沖方丁『天地明察』





天地明察/冲方 丁
¥1,890
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2010年 本屋大賞受賞作品。


江戸時代前期の囲碁棋士で天文暦学者の、渋川春海の生涯を描いた時代小説。




個人的は、歴史が好きではないんで時代小説は苦手なのですが

本屋大賞受賞作ということで読んでみました。


凄く良かったです!




主人公の春海が、様々な人と力をあわせ

日本の新しい“暦”を変えようと奮闘する姿が、凄く熱く胸に来るものがありました。



寿命が短いからこそ、生きていこうとする力強さや

人生の中で何を成そうとする強い意志

また、次世代へ繋っていくと信じる心


まさに、温故知新。

見習わなければ!と思いました。




科学や医療が進歩していないため、皆が神や仏などを信じていた時代。

そんな時代に、歴史が変わるという事は、私の想像する以上に大変な事なんだと感じました。




春海が、妻ことのために

病気平癒・健康祈願の御利益のあるもの全ての事をし

なんでも買ったっていうのが、胸キュンでした。



最後に書かれている、歌が凄く素敵でした。



類ひなき きみのめぐみの かしこさを

なににたとへん 春の海辺