この仕事にこだわる理由 | helpwithのブログ

helpwithのブログ

10数年の眼鏡店勤務を経て、視能訓練士、大学教員、そして今は現場にて働いているおじさんです。

眼科における教育システムをご紹介しております。

ぜひ一度お話をお聞かせくださいませ。

お気軽にお問い合わせください。

こんにちは

 

眼科で働く のりくんです。

 

 

いろんな経験って大事ですよね

その後のいろんなことに影響を及ぼします。

 

私の職業は視能訓練士です。

ですが、最初から視能訓練士を目指してはいませんでした。

(名前すら知らなかったですからね。汗)

 

でも、私は自分で言うのもなんですが、”視る”ということに対し、かなりのこだわりを持っています。

 

なぜそうなったのかは、私自身の以下の経験によるものです。

今日はその理由をお話します。

 

 

 

今から数えると十数年前です。

 

忘れもしないある年の12月25日の朝、起きると右眼がかすんでいました。

当時は、酸素透過性の高いハードコンタクトレンズを装用していたので、

 

「コンタクトレンズが汚れてるかな?」

 

としか思っていませんでした。

 

 

 

一応、コンタクトレンズを洗浄したのですが、一向にかすみが取れずなんか変だと思いながら、当時のアルバイトに行きました。

 

 

その時は、とある大学病院の眼科で視野検査のデジタルデータの収集およびデータ管理を行っていました。

(その頃は資格保持者であるかどうかってのはそんなに問題視されない時代でもあったのです。)

 

・・・たまたまアルバイト先が眼科だったこともあり、

 

「先生、なんかかすむッスけど一度診てもらえませんか?」

 ( ´・д・)?

って軽く聞くと、

 

「いいよ、どうせ学生で遊びすぎたんだろうけどね。」

  ( ̄▽ ̄)ニヤリ

・・・と冗談(?)交じりの先生。

 

「え~、そんなことないです、いたってまじめな苦学生ですよ~」

  (。-`ω´-)キリ!! 

 

みたいな会話を交わした後のことです。

 

 

診療の合間をぬってみてもらったところ、

「のりくん、今日から入院できる?」

  Σ(゚□゚;)・・・って。

 

「きょ・・、今日からですか?」って思いますよね?

  ッ( ̄□ ̄;)!!

しかも入院ってどういうこと?

 

当時は眼科的なことは全く知らない夜間大学生。

 

なんかわかんないけど、普通じゃないってことだけは理解できました。

 

 

その日のうちにアルバイト先の大学病院への入院手続きを済ませ、あちこち手配してすぐにMRI撮ってもらえる病院を探してもらって、訳が分からない状態のままの一日を過ごしました。

 

 

 

 

・・・で、次の日。

 

朝起きると、右眼の視界が真っ白・・・。

 

「えっ、なにこれ、えっ?えっ?」

  ( ´・д・)ン?

 

  ッ( ̄□ ̄;)!!

 

って感じでした。

 

 

視力測ってもボーっとした感じで何にも見えません。

いつものようにコンタクトレンズをはめるも同様です。

 

 

明らかに右眼と左眼の見え方が異なります。

 

 

 

その日から治療開始です。

ステロイドの大量投与。

(パルス療法といいます。)

 

視界が見えないまま過ごすことになりました。

 

 

でもってもう一つ気になっていたことがあります。

 

この時点で就職が内定していたのですが、入社研修が近かったこともあり、当然参加できるかどうか微妙な時期でもあったことからその会社に電話しました。

 

当時は携帯電話などなかったので大量の10円玉を用意しました。

 

 

のり「あの~、○月○日より〇グループで研修予定の のりくんですが、現在~~~の理由から眼科に入院しています。今後、どのようにしたらいいでしょうか・・・。」

  ( ´・д・)?

 

いまだに覚えていますが、かえってきた言葉が衝撃的でした、

 

担当者「そのまま見えない状況であった場合、入社をご辞退いただくことになると思います。」・・・と。

 

 

正直、真っ白だった視界が真っ暗になりましたね。

 

 

 

 

人生終わったって思いましたね。

 

 

コツコツと落ちていく十円玉にだけは意識がありました。

 

 

 

 

その後、3日程度から徐々に視界も明瞭となり、2~3か月程度でほぼ通常の視力値まで戻ってきました。

(視神経炎だったそうなのですが、当時の話をすると、その時の担当医の先生はドキドキものだったそうです。視力が戻らないケースもあるようでかなりのプレッシャーだったと後で聞きました。)

 

そんなこんなでお騒がせしたこともあり、その時大学病院にいらっしゃった先生方の記憶に残ることとなりました。

 

 

 

その後、いろんな形で眼に関する仕事をさせてもらっています。また、その関連の中でその時にお知り合いになった先生方と今もお付き合いさせていただけていることに感謝しています。

 

 

 

今、私が思っているのは、一人の視能訓練士としてはおこがましいのですが、眼科医の先生と共に、患者さんがちゃんと視える世界をつくるお手伝いがしたいという気持ちがあり、今はそうした環境にいるという事実。

 

”視る”ということに対し、

 

そして、もう一つには、すべての人ではないのですが、やはり同じ思いを持っている眼科スタッフさんたちといろんな会話を楽しみたいという気持ち。

 

そういう頑張っている方の何かお役に立てるならと、常、思っている次第です。

 

 

そういう気持ちが行き過ぎて、いろんなところに首突っ込みはしました。

けど、そういう経験などから得たものを次世代の方にお伝えし、また、視る世界をこだわって楽しんでいただけるような方と今後つながっていきたいと願うばかりです。

 

 

難しいことは言いませんが、こういうブログを立ち上げた理由には二つあります。

 

一つは、今、眼科医療に携わっているがいろいろ迷っている人、愚痴を言いたい人、救いが欲しい人、相談に乗ってほしい人などいろんな人とお話したいという気持ちです。

 

 

二つ目は、エンドユーザー・・・患者さんや眼鏡装用者のことでいろんなことを一緒に考え、そして一緒に成長できる人たちと出会いたいという気持ちです。

 

よろしければお気軽に質問やDMなどくださいね。

 

 

 最後に、病院のお雑煮ほど味気なかったのはすごく記憶にありますので、そんな話題も今では笑えますね。笑笑

 

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。