Story Seller




日本のエンターテイメント界を代表する7人が、読みきり小説で競演!

短編並の長さで、読み応えは長編、という作品がズラリと並びました。

まさに永久保存版アンソロジー!




収録内容



伊坂幸太郎『首折り男の周辺』

近藤史恵『プロトン中の孤独』

有川浩『ストーリー・セラー』

米澤穂信『玉野五十鈴の誉れ』

佐藤友哉『333のテッペン』

道尾秀介『光の箱』

本多孝好『ここじゃない場所』






発売当初に、伊坂さん目当てで購入した文庫本。



伊坂さんの『首折り男の周辺』は、短編ながらも伊坂さんらしい

「おぉ!」と気持ち良いくらい、スッキリする終わり方で、私は凄く好きでした。



当初は、伊坂さん以外の作家は知らなかったのですが、このアンソロジーで

有川さんと、近藤さんを知り好きになりました。

色んな作家さんを知れる、開拓出来るのが、アンソロジーの良いところですよね。




近藤さんの『プロトンの中の孤独』は、『サクリファイス』『エデン』のスピンオフ。

『サクリファイス』を読む前に、『プロトンの中の孤独』を読んだのですが

それでも、ロードレースと、石尾に充分魅せられました。


『サクリファイス』を読んでからの方が、より面白いと思いますが

まずは、味見と言う感じで、こちらから読んでみるのも良いかと思います。

『サクリファイス』『エデン』もオススメなので、是非合わせて読んで頂きたいです。




有川さん『ストーリー・セラー』

このアンソロジーの中で、一番好きな作品で、私はこの作品で一気に有川さんファンになりました。

有川さんらしい、少し変わった設定、魅力的な登場人物、ベタ甘でありながら切なくもあり

この作家が好きだ!

と思わせてくれる作品です。




『インシテミル』の著者でもある、米澤さんの『玉野五十鈴の誉れ』は、ゾッとしました。

けど、今思い返してみれば、流石ミステリー作家と思うお話でした。





読めば絶対、好きな作家が見つかると思います!

皆様も、是非読んでみてください。





Story Seller2もあるので、次回書きたいと思います。


森見登美彦『美女と竹林』



森見さんの竹林に対する愛情が、いっぱい詰まったコラム。


十人十色と言いますが、人それぞれ好きなモノって、やっぱり色々ありますね。
でも、まさか森見さんがこんなに竹林好きだとは思わなかったです。


ただ竹林や、竹を刈る事について書いてるだけなのに
「ぷぷぷ。」
と、笑ってしまうところがたくさんあって面白かったです。



森見節とも言うべき、独特の文体は、本当に素晴らしいと思います。
あんな風に、表現出来るのは森見さんだけだと思う!



森見作品は、前々から好きでしたけど
『美女と竹林』を読んだら、森見さんと結婚したくなるくらい、更に好きになりました。


今度、京都行ったら竹林をもっと真剣にみよう。
映画『ラッシュライフ』



伊坂作品が好きなので、原作はずっと以前に読んでいて、凄く面白かったから好きでしたし
更に、伊坂作品で人気の黒澤役を、私の大好きな堺雅人さんが演じるなんて素敵!
と、思い観ました。



堺雅人さん、柄本祐くん、板尾さんなど、役者さんは素晴らしかったです。
個人的に、寺島しのぶさんは苦手なんですが…



各登場人物毎に、スタッフが違うのが観てて良くわかりました。


河原崎編は、何か役者さんの声の量がバラバラで凄い聞きづらかったし、カメラが、ゆらゆらしてるシーンが多くて見辛かった…
全体的に陳腐に感じました。


黒澤編は、黒澤の人柄が、なんとなくわかるような、変わった部屋の造りが私は好きでした。



原作が好きだからかもですが、映画は全然良くありませんでした。
4人の話を1つ1つにしたせいで、ラッシュライフという大きな物語の面白さが消えてしまったように感じました。


違う脚本、違う監督で、もう一度作って欲しいです。



しかし、しかし。
全身黒スーツの堺雅人さんは、素敵過ぎました!
あの姿を見れただけで満足とします!

あの姿で、夢に出て来て欲しい!


お箸の持ち方もキレイで素敵でした!







原作がある映画を観る度に思います。



映画が原作をこえる事は無いってことを。





あ~。

メロンソーダ飲みたい。