もしもし下北沢
下北沢は本当に住んでいても、ずっと旅をしてるような感覚がある不思議な街。もし人生が旅なのだとしたら、この街は何て最適な街なんだろうと思っていた。だから、よしもとばななさんの「もしもし下北沢」を読んだ時、わあ、まったく同じ感想をこの街に持っているんだと思ったし、やっぱりなと思った。世界中全部を見たわけではないけれど、いつも旅をすると下北沢に旅のエッセンスが凝縮されていると感じていた。それはたぶん人生が持つ、悲しみとか、嬉しさとかすべての感情を街が記憶しているからなんだと思う。でもきっとそれは、今までの下北沢の歴史を、普通の街では体験できないくらいの人間たちが生きたせいなんだと思う。感情の地層のように、感情のワインの澱のように。そしてほとんどのお店が夢を持ちながら人に接してくれるから、やさしくて、懐が深くて、よそ者にもあたたかいのだと思う。下北沢って街が、私たちを見つけてくれてたんだと思う。ありがとう。そしてみんなが集まれるように準備しよう。気に入ってもらえたら引っ越しておいでよ。そうゆうことが俺の下北沢への恩返しだと思うんです。ばななさんが小説にしたことと同じように。








