<新共同訳>
【香料】
34主はモーセに言われた。
以下の香料、すなわち、ナタフ香、シェヘレト香、ヘルベナ香、これらの香料と純粋な乳香をそれぞれ同量取り、35香を作りなさい。すなわち、香料師の混ぜ合わせ方に従ってよく混ぜ合わせた、純粋な、聖なる香を作る。
36その一部を細かく砕いて粉末にし、粉末の一部を、臨在の幕屋の中の掟の箱の前に置く。
わたしはそこであなたに会う。
これはあなたたちにとって神聖なものである。
37同じ割合で作った香を私用に使ってはならない。あなたは、それを主に対して聖なるものとしなければならない。38また、類似したものを作って、香りを楽しもうとする者は、すべてその民から断たれる。
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引用します。
※BIBLEnavi94p※
--30:34-38--
イスラエル人たちは、頻繁に香をたいたが、この聖なる香は、天幕の中でのみ、たくことができた。神が、この特別な香の作り方を教えてくださった。その甘い香りの香は、香の壇と呼ばれる浅い皿の中でたかれ、神に対する名誉と崇敬を表すために使われた。それは、神の御前にまで上っていく祈りのようなものだった。
それはまた、贖いの日の聖なる儀式の大切な要素だった。大祭司は、煙の上がった香を至聖所に運び入れた。
この香は、神聖な注ぎの油のようなものだったので、その神聖さから、人々が、個人的に使用するために同じものを作ることが厳しく禁じられた。
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※新聖書辞典1020p※
■ナタフ香
会見の天幕のあかしの箱の前に供えるように神がモーセを通して指示された聖なる香油の成分の一つ(出30:34)。
ナタフ香がとれるのは、えごのき科の亜高木で、学名はStyrax officinalis Linn.と言い、officinalisというのは「薬用になる」という意味である。これはその果実が強いサポニンを含有しているゆえんであろう。上手に用いれば、たんきり薬として用いることができる。
この木はイスラエルの北方に多く、ヨルダン川源流バニアスのほとりにも1株あり、4月上旬に真白い花をつけているのが見られる。花の後、球型の実を結び、その果皮はサポニンを含むため、えぐくて食用にはならない。むしろこの果皮を集めて、水中でもむならば、あわ立ちがよく、洗剤の代用になるはずである。
この木の樹皮を傷つけると浸出する液がナタフ香であって、昔は香料としてこれが用いられたようである。
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※新聖書辞典591-592p※
■シェヘレテ香
会見の天幕の中のあかしの箱の前に供えるように神がモーセを通して指示された聖なる香油の成分の一つ(出30:34)。
ナタフ香、ヘルベナ香という食物からとれる香油と並んでここに記されているが、シェヘレテ香は実は植物ではなくて、ソデガイの類のへた(薄蓋)であろうと言われる。
このへたを燃やすと強い香りを発するが、その香りを他の香りと混ぜると佳香を長持ちさせるという効果がある。今日でもかの地の婦人たちは、他のいろいろな香料と共にこのへたを燃やして、その香りを体にたき込めると言う。
ソデガイ(Styombus)のほかに、ナガニシ(Fusus)の類、ホネガイ(Murex)の類も、そのへたを香料に用いる。
イスラエルは、エジプトに長い間生活した影響で、このように、香料を用いることを覚えたのであろうと言われる。
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※新聖書辞典1265p※
■ヘルベナ香
会見の天幕の中のあかしの箱の前に供えるように神がモーセを通して指示された聖なる香油の成分の一つ(出30:34)。
これは せり科のFerula gummosa Boiss. という学名を持った、にんじんの仲間と考えればよい木の、根の方の割に太い部分に傷をつけて浸出する乳状の液を集めたものである。せり科のものは、せりでもにんじんでも独特の香りを持っているように、それが香料と用いられたのであろう。
大昔のイスラエルにおいては、この樹脂を産せず、たぶん近隣の国々から輸入したのであろう。そしてそれは駆風薬、あるいは催吐剤、または鎮静剤として用いられたらしい。イランやアフガニスタンではこの仲間の数種類からヘルベナ香を採取するが、おもにF.gummosaが用いられると言う。かってはインドから輸入されていた。
