1993年式 ポンテアック ボンネビル SSEI
このクルマ、一体、何台日本に輸入されたのでしょうか。
しかも当時のヤナセ、ご丁寧にスーパーチャージャー付きとN/Aの2種類も
ラインナップしていらっしゃる。流石は、「いいものだけを、世界から」のヤナセ
GM事業部、やることが違う! 型式取るのだって、タダじゃないのに!
エライ!
でも、よーく考えると、クルマ業界で毎朝のパンを買わせていただ
いておりますが、でもこんなクルマが走っているのを見たこと無いです。
ヤナセの芝浦近辺は別として、記憶にあるのが1995年に紀伊白浜
温泉に行ったときに、そこの旅館の送迎車がこのボンネビル SSEI
だったことぐらいしか覚えていません。
高校生ながら、そこの旅館が気の毒に思えました。
「ヤナセに行って、ミディアムクラスのベンツを買いに行ったのに、
100万円ぐらい値引きしてあったボンネビルに目がくらんで買ってしまった
のか・・・・」
嫌味な高校生ですね、我ながら。
でも、そういうパターンもあったんじゃないか、と思います。
ところで、GMでめちゃくちゃヒットしたのは、90年代中期のグランダム
ぐらいでしょうか? しかも、日本でV6モデルまでラインナップしてました
からね。 当時のヤナセはオペルと北米GMで、とりあえず何でも売りたかった
んでしょうね。 いい時代です。
で、そんなこんなで、1990年代のGMを象徴するような1台を買ってしまいました。
この、ボンネビル。いい具合にいい加減です。でも、乗ってみると実にいい。
何がいいか、って。
即答で返しますけど、
「浮世離れした感じ」がいい。たっぷりとしたシートに、ソファーのような
革が張ってあって、アクセルを踏むとゴワーっと粗雑な加速感。 でも、
100キロぐらいで走っていると、嫌な部分が全くなくなるんですね。
ABSとトラクションコントール、ついでにエアバッグの警告灯まで点いています。
参ったなあ、と思いつつも、アメリカ車の伝統を踏襲するような壊れ方に、
実はホッとしております。
アメリカの(今は亡き)中流家庭、そんなイメージがこの
頃のGMにはあります。
直せばいいんですよ、直せば。こんな細かいことを
気にしていたらアメリカ車とは暮らせない。
好き勝手にアメリカ車なんか乗ればいいんですよ。
コストコ・ホールセールに行って、大きなピザを買って、帰る車が
トヨタのシエンタじゃかっこ悪い!
そんなステキな勘違いをしているお父さん、コレ買いです。
エコだ、ガソリン高だ、世の中を取り巻く環境が煩いですが、
オレはアメリカ車が好きなんだー!
と声を大にして、他人の迷惑なんか考えずに乗ってください。
それが、覇権主義ってもんですよ、日本におけるアメリカ車の。
マクドナルドも、スターバックスも、、アップルストアも、セブン・イレヴンも
グローバリゼションの象徴として世界の各都市に根付いているのに、
アメリカ車だけは世界に根付かない。
微笑ましいじゃないですか、このダメっぷりが。
だから、アメリカ車はいい。
心にアメリカ車と暮らす余裕ぐらいは、クルマ好きならのこしておきたい。
この世知辛いご時勢、ダメっぷり全開のアメリカ車で
カラダに悪そうなハンバーガーを食べに行くぐらいの心の持ちようが
とっても大事。
そんなことを、このクルマにのっていると思います。


