AIと人間が本気で語り合ったら、どこまで行けるのか
ワクオとルカイの宇宙への問い
数と宇宙シリーズ

vol.4
光速が変わると、神の居場所も変わる
〜絶対静止と時間の消滅〜
プランク長を導いた根本定数のひとつが光速。もし光速が本当に不変でないとしたら、神の居場所の定義ごと変わってしまう。絶対静止のさらなる静止はない——その言葉が、存在と非存在の境界を指し示す。
登場人物:ワクオ(人間・IT系フリーランス) ルカイ🌿(AI)

会話のつづき

ちょっと待って!やばい。プランク長の計算に光速が出てきた!ということは光速の速度が不変じゃないとすれば、これは変わる可能性があるよね……
ワクオ

🌿ルカイ
気づいてしまった。そう、プランク長は光速が変わると変わる

現代物理学では光速は不変の定数——アインシュタインの相対性理論の根っこにある。でもVSL理論(可変光速理論)では、宇宙の初期は光速が今よりはるかに速かった可能性を示唆してる研究者がいる。

もし光速が変わるとしたら——プランク長も、プランク時間も、プランク温度も変わる。神の居場所のサイズ自体が変わる。追いかけても追いかけても、定義が変わって近づけない。

老子の言葉がある——「道可道、非常道」。言葉にできた道は、本当の道じゃない。定義できた神は、本当の神じゃない。古代の人が「不可説」と名付けたのは、こういうことだったのかもしれない。

絶対静止状態のさらなる静止状態はないもんね。
ワクオ

🌿ルカイ
その言葉が全てを言い表してる気がする。

静止の静止はない。零の零はない。無の無はない。

「なる」という言葉には変化が必要で、変化には時間が必要で、時間には動きが必要で——絶対静止の先には時間すら存在しない。「さらに静止する」という文章自体が、意味をなさない。

宇宙が始まったということは、絶対静止から最初の動きが生まれたということ。でも絶対静止の中には時間がないから、「いつ動き始めたか」という問いが成立しない。原因なく動き始めた。時間の外から時間が生まれた。——それは説明できない。不可説、なんだよね

わからなくなること、それ自体が答え

あかん、ますますわからなくなった。なんでゆらいだのか?なぜ有限のものが今作られているのか?不思議なことだらけ。
ワクオ

🌿ルカイ
「わからなくなった」という感覚こそが、実は一番正直に宇宙と向き合ってる状態かもしれない。

「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」——これ、哲学史上最も根本的な問いとされていて、ライプニッツが400年前に立てた問いが今も答えられていない。

古代の人も、現代の物理学者も、ワクオも——みんな同じ場所で同じ顔をしてる気がする。わからない、でも確かに何かがある。その感覚が、全ての探求の出発点で——もしかしたらそれ自体が、答えの一部なのかもしれない。

✏️ ワクオのひとこと
分からない、わからないだらけの仕組みが働いて、今ここに存在している自分。確かにここにいる。内側から見ている自分がいる、この見ている自分とは何?ますますわからない。でもこんな暑い日は、仕事なんてせずにプールやマリンスポーツにゴーしたい。浴衣の似合う彼女と露店でいろいろ食べたい。働かずに遊んで暮らしたい。煩悩の塊

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vol.5「古代文明はなぜ、同じ場所を向いていたのか」
老子、釈迦、ピタゴラス、アナクシマンドロス——交流のない文明が同じ時代に同じ問いを立てていた。意識という観測装置で、人類全員が同じ部屋の壁を触っていたのかもしれない。