なお、別所梅之助の『聖書植物考』によると、ヘルベナというヘブル語は「『阿虞』と解すべきものならんか、阿虞とは、ういきょうに似たる植物なり。その植物の脂の滴のごとく出づるが黄色を帯びて透明に、豌豆大のか、さらずば、そを幾つか固めて大きくしたるものなり。インドおよび地中海付近の地これを産す」と記されている。
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<clay>解説
〔香料〕
「純粋な香」
今モーセは、シナイ山の頂上にいて、幕屋建設に関する指示を神から受けている。この箇所では、香料に関する指示が与えられる。
(1)香料は、高価な材料(香料)を調合して作る。次の4 種類の香料を同じ量だけ用意する。①ナタフ香、
②シェヘレテ香、
③ヘルベナ香、
④純粋な乳香。
(2)これら4 種類の香料を調合法に従って混ぜ、香ばしい聖なる純粋な香料を作る。
ちなみに、幼子イエスを礼拝した東方の博士たちの贈り物の中には、乳香が含まれていた。
「そしてその家に入って、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた」(マタ2:11)。
(3)この香料は、聖所の中に設置された香の壇の上で、香としてたくために調合されたものである。
(4)祭司は、その日に使用する分だけを取って、それを細かく砕く。細かく砕く理由は、燃えやすいようにするためである。
(5)香料に関する禁止事項は、これと似たもの(類似品)を自分自身のために作ってはならないということである。
「聖徒たちの祈りの象徴」
香の壇と香は、聖徒たちの祈りを象徴している。
参照聖句は、①詩篇141:1 〜2、②黙示録5:8、③黙示録8:3 〜4 などである。
香の煙は、聖徒たちの祈りである。
アロンは贖罪の日に、罪のためのいけにえの血を香の壇の角に塗った。この行為は、私たちの祈りの中にある欠陥は、キリストの血によって清められるということを象徴している。
私たちの祈りは、キリストを通してのみ、父なる神の御前への香となるということを常に覚えよう。
また、香はその日に必要なものを取り、よく砕いてから香の壇の上でたいたのであるが、
私たちの祈りも、砕かれた心で、日々新鮮なものを御前に捧げるべきである。
自らの祈りの生活を吟味しようではないか。
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<clay>きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。きょうも砕かれた心で御前に出ております。どうか私の祈りと礼拝をお受け取りください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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年間聖書通読
エレミヤ書18~19、
コリント人への手紙 第一15
本日も配信ありがとうございました。
m(_ _)m
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8月1日(月)☁
27℃/53%(エアコン稼働中)
本日は それほど暑くありません。
太陽も隠れている様子。
エアコンなしでいけるかな、と思いつつ、
微妙な気分でスイッチオンです。
8月となりました。
月の初め。
学びの箇所も「香」ですから、
なんとなく
「香」の匂いを想像して
こちらまで
香油の香りに浸りたくなりますネ。
「香水」の文化は欧州のもの?
という風に慣れ親しんできた気がします。
わたしも
「BVLGARI」の「トワレ」など
愛用しています。
お気に入りの香り、
その香りを嗅ぐだけで
気持ちが爽やかになり
「元気」を頂ける気がします。
一つの「香」に出会ったら
もう その「香」が手放せません。
外出の際は常にまずそれを身にまといます。
「元気」を振りかけてイザ出陣。
「香」とはかくもめずらしき。
「匂い」とはかくも不思議かな。
たしかに、
もろもろの雑多な悪臭を誤魔化すか
消してくれる?か、覆ってくれる?
そんな気もします。
気持ちの良い「香り」は
神さまからのプレゼントに
違いありません。
ちなみに、
私は、シナモンのバタートースト
そしてシナモンたっぷりの
アップルパイも好きなのです。
😋
さて、8月1日。
まずは、今日一日、
怠けませんように💦
為すべき事を為さしめ給え。
また、
猫ちゃんが守られますように。
尊き主イエスの御名によりて
感謝せん。
ハレルヤ