三浦しをん『まほろ駅前番外地』



三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』のスピンオフ



多田と行天も、もちろん出てきますが『まほろ駅前多田便利軒』で脇役だったキャラクターが

主役になっているお話がほとんどです。


私は、特に星くんと岡夫人のお話が好きでした。


星くんのお話では、恋人と想い合うって素敵だなぁ。。。と思いましたし

岡夫人のお話では、夫婦って素敵だなぁ。。。と思いました。



多田と恋の行方を気になりますし・・・


また続きが出ないかなぁ??

三浦しをん 『まほろ駅前多田便利軒』



第135回、直木賞受賞作品。




便利屋を1人で営んでいる多田。

そこに、ひょうんな事で同居する事になった、行天。


過去にトラウマを持つ2人が、簡単で日常的な仕事を通して様々な人に出会い、前に進んでいく物語。




直木賞を受賞している割りには、凄く大衆的で読みやすい作品でした。


何より、私は奇想天外としか言いようのない行天のキャラクターが凄い好きです!


後は、多田と行天の関係も微妙で、そこがまた心をくすぐられるんですよねぇ。


1つ1つの、お話も面白いのですが深みがあり良いです。



伊坂幸太郎 『バイバイ、ブラックバード』




「ゆうびん小説」をという、短編小説1話につき50名の方に、ゆうびんで送られるという企画で出来た作品。


星野一彦という、5人の女性と5股をしている男が2週間後に“あのバス”に乗せられてどこかへ連れて行かれる。

その2週間、星野が逃げないのように監視しているのが繭美という、大きくて口の悪い女。


その2人が、星野が付き合っている5人の女の人達に「繭美と結婚することになった」という嘘を言い

1人1人に別れをつげていくストーリー。






1話、1話も面白かったですし、全部まとめても面白かったです。


ただ、最後まで星野が何故あのバスに乗せられるのか

一体、何処に行くのがわからないままで、少しスッキリしなかったのですが・・・


最後は凄く好きでした。



星野も魅力的ですが、出てくる6人の女性のキャラクターが

あぁ。こういう人居るなぁ。。。と思える人ばかりで

自分が星野と付き合ってて、いきなり別れを告げられたたら

私だったら、どうするかなぁ?誰みたいになるかなぁ?

と考えるのも面白いかもしれません。