有川浩『植物図鑑』



2010の本屋大賞8位になった作品。



ある日、道端に落ちていた彼。
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です。」
「あらやだ。けっこういい男」
楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる。



最初から最後まで、キュンキュンしっぱなし!
有川浩、ベタ甘中のベタ甘な作品じゃないかと思います。



作中に、色んな雑草

雑草って言うと
「雑草と言う名前の草はないby昭和天皇」
と、さやかとイツキに言われてしまいますが…

が出て来て、しかもそれを凄く美味しそうに食べちゃうなんて!
私は、ワラビとふきのとうとタンポポくらいしか知らなかったですし。ましてや、食べた事なんてなかったので、まさしく目から鱗でした。



さやかとイツキの恋も、なんだか妙にリアルに感じました。

ハンカチ一枚で揺らぐ、さやかの気持ちは、女性ならわかると思います。
私が、さやかでも同じようにコンビニに行って、意地でも自転車押して帰るもんなぁ。


2人の恋を見ていると、本当に恋って素敵だなぁ。大切な人が居るって素敵だなぁ。と思いました。



植物図鑑は、何となく女性が好きな作風かな?と、思います。
なので是非、女性の方に読んで頂きたいです。
胸キュンする事、間違いありません!



個人的に…私、イツキが超タイプです!
料理が出来る男性って素敵!!

先に、私がイツキを拾いたかった!

きっと皆さんも、読んだ後そう思うはずです!
森見登美彦『有頂天家族』



森見さんと言えば、京都!

主人公の狸・下鴨矢三郎を中心とする下鴨狸一家、天狗の赤玉師匠、人間の弁天。
狸と天狗と人間の奇妙な三つ巴を軸とした、クスッと笑えて、ちょっぴり切ない、様々な物語全7章を収録した作品。



印象的だったのは

第四章・金曜倶楽部の
教授と下鴨母。
教授と下鴨総一郎。
どちらも一回限りの出会いなのに、その事をずっと覚えていて、繋がっているのが切なかったけど、不思議に素敵でした。

第五章・父の発つ日の
総一郎と赤玉先生の最後の会話。
何気ない会話の中から、二人の大切な感情が伝わってきて、凄くグッときました。



タイトル通り、下鴨一家の家族愛、兄弟愛が良かったです。
後、海星のなんとも言えないツンツン具合が可愛かった!
最後の方では、玉子丼が食べたくなりました。



森見さんの作品は、いつも不思議な人や物が出てきて、そのファタンタジーな部分と現実的な部分が、上手く混ざっているのが、読んでいてワクワクするので大好きです。

一筋縄ではいかない、ひとくせもふたくせもある登場人物ばかりが出てくるのも、魅力的だと思います!

後、違う作品に出てた登場人物が出てくるのもファンとしては嬉しいです。
今回も、『夜は短し歩けよ乙女』に出ている李白さんらしき方が出ていましたしね。



電気ブランではなく、偽電気ブランが良く出てくるのですが、本当にあるのかな?
あるなら一度、呑んでみたいものです。



もしかしたら、本当に京都に居る人々は、三分の一が狸で、三分の一が天狗で、三分の一が人間なのかも知れませんね。


ここ3日間で、アクセス数が増えていて驚いています!
読んでくださってる方々、ありがとうございます。
ペタもコメントも大歓迎です!



昨日から
角川文庫のハッケンくんストラップが貰えるイベントが各書店で行われてますね。

有川浩さんの『クジラの彼』を購入したら、可愛いう○こハッケンくんストラップを貰っちゃいました!
本当は、きのこを狙ってたのですが…う○こくんも可愛いかったので良しとします!


7月は新潮社文庫も、Yondaのバンダナ(略してヨンダナ!)が貰えるイベントもあるので、楽しみです!
全部で6種類くらいあるんですが、どのイラストも可愛いかったです!


後、実は地味に角川文庫と新潮社文庫のポイントを集めています!

新潮社文庫では50ポイント集めて、Yonda腕時計を。
角川文庫では、ハッケンくんブックエンドを狙っています!

道のりは、まだまだですが…頑張ります!