいえ、このドラマは歌と踊りが満載で、楽しい。オープニングの曲を聴くだけでウキウキしてしまいます。このまま楽しい時代が続くといいのになぁ。(ドラマの中で)戦争は、絶対に起こるのです。歴史だから。歴史、変えられたらいいのに。

 

今の私たちの歴史は、まだ、変えられる。これから戦争を起こさないために、今続いている戦争を止めるために、なにができるんだろう。いろいろと、モヤモヤしながら、悶々としています。

 

【今日の撮影機材】

カメラ:FUJIFILM X-T20 → 価格.com

レンズ:XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro → 価格.com

date:2023/10/7

※写真は縮小しています。

 

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