贅沢は、たまにするから価値がある

有川浩『阪急電車』



関西人には、馴染みのある赤茶色の阪急電車。
その今津線、宝塚駅から西宮北口駅を主人公とした物語。



私、こういうの凄い好きなんです。
1つ1つ短編なんだけど、少しづつ繋がっているのが、本当の人と人との繋がりみたいで。



一番好きだった登場人物は、時江。
電車で一回会っただけの子に、辛辣ともとれる言葉をバシッと言ってしまえる所が素敵でした。
可愛いお婆ちゃんにも憧れるけど、あんなにカッコイイお婆ちゃんになるのも良いなぁ。


えっちゃんとアホな彼氏の話も素敵やったなぁ。
彼女の事を、あんな風に大切にする男性は本当に素敵だと思います。
有川さんが女性だからこそ、あんな素敵な男性像が生まれたのかも知れませんね。


征志と彼女の出会いも素敵やったなぁ。
あんな出会い方したい！


後、私の地元の名前が一回だけですが出て来て嬉しかったです。

クローズドサークル

米澤穂信『インシテミル』



大野拓朗くんが出演する、10月公開の映画の原作です。

今なら、出演者誰か1人が載っている帯がついているので、もちろん大野拓朗くんの帯をチョイス！

映画は原作を先に読む派です。



「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給11万2000円がもらえるという破格の仕事に応募した12人男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡っつ参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった。



12人の登場人物の説明が、わざとなのか、そうでないのかわからないのですが、少しわかりずらくて、それぞれのキャラを掴むのに苦労しました。

けど、超面白かった！！！ミステリー好きぢゃない方にもオススメです！


私が、もしあの中に入ったら、どうなるやろう？
現実逃避のために、ただひたすら眠り続けるかなぁ？う～ん…
間違いなく、おかしくはなりますよね。


しかし本当に、設定からトリックから全てが緻密で素晴らしかった！
ミステリーを書ける人の頭を覗いてみたい！なんで、どうやってあんなトリックを思いつけるのだろう？



映画では10人になっていますが、誰が誰役なんだろう？
結城役は藤原竜也さん。
須和名役は綾瀬はるかさんは、間違いないと思うのですが、関水は石原さとみちゃんかな？

何より、大野拓朗くんの役が気になる！！！


映画ちょっと観るの怖いけど、楽しみです！

趣味は漬物

有川浩『ラブコメ今昔』



全6話の、自衛隊ラブコメシリーズ


表題にもなっている『ラブコメ今昔』に出てくる、今村ニ佐の奥様が本当に素敵でした！
50歳60歳になっても、お互いの出会いを鮮明に覚えている夫婦って素敵ですね。
私も、将来の旦那様とは、そんな出会い方がしたいです。



『軍事とオタクと彼』
光隆が可愛い！
メールの文章や言う事が、いちいちキュンとしてしまいます！
そりゃ笑顔の可愛い年下男子に、あんな事言われたらイチコロです！
世の男性諸君に是非、参考にして頂きたい！



『青い衝撃』
好きだからこそ、信頼してるからこそ、言えない事って確かにありますよね。
本当に信頼してるなら言えるんやろうけど…
でも、私が公恵でも、やっぱり言えないなぁ…

しかし、あーいう女の人いるのだろうか？誰かの追っかけに、いそうな気もするなぁ…



有川作品には、良く自衛隊が出てくるのですが、私は全くわからないんですよね。
有川さんが作中で上手く説明してくれてるので、大丈夫なんですが、読んでいて、いつ死ぬかもわからない職業なんだな、と改めて思いました。



後、今まで何も知らなかった私からすれば、ブルーインパルスの隊員のサイン入りカレンダーがすぐ売り切れることに、目から鱗でした！
って言うか、いち自衛隊員にサインがあるのにもビックリしました！



カバーデザインも凄く好きです！