藤崎翔『逆転美人』を読みました。
ある事件の被害者として有名になってしまった美しすぎるシングルマザー香織が、自分の半生を綴った手記。
世間では得だと言われる「美人」として生まれた香織。しかし、美人ゆえに子どもの頃から不幸ばかりの人生を歩んできた。
読んでいると、なるほどそういう事もあるのかもしれない、美人なせいで嫌な目に会うこともあるんだな、と思わされる。
なんでも「みんなと同じ」が生きやすい日本。良くも悪くも飛び抜けてると、理不尽な目にあいやすいんだな…。
散々不幸な目に会い、絶望したタイミングで出会いがあり、結婚して娘を出産。
しかし幸せな時は長くは続かず、また不幸な出来事が立て続けに起きてしまう香織。そして世間を騒がす事件の被害者となってしまった。
被害者なのに、心ない世間の一部の人に加害者のように思われることが耐えられず、手記を書いた…という内容だった。
ここまでは、ある不幸な美人の普通の手記でした。
追記を読んで震えました。
そういうことだったんだ‼️
これね…
何を書いてもネタバレになりそうだから、書けないけど…
私はトリックに1ミリも気づきませんでした
マジで鳥肌が立ちました。
もし本当の手記だったとしたら、この仕掛けに気づく人が何人いるんだろう?🤔
追記でトリックが明かされるんですが、色んなところにヒントが散りばめられているんですよ。
それにことごとく気づかなかった自分がバカすぎて、追記で煽られてる気がしてちょっとイラッとしました
読んだ人います?
追記を読む前にトリックに気づいたかどうかだけ教えてほしい😂
しかも追記にも同じ仕掛けが使われていて、それにも気づかず二重にバカにされた気分になったのは私だけ?🤣
さもありなんな美人の不幸な人生として、手記も普通に読み応えあります。考えさせられました。
追記を読むと、ガラッと印象が変わってサスペンスホラーに。
面白かったです!
ただ1つだけ言わせてもらえれば、
親子の関係ってそんなに簡単かな?特に母娘の情って損得だけでは測れない。ちょっと男性目線かな…
というところだけ、少し違和感がありました。
でもフィクションだしね。
事実は小説よりも奇なり、というのであり得ないとは言い切れませんが…ね。