今度はフリーランスの人とマッチした。
同じような働き方をしている人と話が合いそうだと思ったからだ。
見た目はそんなにタイプではなかったが、悪い人ではなさそうだったのと、家が近いこともあり、一度ご飯に行くことにした。
美味しそうな焼き鳥屋さんを予約してくれていた。
待ち合わせ場所には背が高いが青年っぽさが残っている男性がいた。
石橋、34歳、コンサル
石橋はフリーランスで仕事をしていて、仕事の内容や規模を聞くとなかなか稼いでそうな感じであった。
ただ、気取った感じもなく、服装もユニクロで好感を持てた。
気取らない感じなので、もともと知っていた男友達と話すような感じで話しやすかった。
ただ、話す内容が少し下品というか下世話というか、男同士で話すような話を初対面でされた。
「社会人になりたての時に毎週末、友達5〜6人と都内に来て、クラブで誰が女の子をお持ち帰りできるかっていうのをやってて、持ち帰れなかった人達は朝まで居酒屋にいたり、満喫で過ごしてた。」
こんな話、初回で聞きたい女がいるのか?
私は
「ちなみに石橋はお持ち帰りしたことあるの?」
と聞いた。
「ううん!ない!!」
ないんかい!
話を聞いていると、石橋はトイレが近くて何回も行くので、クラブで声をかけた女の子がいてもトイレから帰ってくるといなくなっているということが多発していたらしい。
たしかにこの日も何度もトイレに立っていた。
でもお酒飲むと仕方ないよ、と伝えた。
そこからあまりモテてこなかった話をされた。
この時間はなんだ。
私のことも聞かれたので、私は女子大出身だったため、大学では彼氏がいなかったことを話すと、酔っ払った石橋は
「俺はね、女子校反対なんだよな、そうやって付き合えるチャンスがなくなるじゃん!」
と女子校反対だと言い始めた。
そんなこと言う人初めて会ったな、と思いながら確かに一理あるかもしれないなと思ってしまった。
石橋は酔っ払ってきて、だんだん声が大きくなっていた。
私は会話する時の声が大きい人が苦手だ。
恥ずかしいなと思いながら、そろそろ帰ろうと促し、お会計を済ませた。
石橋が払ってくれたので、お礼を言うと
「大丈夫!俺、去年結構稼いだから!」
と大きめの声で言っていて、心からやめてくれと思った。
そして、お店を出ようとしたところ、お店の人がエレベーターのボタンを押してくれて(その店は2階だった)私たちはエレベーターに乗った。
その瞬間、
石橋が後ろから抱きついてきたのだ。
私はその時、なぜか殺される!と思った。
2階だったのでエレベーターに乗っている時間も短く開いた瞬間走って逃げた。
ただ、店から駅まで少し距離があり、すぐに追いつかれてしまう。
「なんで逃げるのよー!いいじゃん!」
と完全に酔っ払った石橋は私の腕を掴みながら、歩いてるところをついてくる。
怖すぎる。
あと、とても気持ち悪い。
駅に着いたらすぐに、「じゃあね、ありがとう!」と言って人混みに混じって帰った。
一応ご馳走になったので、お礼の連絡をした。
"また暇な時ごはん行ってもいいよ?今度は〇〇(私の最寄り駅)でもいいし"
と連絡がきた。
勘弁してくれ。
終