サムエル記上27章1~4節
〔新共同訳〕
【アキシュのもとに滞在するダビデ】(1)
1ダビデは心に思った。
「このままではいつかサウルの手にかかるにちがいない。ペリシテの地に逃れるほかはない。そうすればサウルは、イスラエル全域でわたしを捜すことを断念するだろう。こうしてわたしは彼の手から逃れることができる。」
2ダビデは立って、彼に従う兵六百人と共に、ガトの王、マオクの子アキシュのもとに移って行った。
3ダビデとその兵はおのおのの家族と共にガトのアキシュのもとに身を寄せた。ダビデは二人の妻、イズレエルのアヒノアムとカルメルのナバルの妻であったアビガイルを連れていた。
4ダビデがガトに逃げたと聞いたサウルは、二度とダビデを追跡しなかった。
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(聖句雑感)
アブラハムもヤコブもそしてイエスさまも
エジプトに逃れている。
主の民が「異邦」の地へ逃れることも神の御意の内にある。
たまに、なぜだろう?とも思う。
神の民の国にいることの方が
異邦の地にいることよりも危険な場合があるのだ。
不思議なことです。
前回はダビデを拒否した「アキシュ」。
今回はなぜ受け入れたのだろう?
以前には「気が狂った」ダビデが、
今回は、600人の従者とともにやってきた。
その家族も含めると相当な数。
「アキシュ」としても無視できませんネ。
まだダビデ軍団の噂も都度に
耳に入っていたのかもしれませんネ。
ペリシテの地に逃れたダビデ、
ダビデの思惑どおり、
サウル王はダビデの追跡をやめた。
「敵の敵は味方」ってことばもあるけれど、
ダビデはどのような交渉をもって
「アキシュ」を説得したのでしょう。
面白いですネ。
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解説を見てみました。
■新実用聖書注解63p
ダビデも人の子である。信仰が強められる時もあれば弱くなる時もある。長い逃避行に疲れ、ついに彼は、目に見える庇護を求め、以前訪れてすぐに離れたことのあるペリシテの王アキシュのもとに行く(参照21:10-15)。
この時、ダビデは主の導きを求めたのでなく、《心の中で》(1)人間的、常識的手段をあれこれ考えた末、ペリシテ人の地へ逃げようと結論付けた。
《いまに、サウル王の手によって滅ぼされるだろう》というダビデの言葉の中には、以前のような信仰(例26:24)を認めることが出来ない。
こうしてダビデは、逃避行の中で得た2人の妻及び6百人の部下とその家族を連れて、ペリシテ人の王アキシュのもとに、今度はまるで「外国人傭兵」の形で身を寄せた(2-3)。
こうして、ダビデの思惑通り、サウルはダビデ追跡をあきらめるが、この不信仰による行動が、この後様々な問題を引き起こすこととなる(4)。
■BIBLEnavi269p
サウルはダビデをつけ狙うことをやめた。彼の軍隊は、1人の男のためにペリシテの領土に侵入するほど強力ではなかった。
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■clay解説全文
ペリシテの地に下るダビデ
揺らぐ信仰
きょうの箇所から、ダビデほどの信仰者でも、その信仰が揺らぐことがわかります。彼は、サウルの手からのがれるために、ペリシテの地にのがれることを決意します。
(1)ダビデを動かしたものは、サウルに対する恐れです。イスラエルの地から去ることをあれほど恐れたダビデが、ここではいともたやすくその地を去ってペリシテの地に下ろうとしています。
(2)彼は、イスラエルの領土内から去れば、サウルは自分を捜さなくなるだろうと考えました。しかし、この判断は不信仰に基づくもので、後になってからさまざまな問題を引き起こすことになります。
(3)彼は、ふたりの妻(アヒノアムとアビガイル)と600人の部下を連れて、ペリシテ人の都市ガテの王であるアキシュのもとに身を寄せます。これは、「外国人傭兵」として自らを売り込んだということです。
(4)ダビデがガテに逃げ込んだことを知ったサウルは、二度とダビデを追うことがなくなりました。つまり、サウルは本当には悔い改めていなかったということです。
私たちへの教訓
ダビデの不信仰について考えてみましょう。
(1)彼には、今の私たちにはない特別な啓示が与えられていました。それは、将来彼がイスラエルの王になるという啓示です。
(2)神のみこころの中を歩むなら、その啓示は必ず成就します。つまり、ダビデは王になるまで決して死ぬことはないのです。これが、信仰です。
(3)ところがダビデは、神の守りがあることを忘れ、自分の判断で行動を始めます。イスラエルの地を離れてペリシテの地に避難すること自体が、大問題です。そこは、神の守りがない地なのです。
あなたは、ダビデの失敗から何を学びますか。
私たちに与えられている神の約束は、必ず成就します。
あなたは、恐れのために神の約束から逃げていませんか。
自己判断で動くのではなく、神の約束に留まり続けることを選び取りましょう。
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きょうの祈り
全知全能の神よ。あなたの計画が成就するまで、私が死ぬことはありません。きょうもあなたに信頼を置きます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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年間聖書通読
サムエル記第二21~22、使徒の働き13
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2024年6月14日(金)☔⚡27℃
すごい⚡でした。
キッチンの食器が鳴ってしまいました。
猫ちゃんも走り出します。
携帯の緊急速報のベルの数が多い今日です。
⚡が去ったあとの静けさはまた格別です。
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「ダビデ」さんの「不信仰」。
そうでしたか。
「ダビデ」さん、
相当気弱になっていたのですネ。
さいさんのサウル王の豹変ぶり。
疲れますよね。
ユダの地の人々でさえ味方は少ない。
ノブの祭司をかくまったとき、
自分といれば安全だ、と言いきった
その同じダビデが
「いずれサウルの手にかかるかもしれない」と
思ってしまった。
ダビデの思い、責められないような気もします。
完ぺきな「信仰」を貫いたのは
人間としてはたったお一人、
主イエスさま以外には
いらっしゃらないのかもしれません。
神が人となったお方なれど、
イエスさまは、完全に「人」だった。
さまざまな試練に勝利してみせた、
イエスさまには「感謝」しかありません。
尊き主イエスの御名を崇めて
感謝いたします。
常に喜び絶えず祈り
凡てのこと感謝できますように。
アーメン
ハレルヤ