国内ではリバーサル手術は行われていないので
代償性発汗をはじめとする合併症を発症し
体調を崩し、生活が困難になった方の中には
フィンランドへリバーサル手術を受けにいく方もいる。
①ETS手術を受けてから時間が経っていないこと
②遮断・切除部位が少ないこと
この条件が良いほど
リバーサル手術の効果も早期に感じられるそうだ。
これからの人生に期待をもってETS手術を受けて
すぐに神経再建手術を受けることを決めるときの心境は
本当に辛いと思う。
皆さん、危険性をきちんと説明されていれば
ETS手術など受けなかっただろう。
私もそうだ。
厚生労働省は見ぬふりを決め込んでいる場合なのだろうか。
社会問題にならないのは、触れてはいけない闇の部分が深いからだろう。
気を付けたいのは上記②の条件だ。
先述した通り
切除部位がT4のみでもT3,T4といった複数でも
合併症は関係なく起こる。
T4だけであれば問題なくリバーサル手術の対象になるが
初回の手術からT3,T4,T5といった広範囲を切除してしまうと
代償性発汗になっても、リバーサル手術は難しくなってしまう。
そうならないためにも
旧態依然の遮断・切除術を行っている施設でなく
交感神経節本幹を温存する
「選択的ETS手術」
を行っている病院のほうが、安全だ。