湊かなえ『少女』




少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)/湊 かなえ
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高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。

彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。その告白に魅せられた二人の胸にある思いが浮かぶ


「人が死ぬ瞬間を見たい」


由紀は病院へボランティアに行き、重病の少年の死を、敦子は老人ホームで手伝いをし、入居者の死を目撃しようとする。

少女たちの無垢な好奇心から始まった夏が、複雑な因果の果てにむかえた衝撃の結末とは?




湊さんお得意の?

意外な繫がり、意外な展開、意外な結末で楽しめました。


少女2人の語りで、物語が進むので、割とライトな感じで読みやすいです。


告白が重たくて苦手だって方でも、楽しめると思います!

湊かなえ『Nのために』




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Nのために/湊 かなえ
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「N」と出会う時、悲劇は起こる―。

大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。

台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。

努力家の安藤と、小説家志望の西崎。

それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。

すべては「N」のために―。


タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件。

そして、その真実をモノローグ形式で抒情的に解き明かす、著者渾身の連作長編。『告白』『少女』『贖罪』に続く、新たなるステージ。




う~ん・・・。

湊かなえさん、物語は面白いと思うし

書き方も凄いと思うのですが、結局何が言いたいのかいつもわからないんですよね・・・。


それでも読んでしまうんですけど・・・。




最後の最後まで、夫婦のイザコザが明らかなにならなかったのが、スッキリしないです。

沖方丁『天地明察』





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2010年 本屋大賞受賞作品。


江戸時代前期の囲碁棋士で天文暦学者の、渋川春海の生涯を描いた時代小説。




個人的は、歴史が好きではないんで時代小説は苦手なのですが

本屋大賞受賞作ということで読んでみました。


凄く良かったです!




主人公の春海が、様々な人と力をあわせ

日本の新しい“暦”を変えようと奮闘する姿が、凄く熱く胸に来るものがありました。



寿命が短いからこそ、生きていこうとする力強さや

人生の中で何を成そうとする強い意志

また、次世代へ繋っていくと信じる心


まさに、温故知新。

見習わなければ!と思いました。




科学や医療が進歩していないため、皆が神や仏などを信じていた時代。

そんな時代に、歴史が変わるという事は、私の想像する以上に大変な事なんだと感じました。




春海が、妻ことのために

病気平癒・健康祈願の御利益のあるもの全ての事をし

なんでも買ったっていうのが、胸キュンでした。



最後に書かれている、歌が凄く素敵でした。



類ひなき きみのめぐみの かしこさを

なににたとへん 春の海辺