大岩神社 吉野郡大淀町大岩 | 偏愛的奈良

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奈良の山村の神社を巡り記憶(録)に留めます。
磐座、古代祭祀、旧鎮座地の痕跡を探し巡っています。
ゆえに朱印のある神社はほとんどありません。
たまに偏愛的な酒、音楽、映画、文学、絵画、写真、演劇も。

8月19日 大台ヶ原駐車場で仮眠をとってから「大岩神社」という名前から『磐座』を期待して

これまでに行ったことのない吉野郡大淀町の神社へ行くことにしました。

ゴルフ場を越え集落のかなり上まで登りましたが神社の場所が分からずに、

地元の方に尋ねると、私の車の先を走って案内していただきました。

副区長さんだそうで丁度、神社の由来をまとめておられるとのことで帰りにコピーまで頂戴いたしました。

当方の質問に答えていただき、ご説明もいただきまして本当にありがとうございました。

 

元々、水分神社だったそうですが、八大龍王さんと称されており、廃仏毀釈により大岩神社となったそうです。

昭和33年に奈良国立文化財研究所が調査され、男女三対の鎌倉初期の神像が祀られていることがわかったそうです。

「二十センチ余の小型の唐服を着た座像で、女神三体の髪型は普通の神像に見られる両振分けの垂髪のもののほか、

後ろを断髪風にしたショートカット型という神像ニュールックの一体もあった。

各地にある水分神社の祭神がはっきりとしない現状では三対の神像がそろっていることは神社信仰の研究面からも

貴重な存在という。」『大淀町史』『郷土大岩誌』より

頂戴したコピーより抜粋、引用させていただきました。

 

神社と背中合わせに大日堂。北向き。

 

大日堂の隣に石棺。草で分かりにくいですが。